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ケロシンバーナーは灯油を燃料とする上級者向けのキャンプギアです。「よくわからない…」と思っているなら、今回の記事をぜひチェックしてみてください。ケロシンバーナーを愛用する筆者が、メリットとデメリットを忖度なく語ります。点火をするのに少し手間がかかりますが、これほど便利なアイテムはありません。ケロシンバーナーを使いこなして、ワンランク上のキャンパーを目指しましょう!

そもそもケロシンバーナーとは?

ケロシン(灯油)バーナーの紹介

ケロシンとは灯油のこと。つまり、ケロシンバーナーとは、その名前のとおり灯油を燃料とするバーナーのことです。灯油のみを使用できるタイプと、灯油だけでなくホワイトガソリンやディーゼル燃料でも使えるマルチフューエルタイプがありますよ。
 

ケロシンバーナーの手間を楽しもう!

ガスバーナーはつまみを回すだけで点火できますが、ケロシンバーナーはそんなに簡単ではありません。プレヒート(予熱)というバーナーをあたためてあげる儀式が必要です。バーナーの種類によっては、火力が安定するまでポンピングが必要なものもあります。本燃焼になるまで手間も時間もかかるので少し大変です。

たとえば、朝のコーヒーを飲むのにガスバーナーなら数分でお湯を沸かせますが、ケロシンバーナーでは10分ほどかかります。この時間差は大きく、ケロシンバーナーは撤収などで忙しい朝に使うのには向いていません。

ちょっと面倒に感じるケロシンバーナーですが、「この手間を楽しめるのがキャンプ上級者なのだ!」と筆者は勝手に考えています。不便を楽しむのがキャンプ。そんなキャンプにケロシンバーナーはぴったりといえるのではないでしょうか?
 

慣れたら便利!ケロシンバーナーのメリット

ケロシンバーナーを使うべきポイントをピックアップしました。一度使ったらハマりますよ。

ケロシンバーナーのメリット

・ほかの燃料より低コスト
・季節関係なく使えるパワフルな火力
・燃料を統一できるので荷物がコンパクト

ほかの燃料より低コスト

灯油は液体燃料のなかでは価格が安く、燃費もよいのでコスパに優れています。1Lあたり約120円です(2024年8月現在)。1泊2日のキャンプなら、500mLあればなくなることはありません。1回のキャンプで60円ほどの低コストな燃料になりますよ。

また、灯油以外でよく使われるホワイトガソリンは、価格が1Lあたり1,000円以上もします。灯油と比べると遥かに高いのが難点。ケロシンバーナーはコストを抑えたい人にぴったりといえるでしょう。

季節関係なく使えるパワフルな火力

ケロシンバーナーの大きなメリットは、どんなに寒い環境下でも強い火力で調理ができることですガスを燃料とするバーナーは、外気温が低くなりすぎると火力が弱くなり、使えなくなる場合があります。しかし、灯油を燃料とするケロシンバーナーはそんな心配がいりません。

燃料を統一できるので荷物がコンパクト

灯油を燃料とするキャンプギアはたくさんあるため、燃料を灯油に統一すれば持ち物を減らせます。ランタンは灯油ランタンにして、ストーブを石油ストーブにすることで、燃料の統一が可能です。

薪ストーブ・ガスバーナー・パラフィンオイルのランタンなど、各アイテムごとに燃料が異なると、持ち物がかなり増えます。ケロシンバーナーはなるべく荷物を少なくしたい、電車やバイク利用のキャンパーにもおすすめです。
 

あえていう!ケロシンバーナーのデメリット

ケロシンバーナーには少し残念な点もあります。それさえも愛着になるアイテムですが、あえてここでデメリットを挙げてみますね。

ケロシンバーナーのデメリット

・爆音なので周囲に迷惑がかかる
・点火が面倒

音がでかい

ガスバーナーに比べると、ケロシンバーナーは使用しているときの音のうるささが気になります。「ゴォー」っといった轟音で、たとえるなら飛行機のジェットエンジンの音を小さくした感じに似ているかもしれません。周囲の迷惑になるので、早朝や夜に使用するのは避けたほうがよいでしょう。

やっぱり点火が面倒

操作に慣れても、たまには点火が面倒になってしまうのがケロシンバーナーです。ガスだとすぐに点火できますが、灯油の場合、そうはいきません。それさえも愛おしく感じられたら、玄人キャンパーの仲間入りですね!
 

筆者のおすすめケロシンバーナー

ケロシン(灯油)バーナーの紹介

筆者が使用しているおすすめのケロシンバーナーを紹介します。どのアイテムも見た目と機能性に優れたバーナーです。なかには入手困難なアイテムもあるので、店頭で並んでいたら即買いですよ。

OPTIMUS(オプティマス) NOVA

海外の軍隊や自衛隊でも採用されるほど、多少ラフに扱っても耐えられる堅牢なバーナーです。使用できる燃料は、灯油・ホワイトガソリン・ディーゼル・ジェット燃料と種類が豊富。火力調節が細かくできるだけでなく、ほかのバーナーと比べると音も静かです。

使いやすさを考慮すると、筆者の最もお気に入りのバーナーですよ。

OPTIMUS(オプティマス) NOVA 11010
OPTIMUS(オプティマス) NOVA 

MSR ドラゴンフライ

マルチフューエルタイプのバーナーのなかで、一番人気なのがドラゴンフライでしょう。大人数でも使用できるほどの火力がありながら、繊細なトロ火調理も可能な万能選手音がほかのバーナーに比べると少しうるさいのがデメリットです。

しかし、このバーナーはさまざまな燃料に対応しているので、たとえ世界を旅する過酷な状況でも強い味方になるでしょう。

MSR アウトドア シングルバーナー・ストーブ ドラゴンフライ【日本正規品】
MSR アウトドア シングルバーナー・ストーブ ドラゴンフライ【日本正規品】

マナスル 121

ケロシンバーナー

熟練の職人によって丁寧に作られている真鍮製の美しいバーナーです。半世紀以上にわたって生産されている純国産バーナー。使い込めば使い込むほど、味わいと愛着が湧いてくるアイテムです。

この121というサイズは少人数での使用に適したモデルで、一番扱いやすいく、筆者もお気に入りです。人気上昇中で、生産が安定しない状況が続いているのがデメリット。また、先に紹介した2つのバーナーよりも点火に時間がかかります。

とはいえ、ゆったりと過ごし、その手間も楽しみたい人にはぴったりのアイテムでしょう。

キャンプ上級者におすすめのケロシンバーナーを紹介しました。扱いは少し難しいですが、慣れたら簡単に点火できます。むしろ、その面倒なことを楽しめるのがキャンプ上級者かもしれません。コスパがよく冬にも使えるケロシンバーナーは、デメリットを上回る使い心地ですよ。今回紹介したことを参考にして、ワンランク上の玄人キャンパーを目指してみましょう!

ライター

Zen

キャンプとお酒をこよなく愛する中年キャンパーです。ソロからファミリーキャンプをしていましたが、子供の成長もあり最近はソロがメイン。酒はウイスキーが好きで資格を有するほどです。健康管理も怠らず週末のランニングが日課。これまでフルマラソンは5回以上完走しています。