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すぐに走り出せる気軽さと、軽快な走り心地が魅力のクロスバイク。日常づかいに人気の自転車ですが、本格的なサイクリングも十分楽しめる性能をもっています。クロスバイクでのロングライドで心がけたいポイントや、ちょっとしたコツについてご紹介しましょう。

クロスバイクでロングライドを楽しもう

クロスバイク ロングライド

クロスバイクは、ふつうの自転車よりも少ない力で、速く走れるように設計されています。ちょっとしたサイクリングはもちろん、ロングライドを楽しむことも可能です。

ロングライドの定義は明確には決められていませんが、クロスバイクに乗り始めたばかりの方なら50km前後、ある程度乗りなれている方であれば100km前後のライドなら、ある程度余裕をもって走れるでしょう。

もちろん脚力に自信があるという方は、それ以上の距離にチャレンジしてみるのもおすすめです。サイクリングの上級者のなかには、クロスバイクで200km以上のライドを行う猛者もいますよ。

快適にロングライドを行う6つのコツ

クロスバイク ロングライド

クロスバイクで快適にロングライドを行うためのポイントをご紹介します。

①タイヤの空気圧をやや低めにする

乗り心地をよくするため、ロングライドの際にはタイヤの空気圧を適正範囲内で低めにしておくとよいでしょう。地面の凸凹が伝える振動は、身体に疲労を蓄積させるうえ、手やお尻の痛みの原因にもなります。

ただし、空気圧を高めにいれることにもメリットはあり、タイヤの転がりがよくなり、スピードが出やすくなります。気圧計がついたポンプをつかって、快適に走行できる空気圧を探してみましょう。

②チェーンにオイルをさしておく

チェーンへの注油は、クロスバイクでもっとも重要なメンテナンスのひとつです。オイルが切れてしまうと、スムーズに走れなくなってしまいます。

さらに、チェーンのオイルが切れた状態で走りつづけると、クランクやスプロケットといったほかの部品に悪影響が出ることも。ロングライドの前だけでなく、オイルは定期的にさすことを心がけましょう。

③快適な道を選ぶ

自転車が快適に走行できる道を選ぶことも大事なポイントです。なるべく路肩が広く、交通量が少ない道路を、あらかじめGoogleのストリートビューなどで調べておくとよいでしょう。

また、坂道をなるべく避けることも快適なライドにつながります。Ride with GPSやパソコン版のGoogleマップといったサイトで、獲得標高(登った高度の累計値)がなるべく低くなるようなルートを作成してみましょう。

④リュックサックをつかわない

重たいリュックサックを長時間背負っていると、疲労や肩の痛みの原因になってしまいます。自転車に直接取りつけられるバッグを活用すると、身体を軽くしてライドを楽しめますよ。

自転車バッグにはサドルバッグやフレームバッグなど、さまざまな種類があります。以下の記事も参考に、お好みのものを探してみてください。

【サイクリング×キャンプ】荷物はどこに収納する?便利な自転車バッグおすすめ5選

⑤無理のないスピードをたもつ

ロングライドで心がけたいのは、とにかく無理のないスピードで走ることです。最初はスピードを出して走れても、あとで疲れて脚が動かなくなってしまうかもしれません。

とくに登り坂や逆風の区間では疲れがたまらないように、スピードを調整しながら走りましょう。やや軽めのギアで漕ぐことや、こまめにギアチェンジを行うことも疲労軽減に効果的です。

⑥糖質を補給する

ロングライドでは糖質を補給することが必要です。サイクリングはエネルギー消費が速いスポーツなので、油断していると、すぐにエネルギー源となる糖質をつかい切ってしまいます。

体内の糖質が少なくなった「ハンガーノック」と呼ばれる状態になったら、身体に力が入らなくなったり、重度になると意識を失ってしまったりする場合もあります。「お腹が空いた」と感じる前に、おにぎりやパンなどで糖質をとるようにしましょう。

ハンガーノックについては、以下の記事で詳しく解説しています。

サイクリング中のハンガーノックは危険?そもそもハンガーノックってなに? 

クロスバイクでのロングライドの注意点

クロスバイク ロングライド

クロスバイクでのロングライドで、注意したいポイントをご紹介します。

パンク修理はできるようにしておく

クロスバイクのパンク修理は、慣れれば15分程度で終わる簡単な作業です。ロングライドでは長距離を走るぶん、パンクが発生する確率も高くなります。パンク修理ができると、周囲に自転車店がない場所へも心配せずに出かけられますよ。

絶対にヘルメットをつける

ロングライドに行くときは、絶対にヘルメットをつけるようにしましょう。安全運転に気を配っていても、起きるときには起きてしまうのが交通事故です。

自転車の死亡事故のうち、約7割が頭部の損傷によるものとされています。きちんとヘルメットを着用して、自分の命を守ってくださいね。

出典:警視庁「自転車用ヘルメットの着用

ロングライド向けにおすすめのカスタム

クロスバイク ロングライド

ロングライドに向けて、クロスバイクをお好みの方法でカスタムしてみましょう。

グリップ

グリップとは、ハンドルを握る場所に取りつけられている、ゴム製のパーツのことです。さまざまなメーカーから、握りやすさやデザインを追及したグリップが発売されています。グリップは六角レンチだけで簡単に交換できるので、最初のカスタムにおすすめです。

ハンドル

ロングライドを計画しているなら、ハンドルのカスタムも検討してみてください。一般的なクロスバイクに取りつけられているフラットバーハンドルは、操作性に優れる反面、乗車姿勢を変えられないので、疲労がたまりやすいというデメリットがあります。

乗車姿勢を変えやすいのは、バタフライハンドルやブルホーンハンドルなどです。こうしたハンドルに交換すると、よりロングライドを楽しめますよ。

タイヤ

消耗品のタイヤは、交換のタイミングに合わせて好みに変えやすいパーツです。自転車では足回りが走行性能に直結するので、スピードを上げて走りたい場合はタイヤを変えるのがおすすめ。少し軽いタイヤに変えるだけで、漕ぎだしの変化が明確に感じられます。

ホイール

クロスバイクの性能を大きく向上させたいときは、タイヤに加えてホイールの交換も検討してみましょう。より軽いホイールに交換すると、まるで別の自転車かと思うようなスピードが出ることもありますよ。

サイクルコンピューター

自転車の速度を表示するサイクルコンピューターは、ロングライドをさらに楽しくしてくれるアイテムです。単調な道でもスピードがわかるだけで、走ることにおもしろさが生まれます。

ペダル

足を専用の器具でペダルに固定する「ビンディング」は、ペダリングをより効率的にする効果があります。クロスバイクに乗り慣れている方や、ひんぱんにロングライドをされる方におすすめのカスタムです。

クロスバイクといえば、おもに通勤・通学用に使われる自転車というイメージがあるかもしれません。しかし、多くのクロスバイクはある程度の距離をサイクリングすることを想定してつくられています。50kmや100kmといった距離を考えると、果てしなく思えるかもしれませんが、乗り慣れるほどに走れる距離は増していきますよ。まずはいつものクロスバイクで、気軽にロングライドにチャレンジしてみましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。