みなさん「リバベン」って聞いたことがありますか?実は40年も前から開催されている国内最大級のラフティングの大会なんです!ラフティングの大会なんかあるの?と思う人もいますよね。今回はそんなレースラフティングの魅力についてご紹介させてください。

リバベンとは?

リベバンとは、関東圏の大学冒険部、探検部、ラフティング部の学生によって企画・運営される、日本国内最大級のラフティングの大会です。

通称リバべンと言われますが、正式名称は「日本リバーベンチャー選手権大会」です。

ラフティングは、剛性の非常に高いチューブで構成された楕円形のゴムボート(ラフト)で、川下りをするレジャースポーツ。

ラフティングボートで、激流をいかに早く正確に下れるかをタイムで競います。

激流での選手の操艇技術の高さが求められますが、それとともにチームワークと川の流れを読む力が重要になります。

自然や仲間と調和する「精神」、激流に挑む「度胸」、川の流れを読む「知性」、激流を漕ぐ「体力」が全て要求されるスポーツです。

しかし、残念ながら日本におけるラフティングの認知度はまだまだ低いのが現状です。

そのような中、リバベンは日本でラフティングが始まった1977年代から開催されている伝統のある大会です。

ラフティングをする選手(ラフター)達の会話では、リバベンが話題にされないことはなく、日本のラフティングの歴史は、リバベンなしには語れないと言ってもいいでしょう。

この大会の中から、ラフティングの日本代表プロ選手が輩出されるなど、リバベンは日本のラフティング界に多大な影響を与えています。

 

レースの舞台は日本屈指の激流、利根川

リバベンは第4回大会から、利根川源流部(群馬県利根群水上町)で行われています。水上温泉や水上高原で有名な利根川は、群馬県水上町を流れる日本最大級を誇る川です。

日本三大暴れ川の一つとして数えられる、関東を代表するラフティングスポットです。ダッキーやキャニオニングなどが盛んな、リバーアクティビティエリアでもあります。

春になると雪解け水で水量も多く、1年間で最も豪快なホワイトウォーターがラフター達を迎えてくれます。

2001年度に、ラフティング世界大会のアジア・オセアニア予選の開催地にも選ばれた場所です。リバベンの舞台となる川は、このように魅力も難易度も、世界屈指なのです。

 

レースラフティングの種類

リバベンは4人乗り部門と2人乗り部門があります。国内でも世界ラフティング協会ルールにも準じた公式ルールに則り、以下の4つの種目が行われます。

  • ダウンリバー (5キロ以上の長距離コースで、激流下りのタイムを競います)
  • スプリント  (500以内の短距離レースです)
  • H2H          (500メートル以内の短距離レースを2艇同時にスタートのトーナメント方式で競います)
  • スラローム  (ゲートを通過するタイムを競います。ゲートの不通過や接触は原点になります)

上記の種目は、どれも世界ラフティング協会のルールに従うものです。また、これらの種目は距離の長さの違い、設置されたゲートを通過する時のタイムなど種目ごとに特徴を持ちます。

 

川の流れのグレードについて

レースで利用される川の激しさを表す単位を「グレード」と言います。

このグレードには1〜6までの設定が行われており、グレード6と言うのはラフティングのボートでは通過が不可能と言われている極めて危険な川です。

世界大会で使用される川はグレード5が多く、極めて困難とされる流れであり、最難関グレードとも言われています。ちなみに、日本屈指の激流と言われる利根川はグレード4です。

 

世界トップクラスの日本人ラフター達

2010年から新設されたユースカテゴリーに、毎年学生チームを中心に日本代表チームも出場し、2014年のブラジル大会、2015年インドネシア大会、2016年UAE大会でたくさんのメダルを獲得しました。

そして、2017年に日本の吉野川で行われた世界選手権大会で、男子マスターズ部門、女子オープン部門でそれぞれ総合優勝を果たしました。今後も益々の活躍と発展が期待できますね。

リバベンは、毎年5月下旬に水上町の利根川で行われています。
いつもは乗って楽しむラフティングだけど、たまには見て楽しむのもいいかもしれませんね。
世界選手権に出場するような選手も出ていますので、いつもとは違う迫力のあるラフティングを見れること間違いないですよ!

ライター

Greenfield編集部

自然と向き合い、環境に配慮しながらアウトドアスポーツを楽しむ人に向け、自分や周囲のウェルビーイングの向上につながる情報をお届けします。