スイスの夏の風物詩、川下り
スイスでは、川は絶好の夏の遊び場です。スイスの夏は湿気が少なく過ごしやすい気候で、日本のように室内に冷房設備がないのが一般的。とはいえ、気温が30℃を超えることもあります。
冷房でクールダウンできる場所はそう多くなく、四方を陸地に囲まれているため、海水浴場もありません。
そこでからだの火照りを癒やすのにもってこいなのが川。スイスでは7月前半頃から気温が上がりはじめ、水温が20℃を超えると、タオルや防水バッグを持って川に泳ぎに行く人が増えます。
とくに天気のよい週末は、若者やファミリーが河川敷に集まります。SUPやゴムボートを利用して遊んだり、気持ちよさそうに泳いだり。
スイスで川下りを楽しめる場所として有名なのは、チューリッヒを流れるリマト川や、世界遺産の街ベルンを流れるアーレ川、バーゼルを流れるライン川などがありますよ。
スイスでは川下りが通勤手段！？
じつは、川下りはスイスならではのユニークな通勤手段のひとつでもあります。
スイスの夏は日本と比べて日照時間が長く、最高気温に達する時間帯は午後4時以降。仕事帰り、川に泳ぎに行く人の数が多くなるのもこの時間帯です。アフターワークは防水バッグに荷物を入れ、川を泳いで帰宅！なんて光景を目にすることもあるんですよ。
川の流れが早いからか、公共交通機関よりも効率的に進めるのだとか。暑さや仕事の疲れを吹き飛ばすリフレッシュ効果も相まって、夏限定で川下りを通勤方法として楽しんでいるのです。
スイスの夏の通勤アイテム、『ヴィッケルフィッシュ』って…？
スイスで夏の通勤時に必要なアイテムとして活躍するのが、衣類やスマホを水から守る防水バッグです。川を泳ぐうえで必須アイテムともいえます。
なかでも注目の的となっているのが、『ヴィッケルフィッシュ』。かわいい魚の形をしたバッグを紹介します。
スイスで人気の防水バッグ『魚型防水バッグ』
スイスで通勤川下りを楽しむ際に、多くの人が愛用している防水バッグがこちら、『ヴィッケルフィッシュ』。発祥地であるバーゼル地方で人気のブランドです。
大きなサイズであれば、なんと川で浮力のあるバッグとしても利用できます。通勤に必要なものをバッグに入れて、遊泳中に携帯できるため、ひとつ持っていると便利なのだそう。
しかも「見た目がおしゃれでかわいい」と評判になり、ファミリーでそろえて湖水キャンプに持参したりする人も。またはショッピングバッグとして、デイリーに荷物を運ぶために使う人もいますよ。
日本でも通販で買えるかわいいバッグ
ヴィッケルフィッシュは日本でも通販サイトで購入できます。これから夏の水遊びを計画している人は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか？撥水力に優れていて、クリップ部分はプラスチックなので、サビる心配がありません。水中では体から離れないよう、たすき掛けにして使用するといいですよ。
また、スイスの愛用者のように、ちょっとしたお買い物にも活用できます。形がユニークなので周りから注目を集めること間違いなし！
大きさは、S（3L）・M（16L）・L（28L）の3種類あります。スマホやお財布などの小さいものを入れるだけなら、Sサイズくらいがよいでしょう。
ヴィッケルフィッシュは使い方も独特です。
- 必要な荷物をバッグのなかに入れる。
- 魚の尾びれの形をした入り口部分を7回クルクルと巻く。
- 最後に、付属のクリップをカチッとはめれば完成！
ちなみに、バーゼルの観光案内所では観光客用にLサイズの防水バッグを貸し出しています。Lサイズなら洋服や靴などもすっぽりと収まるので、思いつきでの川下り移動が体験できます。観光でバーゼル地方を訪れるときや、ライン川で泳いでみたい人は、ぜひバーゼル観光案内所を利用してみてください。
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ライター
アルパガウス 真樹
スイス在住の40代主婦。息子とスイスの自然を楽しみながら、さまざまなアクティビティに挑戦。夏は森の中でのBBQやハイキング。海のないスイスでは、湖水浴が定番なので、夏季は湖沿いで過ごしたりSUPを楽しんだりしています。現地からスイスの自然との触れ合いをお届けします。
