実は2020年の東京オリンピックの正式種目にも採用され、高さ5m以内の壁を制限時間内に登り、屋内で行うスポーツをいいます。通常のロッククライミングは、登山などの困難な岩場で、クライミングを競うものですが、ボルダリングは一般の人もできるスポーツとして、徐々に人気が出てきました。
ボルダリングについて、その歴史から効果などシリーズに渡ってご説明します。
実はこんなにすごい日本人選手の活躍
ボルダリングとは元々、1940年代後半のソ連において、自然の岩場で競技会を開催したのが始まりといわれています。その後欧州を中心に広がりを見せ、徐々に欧州諸国以外の国々に浸透していきました。
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公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
日本でも1998年のワールドカップにおいて、平山ユージ氏が優勝して話題となりました。
国内におけるスポーツとしては一般的にあまり知られていませんが、日本は女子男子とも強く、2016年世界選手権大会において楢崎智亜選手が優勝しています。
女子は2016年、野中生萌選手が強豪をしりぞけて2位にランクインしています。その他安間佐千、野口啓代選手も1~3位に入るなど多くの活躍をしています。
その影響もあってか少しずつ一般でも、ボルダリングジムなどでスポーツを行う人も多くなってきました。
ボルダリングはダイエットや体幹を整えるということで、女性にも人気のスポーツとなっています。
ボルダリングは体幹を鍛えてダイエットにも
ボルダリングは腕力がないとできないイメージがありますが、腕を使うのではなく膝や両足に体重をかけて登る方が効果的です。
腕力を使うとそれだけ腕への負担が多くなり、結果的に疲れてしまうからというのが理由です。両足を曲げて体重をかけ、腕への力を減らすことにより移動が楽にでき、次の段階へとつながります。
そして最も重要なのが体重の軽さというのも日本人選手の強さの秘密にあるそうです。
クライミングをするにあたって重要なのはパワーウェイトレシオ。つまり体重が軽いほどより少ない力で移動できるので、腕や指に余計な負担なく進むことができるのです。
日本人が欧米人に比べて小さいというのは、かつてはマイナスのイメージでしたが、ボルダリングという競技においては日本人の体格が幸いしたということになりますね。
初心者がボルダリングする時の注意点
体幹を整えるということで、ダイエットや筋肉を引き締める効果があるボルダリング。では初心者が行うにあたってどんなことを気をつければ良いのでしょうか?
落ちる危険性やリスクも当然考えなければなりません。しかし大抵のジムではそのリスクに対してきちんと対処されています。
下に安全性の高いマット(クラッシュパッド)が敷かれていますし、スタッフの説明をきちんと聞いて、無謀なことをしない限りリスクは低いでしょう。
しかし、もちろんそれで100%安全とはいえませんし、いざという時の対処法も自分でコントロールしたいものです。
まず、登っている人の真下に行くのは止めましょう。落下の危険性もありますし、また登っている人との距離感というのは最低限保ちたいものです。道を歩いている時に他の人と距離が近すぎれば進行方向にうまく進めません。
お互い楽しくスポーツをするためにマナーは守って登りましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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