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雨や夜露などでテントやギアが濡れた際、どのように撤収していますか?濡れたテントはどのようにして持ち帰るのか、帰宅後はどうしたらよいのかなど、迷う人も多いのではないでしょうか?雨キャンプでの撤収方法や帰宅後のメンテナンス方法をご紹介します。

雨キャンプに備えて事前準備をしておこう

雨キャンプ 撤収方法

キャンプなどのアウトドアシーンでは、予期せぬ天候の変化に見舞われることが少なくありません。特に、季節の変わり目では急に天気が変わって雨になったり、曇りの予報だったのに雨がぱらついたりすることがあります。そのため、キャンプを計画する際は、天候の変化に備えることが非常に重要です。

また、雨が降らないまでも、夜間の冷え込みによる結露によって、テント・テントの中で使うグランドシート・シュラフなどが濡れる場合があります。

さらに、撤収時に雨が急に降りだしてキャンプギアが濡れるときも。撤収時に雨が降り出すと、キャンプ用品が濡れてしまうだけでなく、その後の保管方法やメンテナンス方法などにも悪影響を及ぼします。たとえば、濡れたキャンプ用品を適切に乾燥させなければ、カビが生えてしまいます。

ここでは、大切なテントやキャンプギアを雨に濡らさないためにできる事前準備を詳しく紹介します。以下のポイントをしっかりとおさえ、家族や友達同士で快適なキャンプを楽しんでください。

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【2024年】雨キャンプを楽しむおすすめアイテム[季節別]

テントは水はけのよい場所に設営する

雨キャンプ 撤収方法

キャンプ場でテントをたてる際は、設営場所を見極めるのが非常に重要です。特に、雨天時を考慮したテントを張るスペースの選定が大切です。

一部のキャンプ場では、雨水の流れや地面の濡れ具合を考慮し、テントを張るためのスペースが小高い場所に設定されていることがあります。小高い場所にテントを設営することで、雨水が溜まることによる浸水を防げます。そのため、宿泊予定のキャンプ場に、雨に対応したテントサイトがあるかをあらかじめ確認してください。

自由にテントを張れるフリーサイトの場合、キャンプ場内を事前によく観察し、水はけのよさそうな場所を見つけることが重要です。地面の傾斜・周囲の植生・土の種類などをチェックし、雨水が溜まりにくい場所を選んでください。水はけが良い場所では、雨水が自然と流れ去りやすいため、テント内部が浸水するリスクが減るでしょう。

また、キャンプ場が位置する場所の地形にも注意してください。低地や盆地には雨が流れ込みやすいため、テントが浸水するリスクが高まります。坂の下にも雨水が集まりやすいので、テントの設営を避けてください。

さらに、雨によってぬかるみやすい柔らかな地面もテントの設営に適していません。テントの設営後の移動が雨によって困難になったり、テントやシューズが泥で汚れたりする可能性があります。

小高い場所にあるテントサイト・フリーサイト内での水はけがよい箇所・キャンプ場がある場所の地形の3点を考慮することで、雨天時でもキャンプを快適に楽しめるでしょう。キャンプを最大限に楽しむため、事前のチェックをしっかりと行ってください。

テントとタープを連結して設営する

テントとタープを連結して設営するいくつかの方法は、雨の日のキャンプで非常に有効です。

タープを屋根のようにテントの上に重ねることで、雨水からテントを保護できるでしょう。また、タープを用いることでテントの周囲が蒸れにくくなるため、フロア部分の浸水を防げます。

テントの入り口とタープを連結して設営する方法も雨対策として有効です。タープが雨を防ぐため、それほど濡れずにテントへ出入りできるでしょう。また、雨天下でもさまざまな作業がテントの入り口周辺でしやすいのも特徴です。キャンプの準備や料理などが雨の中でも快適に行えるでしょう。

なお、タープを購入する際は、テントのサイズに適したサイズ・形状を選ぶことが重要です。タープが大きすぎると設置が困難になり、反対にタープが小さすぎると雨からテントを保護できません。また、タープを設置する際は、風の影響を受けないようにしっかりと固定することが大切です。タープが風で飛ばされないよう、ガイロープやペグを適切に使って確実に固定しましょう。

テントとタープを連結して設営することで、雨に濡れない快適なキャンプを楽しめるでしょう。また、濡れることなくキャンプ道具を移動させられるため、雨天下でもスムーズに準備を進められます。雨キャンプでも快適に過ごせるよう、テントとタープをうまく組み合わせてください。

カーサイトのある場所を選ぶ

カーサイトのあるキャンプ場に宿泊することで、雨の中でも快適に過ごしやすくなるでしょう。テントやタープのすぐ隣に車を駐車できるため、雨が降ったら車内へすぐに移動できます。

また、キャンプ用品を濡らさずに持ち運べるのも大きな利点です。雨の中の撤収作業では、濡れたり汚れたりするリスクが高まります。カーサイトのあるテントサイトでは、荷物をすぐに積み込めるため、ほとんど雨に濡れずに済むでしょう。

