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ロードバイクのサドルの高さと角度
ロードバイクに乗るとお尻が痛い、股が圧迫される、ペダルが漕ぎづらいといった経験はありませんか?その原因は、サドルの高さと角度があっていないからかもしれません。
サドルを適切な位置に調節すると、痛みが軽減され、より漕ぎやすく快適に走れるようになります。自身のパフォーマンス向上のために、サドルポジションを一度見直してみましょう。
体への影響と最適なポジションの見つけ方
シティサイクルの乗車姿勢を思い出してみてください。自転車のサドルは「椅子のようにどっかりと座って乗る」イメージの人が多いでしょう。サドル=自転車用の椅子と思いがちですが、ロードバイクの場合は少し違います。サドルは座る場所ではなく、体重を支える場所です。
ロードバイクは、ハンドル・ペダル・サドルの3点で体を支え、体重を分散させます。そのため、椅子に座るような乗車姿勢だと、体重がサドルに集中してしまい、お尻が痛くなるのです。
乗り慣れないうちはその姿勢でもかまいませんが、慣れてきたら適切なポジションに調節しましょう。自分の体にあうポジションを見つけるには、サドルの「高さ・前後位置・角度」の3点がポイントとなります。それぞれの調節方法を知れば、適切な位置を見つけられます。
サドルの高さの調節
まずは、サドルの高さを調節する際の目安です。確認方法は2種類あります。
1つ目は、シューズを履いた状態でロードバイクにまたがって判断します。ペダルを1番遠い位置である下死点にし、かかとを乗せます。そのとき、「膝がまっすぐ伸びている状態」が適切な高さの目安です。
膝がピンっと張っていたり、無理に伸ばしたりするのは適切ではありません。自然に足を下ろし、かかと乗せた状態で確認してください。
2つ目は、「股下の長さ×0.875」という数式で計算する方法です。この数式によって、サドル上部からクランク中心までの長さが測れます。つまり、サドルの高さを数値で確認できるのです。
とはいえ、これはあくまでも目安です。高さ調節する際のスタート位置(基準)として活用するのがおすすめです。
サドルの前後位置の調節
次はサドルの前後位置を調節してみましょう。前後位置を決める際の目安は、クランクを水平にした状態(ペダルの位置が時計の3時)でロードバイクにまたがり、ペダル軸の真上に膝の皿がくる位置です。
極端に膝が前に出すぎていたり、膝がペダルより後ろの位置になったりするときは、サドルの位置を見直してみてください。
サドルの角度の計算方法
サドルの角度は「水平」が基本ですが、体の柔らかさ・固さや、乗車姿勢、走り方などによって変わります。まずは水平でスタートし、徐々に調節していくとよいでしょう。
水平だと股が圧迫されて痛いという人は、少し前下がりになるように角度を調節すると、痛みが解消されやすくなります。角度をつけすぎると、走行中にお尻が前にずれて漕ぎにくくなるため、やりすぎには注意が必要です。
前傾姿勢が辛い人やお尻を安定させたい人は、前上がりに調節してみるとよいでしょう。重心が後ろに傾くので、ゆるやかな乗車姿勢になります。そのぶん、お尻に体重が集中し痛くなりやすいですが、クッション性のある素材や、圧迫を減らす形状のものを選ぶことでカバーできます。
ロードバイク用サドルの素材
ロードバイク用サドルの素材には、大きく3種類あります。
①フォーム・ジェル
➁レザー・合成素材
➂カーボンファイバー
それぞれの特性を知れば、自分にあうサドル選びがしやすいでしょう。
①フォーム・ジェル
基盤と表皮の間にウレタン素材などで作ったジェルを入れたサドルは、クッション性が高く、路面からの振動を吸収する効果が見込めます。お尻が痛くなりにくいのが特徴で、ロードバイクの薄いサドルに慣れない人、軽さより快適性を求める人におすすめです。
また、マウンテンバイクやミニベロなど、しっかり体重を預けてサドルに座る車体であれば、向いているでしょう。ただし、ほかのサドルよりも厚みがあり、重量は少し増えます。
➁レザー・合成素材
