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ダイビングゲージは残圧計だけでいいのでしょうか?それとも他の計器を組み合わせたコンソールゲージのほうがよいのでしょうか?今回はコンソールゲージの種類と用途に合わせたゲージの選び方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ダイビングに必要なゲージ類

ダイビング ゲージ

ダイビング中は常に自分が置かれている状況を把握しなければいけません。

そのために必要になる情報を与えてくれるのが、残圧計や深度計、ダイブコンピューターといったさまざまなゲージ類です。

これらの情報がないと、ダイビング計画が立てられないばかりか、ダイバーを危険にさらすことにもなります。

ダイビング中は、最低でも次にあげる4項目は常に把握しておく必要があるでしょう。

    1. 現在のタンク残圧
    2. 現在の深度
    3. 現在の潜水時間
    4. そのダイビングでの最大深度

また、 ダイビングをより安全に楽しく行うためには、次の補助的な情報も必要になってきます。

  1. 方位
  2. 水温
  3. 減圧不要限界での残りのダイビング可能時間
  4. 緊急減圧停止時間
  5. 浮上速度
  6. 現在の水面休息時間
  7. 安全に飛行機に搭乗できるまでの時間

などです。

とはいえ、現在はほとんどのアクティブダイバーがダイブコンピューターを使用しているのが現状。

ダイバー1人ひとりがダイブコンピューターを持てば、タンク残圧と方位以外の情報はすべてダイブコンピューターから得ることが可能。

なかには、電子コンパスやデジタル残圧計といった機能をもった高性能ダイブコンピューターもあるので、すべての情報をダイブコンピューター1台で管理することもできます。

ゲージは残圧計だけで大丈夫?

ダイブコンピューターが必要な情報をすべて管理してくれるのであれば、もうダイビングゲージは必要ない、あるいは、コンパスは見ることも少ないので残圧計だけあれば大丈夫と考えるダイバーがいるかもしれません。

しかし、最新のダイブコンピューターであっても、電子コンパスやデジタル残圧計といった機能は、現在のところアナログ式のコンパスや残圧計に匹敵するほどの信頼性が確立されていないのが現状。

デジタル残圧計そのものの信頼性、電池切れやペアリングミスといったトラブルを考慮すると、現在はアナログ残圧計に軍配が上がります。

しかも、ダイブコンピューターに組み込まれたデジタル残圧計を使用するには、レギュレーターのHPポートにトランスミッターを取り付ける必要があるため、HPポートが1つしかないレギュレーターの場合、デジタル残圧計とアナログ残圧計の併用ができません。

また、ダイブコンピューターが故障した場合、バックアップ計器を準備しておく必要もあるでしょう。

こうした理由から、すべてをダイブコンピューターに頼るのではなく、アナログゲージを併用して用いることが重要です。

 

ダイビングゲージの種類

ダイビング ゲージ

ダイビングのゲージ類には、腕時計のように手首に装着するリストタイプや、すべてをコンソールにまとめたタイプなど、さまざまなデザインのものがあります。

現在では、視認性や利便性からリストウォッチ型のダイブコンピューターをメインにし、残圧計などのアナログゲージ類はコンソールにまとめるのが一般的です。

それでは、リストタイプのダイブコンピューターに合わせやすいゲージの種類を見てみましょう。

ダイビングゲージの種類:1連ゲージ

1連ゲージは、ブルドン管を使用したアナログ残圧計だけを収めたもっともシンプルなゲージ。タンク残圧だけを確認することができます。

リストタイプのダイブコンピューターとアナログコンパスを使用しているダイバー、できるだけ余計な計器類を減らしたいダイバーにおすすめです。

TUSA SCA-150 シングルゲージ
TUSA SCA-150 シングルゲージ

ダイビングゲージの種類:2連ゲージ

2連ゲージは、アナログ残圧計に加え、アナログ式のコンパスあるいは深度計をまとめたコンソールゲージ。

とくにアナログ残圧計とコンパスを組み合わせた2連ゲージは、リスト式ダイブコンピューターを使用しているダイバーがもっとも多く使用しているタイプです。

ヘレイワホ ダイビング 重器材
ヘレイワホ ダイビング 重器材

ダイビングゲージの種類:3連ゲージ

3連ゲージは、アナログ式の残圧計と深度計・コンパスをひとつまとめた、もっともオーソドックスなコンソールゲージ。

深度や潜水時間はダイブコンピューターで常にモニターできますが、万が一、ダイブコンピューターが故障した場合のバックアップ器材としての役割があります。

AQUALUNG プレシス3ゲージ 614121
AQUALUNG プレシス3ゲージ 614121

ダイビングゲージの進化

ダイビング ゲージ

1970年代に残圧計が登場する前は、エア切れを避けるためにはタンクに取り付けたリザーブバルブに頼るしかありませんでした。

リザーブバルブとは、タンクの残圧が少なくなってきたらバルブを開けて残りのエアを呼吸できるようにするもの。ちょうどオートバイの予備タンクのようなものです。

今日のダイビングとは比較にならないほどリスキーなダイビングをしていたのです。

そして、信頼のできる残圧計が誕生してからダイビングシーンは大きく変わりました。その後もゲージ類は少しずつ進化を続け、ダイビングを快適にしてきました。

今ではダイブコンピューターが必要な情報をほとんど提供してくれるようになりましたが、まだまだ進化の途中であることを知っておくべきです。

将来、ゲージ類がどのように変わっていくかは分かりませんが、今よりもダイビングシーンを快適にしてくれることは間違いないでしょう。

ダイビングゲージの種類と用途に合わせたゲージの選び方をご紹介してきました。すべてをダイブコンピューターに頼るのではなく、 アナログ式の残圧計やコンパスなどのゲージ類を併用することが重要です。用途や目的に合わせて最適なダイビングゲージを選ぶようにしましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。