さらに、大きなキャンプ用品や重い荷物を運ぶ際の手間が大幅に省けるのもメリットです。テントサイトと駐車場を何度も往復する必要がないので、時間を有効活用できるでしょう。

グランドシートを敷く

雨の日のキャンプにおいて、グランドシートは非常に重要です。雨が降った際にテントが水浸しになるのを防ぐため、グランドシートは必ず用意してください。グランドシートを敷くことで、テント下部からの雨水の浸水を防げます。雨水の浸水を防ぐことで、快適に眠れるでしょう。

また雨が降っていなくても、地面からの湿気がテントの下部から侵入することで、シュラフやマットなどが湿る場合があります。テントの設置時にグランドシートを敷くことで、地面からの湿気の侵入を防げるでしょう。さらに、地面からの湿気だけでなく冷気も遮断する効果があります。冷え込みが激しい冬のキャンプではとくに重要な効果だといえます。

それぞれのテントに適した専用のグランドシートが販売されています。しかし、手軽に入手できるブルーシートでも十分な効果が得られるでしょう。筆者もブルーシートを使用しており、雨天時はもちろん、湿気の多い環境下でも濡れることなく快適に過ごせています。安価で購入できてそれなりの耐久性があるブルーシートは、初心者キャンパーにもおすすめです。

テントの底面と同等のサイズのグランドシートを選ぶのがポイントです。同等のサイズを選ぶことで、グランドシートとテントとの間に雨水が流れ込むのを防げるでしょう。また、グランドシートのサイズがやや大きい場合は、シートの端を折り曲げてテントの内側に入れましょう。これにより、グランドシートとテントの間への雨水の侵入を防げます。

グランドシートを適切に使用することで、地面からの湿気や冷気、雨水から身を守れるでしょう。

天候が良くなければあきらめる選択も視野にいれる

キャンプは屋外でのアクティビティであるため、天候に大きく左右されます。宿泊予定日が雨予報だったり、出発時から雨が降り続いていたりする場合は、キャンプをあきらめるのも1つの手です。

雨の中でのテント設営は非常に困難です。さらに、設営したのはいいものの、テントの中に閉じこもらざるを得なくなることが多いでしょう。また、設営だけでなく撤収も非常に大変です。たとえば激しい雨が降っている状況では、ずぶ濡れになりながら荷物を片付けなければならないでしょう。そのうえ、キャンプ用品を乾燥させるという手間が増えてしまいます。

また、雨天時のキャンプは安全上・健康上のリスクもともないます。滑りやすい地面・落雷のリスク・視界の悪化など、雨によってキャンプの安全性が低下する可能性があります。特に山間部や川の近くでのキャンプでは、天候の急激な変化によって非常に危険な状況におちいることも考えられるでしょう。また、風邪などをひく可能性もあります。

したがって、悪天候が予想される場合やすでに天気が悪い場合は、キャンプの中止または延期がおすすめです。安全面・健康面を最優先にし、キャンプの日程を組むのが非常に重要です。

雨キャンプの撤収順序

雨キャンプ 撤収方法

雨が降ってしまった場合の撤収順序について、筆者の経験を交えながらご紹介します。

撤収順序①カーサイトなら車を横付けする

カーサイトのキャンプ場であれば、タープやテントの近くまでなるべく車を移動させましょう。トランクルームをぴったりと寄せることで、濡れることなくギアの撤収が可能です。

撤収順序②タープの下にテントを移動させる

テントとタープを離して設営している場合は、テントのペグを外してタープの下まで移動させましょう。タープの下に移動すれば、テントを濡らさずに撤収作業が行えるでしょう。

撤収順序③濡れているキャンプギアを拭いて積み込む

風をともなう雨の場合はキャンプギアが濡れてしまうことがあるでしょう。タオルなどで水気をしっかりと拭き取ってから車に積み込んでください。水気を拭き取ることで、その後のメンテナンスが楽になるでしょう。

撤収順序④シュラフやグランドシートを袋に入れて積み込む

シュラフやグランドシートなどの水滴を完全に拭き取れない場合は、ごみ袋などの大きな袋に入れてから車に積み込みましょう。これにより、ほかのキャンプギアや車内が濡れるのを防げます。

撤収順序⑤テントを収納し、最後にタープを片付ける

タープの下へ移動したテントの水分を拭き取りましょう。その後、おおまかにたたんで、防水性のある大きなごみ袋に収納してください。帰宅後にしっかりと乾燥させる必要があるため、丁寧にたたむ必要はないでしょう。なお、乾燥させないとカビが発生するおそれがあります。最後に片づけるタープもテントと同様に、大きなごみ袋に入れて持ち帰りましょう。

突然の雨に準備しておきたいもの

雨キャンプ 撤収方法

雨キャンプでの撤収時に役立つ、準備しておきたいものを紹介します。以下で紹介するアイテムは、キャンプに行く際に常備するのがおすすめです。

大きなごみ袋やポリ袋

40Lくらいの大きなごみ袋やポリ袋は、雨キャンプでの撤収時に活用できます。濡れたものをたたまずに袋に入れて素早く撤収できますよ。また、濡れたキャンプギアや衣類などを入れられるポリ袋は多めに準備しましょう。

