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イグルーとは雪のブロックを積み上げて作るシェルターです。保温性が非常に高いため、雪中キャンプではテントのかわりとして利用できます。本記事では、「イグルーとかまくらの違い」と「イグルーの作り方」を説明していきます。
 

イグルーとかまくらの違いとは?

イグルー(かまくら)

イグルーとかまくらはどちらも雪で作る簡易なシェルターです。異なる点はその作り方。かまくらは雪を積み上げたあと、中身をくりぬいて作りますが、イグルーは雪のブロックを積み上げて作ります。

また、イグルーのほうが入り口が雪面の下にあり、風が吹き込みにくく暖かいため、雪中キャンプに向いています。

 

イグルー作りに適した雪とは?

イグルー(かまくら)

イグルー作りに適した雪は、表面に積もった雪をどけた所にある硬い雪です。積もりたてのふわふわの雪や、少し溶けて水気がある重い雪はブロックが作りづらく、イグルー作りには向いていないのでご注意ください。

 

イグルー作りに欠かせない道具とは?

イグルー(かまくら)

イグルー作りに欠かせない道具は以下になります。

スコップ なるべく角ばったブロックを作るために、四角いスコップが望ましい。
のこぎり 剪定用ののこぎりでOK。刃渡りは30cm以上あったほうが、ブロックを切り出しやすい。
防水手袋 日本の雪は水気が多いため、作業中に手が濡れると身体が冷えます。防水性だけでなく、裏側にボアなどがある防寒性も高いものならなおよい。
イグルーの大きさを決めるのに使用します。作るイグルーの内径の半分の長さを用意しましょう。

イグルーの作り方

イグルーの作り方の手順を見ていきましょう。

①イグルーのサイズと場所を決める

まずはイグルーのサイズと場所を決めましょう。サイズはなるべく小さいほうが、中に熱がこもるため暖かく、作るのも楽です。

内径が1.5〜2mあれば、大人2人が雪中キャンプできるでしょう。高さは1m以内が理想です。低く感じるかもしれませんが、居住部分の床面は掘り下げるため、高さがなくても十分な空間を確保できます。

イグルー作りに適した場所は、多少の傾斜がある場所です。傾斜の下側に入り口を作れば、作業の際に出た雪がかき出しやすいからです。

サイズと場所が決まったら、作りたい内径の半分の長さのロープを用意しましょう。1人がロープの端を持って支え、もう一人がもう一方の端を持って周りを歩けば綺麗な円ができます。円の内側がイグルーの内径になります。

②雪のブロックを切り出す

イグルー(かまくら)

まずは、円の内側の表面に積もったやわらかい雪をスコップではらいましょう。ブロック作りには、やわらかい雪の下にある硬い雪を使用します。

のこぎりで硬い雪に切り込みを入れて、ブロックを作りましょう。大きさの目安はスーパーの買い物かごと同じぐらいのサイズ感です。ブロックは、台形に切り出したほうが積みやすく、強度も上がります。側面に切り込みを入れる際に、やや斜めに刃を入れて、台形のブロックに仕上げましょう。

切り込みを全ての面に入れ、スコップを底面に差し込んで持ち上げればブロックが取り出せます。円の内側からはブロックを1〜2段作り、残りのブロックは円の外で作るようにしましょう。

③ブロックを積みあげる

イグルー(かまくら)

ブロックを円の外側に並べて1段目を作ります。入り口にする場所はブロック1つ分あけておきましょう。

つぎに、のこぎりを使って1段目の上面に、円の内側に向けて45度ほどの傾斜をつけます。傾斜をつけておけば、ブロックを積みあげるごとに円の内径が狭くなるため、ドーム形状が作りやすくなります。2段目以降も必要に応じて、上面に傾斜をつけましょう。

2段目からはブロックを少しずつ円の内側にずらして積みあげます。人数がいるならば内側に1人以上が入り、ブロックを積み上げた際に崩れないように支えましょう。

3〜4段目からは屋根になる部分です。ブロックを2段目よりもさらに内側にずらして積みあげましょう。切り出すブロックの高さは上に行くほど薄くしていくのがポイントです。持ち上げやすく、ブロックの重みでイグルーが崩れにくくなるからです。

イグルーの高さの目安は円の半径ほどです。積みあげているうちに隙間ができても、後で補修できます。隙間はあまり気にせずに、屋根を完成させることに集中して積みあげていきましょう。最後に薄くて大きいブロックで屋根を塞げば、ブロック積みは終了です。

④入り口を作る

屋根が完成したら、あらかじめブロック1つ分あけておいた部分の雪面を掘ってトンネルを作り、入り口にしましょう。

⑤壁を整える

イグルー(かまくら)

この段階まで来たらいよいよ最後の仕上げです!

壁の内側の出っ張った部分を、のこぎりやスコップで削り滑らかなドーム状に整えましょう。出っ張った部分があると、後で暖房などを使って内側を暖めた際に、氷が解けてしずくが垂れるからです。

床面も寝ころびやすいように雪を削って平らにしましょう。必要に応じて、内側の床面を掘り下げれば、居住空間をさらに広くすることも可能です。内側に残った余分な雪や、切り出した雪の塊は入り口から外にかき出しておきましょう。

内側が整ったらイグルーの外側に出て、ドームの外壁の出っ張った部分をのこぎりでカットして形を整えます。カットした際にできる小さめの破片で、ドームの隙間を埋めましょう。

隙間を埋めるのには、必ず壁面やブロックをカットした破片を使うようにしてくださいね。固まっていない雪を使うと、流れ落ちてしまい、上手く隙間を埋めることができないからです。

隙間が埋まったら完成です!はじめは不安定でも、時間がたつと雪同士がくっつき強固なイグルーになります。

イグルー作りは大人も子供も楽しめるアクティビティです。内部は雪の断熱効果で驚くほど暖かいため快適ですよ。イグルーでの雪中キャンプはきっと素晴らしい体験になるはずです。ぜひ本記事で紹介した作り方を参考にして、イグルー作りを楽しんでくださいね。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。