タオルや雑巾(ぞうきん)

キャンプギアについた水滴を拭いたり、タオルで包んだり、濡れた体を拭いたりといったさまざまなシーンで活用できます。何枚か用意しておくのがおすすめです。

洗濯ばさみやガムテープ

濡れたタオルや靴下などを干すときに洗濯ばさみがあると便利です。また、ガムテープがあれば、濡れたアイテムを入れたビニール袋の口を閉じて水がこぼれるのを防げます。

雨キャンプの帰宅後メンテナンス

雨キャンプ 撤収方法

テント・タープ・シュラフ・グランドシートなどは、濡れたまま放置しておくと匂いやカビが発生します。やや手間がかかりますが、帰宅後はしっかりとメンテナンスをしましょう。メンテナンスをしっかりすることで、長期間にわたって使い続けられます。

濡れたキャンプギアの水分を拭き取る

ビニール袋やポリ袋に入れておいたテントやタープを取り出して水分を拭き取りましょう。帰宅後にすぐに干せない場合でも、水滴を拭いておくだけでカビや匂いを防げます。また、キャンプ場で取りきれなかったキャンプギアの汚れもきれいに拭いてください。

テントポールの結合部分の拭き取り、ポールの中に入った水の出し切りをおこないましょう。その後、テントポールが錆びないように立てかけて干しましょう。また、ペグの拭き取りと乾燥は、忘れてはいけない大切なポイントです。濡れたまま収納袋に入れて保管していると錆びる場合があります。錆(サビ)が気になる人は、錆止めスプレーを事前にかけておいてください。

テントやタープを広げて干す

雨キャンプ 撤収方法

太陽光がよくあたる風通しのよい場所でテントやタープを干しましょう。内部の素材が直射日光でいたみやすいシュラフは陰干しをしましょう。なお、天日干しが難しい場合は室内で乾かしてください。

筆者は、お風呂場に突っ張りポールをつけ、換気扇をつけた状態で干しています。意外に早く乾燥できますよ。床や壁が濡れてもまったく問題ない風呂場での作業はとくにおすすめです。

干すための十分なスペースを確保できない場合は、晴れた日に公園の広場などで乾燥させるのがおすすめ。出入り口をすべて開けておくことで風通しがよくなり、短時間で乾燥しやすくなるでしょう。

すでに匂いが付いた場合はクリーニング店へ持って行く

帰宅後にすでに嫌な匂いがしたり、すぐに干せずに匂いがついたりしてしまった場合は、クリーニング店で洗ってもらいましょう。撥水加工などを施してくれるお店を選ぶのもおすすめですよ。

Q&A

Q:雨の日のテント設営で初心者キャンパーが気をつけるべきポイントは?

A: 雨の日のテント設営ではまず、水はけの良い場所を選ぶのが大切です。地面の傾斜や周囲の環境を観察し、浸水しやすい場所や低地は避けてください。次に、テントの下にグランドシートを敷き、地面からの湿気や雨水による浸水を防ぎましょう。

また、防水性の高いウェアや長靴を着用し、雨水や泥から身を守りながらテントを設営するのもポイントです。タープとテントを連結して設営する方法がおすすめ。テントの出入り口をタープが雨から保護するため、悪天候下でも快適に作業できるでしょう。

Q:雨が降った際の撤収方法について教えてください。

A: 雨が降っている時は、濡れたキャンプギアをビニール袋やポリ袋に入れましょう。カーサイトの場合、テントやタープの近くに車を移動させ、荷物を素早く運べるようにするのがポイントです。

テントやタープの水分をタオルで拭き取り、おおまかにたたんで大きな袋に収納します。テントポールやペグの水分も拭き取って乾燥させてください。これらのポイントをおさえておけば、雨の中での撤収作業が効率的かつ安全に行えるでしょう。

Q:雨キャンプ後のテントやキャンプギアのメンテナンス方法は?

A:キャンプから帰宅したらまず、テントやタープの水分を拭き取り、しっかりと広げて十分に乾燥させましょう。乾燥後は、直射日光を避けた風通しの良い場所でテントやグランドシートを陰干ししてください。

テントポールやペグの水分を拭き取り、しっかりと乾燥させてサビを防ぎましょう。嫌な匂いやカビがすでについてしまった場合は、専門のクリーニング店で洗浄し、撥水加工を施してもらうと良いでしょう。これらのメンテナンスを行うことで、テントやタープを長期間にわたって使い続けられますよ。

雨キャンプをした際は、テントサイトでの撤収作業や帰宅後のメンテナンスで悩むことが多いでしょう。今回は、雨キャンプ時の撤収手順や帰宅後のメンテナンス方法を詳しく紹介しました。しっかりとメンテナンスをすることで、嫌な匂いやカビの発生がおさえられ、長期間にわたって愛用し続けられるでしょう。この記事を参考に、これからの雨キャンプを存分に楽しんでください。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。