おしゃれで、ヴィンテージ感のあるデザインが人気のレザーサドルです。新品の状態は硬めですが、野球のグローブのように、使えば使うほど体になじむソフトな座り心地が特徴です。ただし雨には弱いので、定期的にオイルを塗るなどのメンテナンスが必要になります。
ミニベロとレザーサドルを組みあわせている人はとくに多く、クラシカルなデザインとのセットが映えます。丈夫で長く使用できるレザーサドルは、日常使いできる街乗りロードバイクとの相性ばっちりです。
➂カーボンファイバー
超軽量で見た目もよりスポーティーなのが、カーボンファイバーサドルです。フルカーボンや穴あき、ショートサドルなど、形の種類がとても豊富で、レース・ヒルクライム・サイクリングと多用途に使用できます。
なお、強い衝撃が加わると割れやすいため、輪行時の持ち運びや、信号待ちでサドルに腰掛ける際は、ぶつけたり体重をかけすぎたりしないように注意しましょう。
フルカーボンサドルの場合、超軽量ですがクッション材やカバーなどはありません。路面からの衝撃をダイレクトに感じます。パット付きショーツを履くなど対策はできますが、お尻の痛みを我慢できない人にはおすすめできません。
ロードバイクのサドルの選び方
実際にサドルを選ぶ際のポイントを、「快適性・パフォーマンス向上・体型とライディングスタイル」の3つの目的別に紹介していきます。
快適性を高めるサドルの選び方
お尻の痛みを軽減したい、路面から伝わる衝撃が少ないサドルがよいなど、快適性を高めるのが目的なら、クッション性のあるサドルを選びましょう。たとえば、以下のような機能をもつサドルがおすすめです。
・全体的に柔らかくしっかり厚みがある
・体重がかかる部分にジェルパットが配置されている
・振動吸収性が高い
ただし、クッション性があるからといって、お尻の痛みがなくなるわけではありません。どうしても個人差はありますので、サドルの素材だけでなく、適切な高さ・位置・角度に設定するのも忘れないでください。
お尻が痛くならないサドル選びについては、以下の記事も参考にしてみてください。
パフォーマンス向上における軽量サドルの選び方
より速く走りたい、より軽いロードバイクにしたいなら、カーボンファイバーを使用した超軽量サドルをおすすめします。とくに、穴あきやメッシュデザインのサドルはより軽く、サドルレールもカーボン素材だとさらに軽量化できます。軽さだけを重視するなら重量で比較するのがポイントですが、軽いほど価格も上がるため、無理のない範囲で選びましょう。
体型とライディングスタイルにあわせたサドルの選び方
体の柔軟性、骨盤の大きさや乗る位置、角度など、自分のスタイルからサドルを選ぶ方法もあります。サドルの形状はすべて同じではなく、フラット、湾曲、股の部分の細さや長さ、幅の広さなどもさまざまです。自分にあう形状の基準は、各メーカーによって異なります。
そのため、体型とライディングスタイルにあわせて選ぶなら、自転車メーカーやサドルメーカーが実施している、フィッティングサービスを利用するのがおすすめです。実際に走ったり、機械を用いて測定したりすることにより、自分の体にあうサドルが見つけやすくなるでしょう。
おすすめのロードバイクのサドル16選
ここからは、各ニーズにあわせたおすすめロードバイク用サドルを紹介します。初めてサドル交換にチャレンジしたいエントリーユーザーはもちろん、自分にあうこだわりのサドルを見つけたい中級者・上級者向けのものも、幅広くピックアップしました。
①有名メーカーのエントリーモデル/fi’zi:k(フィジーク)「TEMPO ALIANTE R5 S-Alloyレール ブラック 145m」
大きなロゴが印象的な穴あきサドルです。取りつけたら一気に車体の雰囲気が本格的になる、フィジークの洗練されたデザインが魅力でしょう。フィジークは、老舗自転車ブランド「Bianchi(ビアンキ)」のサドルにも採用されており、スタイリッシュでレーシーなデザインが人気。ロードバイクが趣味の筆者自身も、Bianchiのクロスバイクに装着しています。
乗り心地は、適度な厚みとクッション性が路面から伝わる振動をやわらげ、幅広の座面により安定感を得られます。どこの位置に座っても体になじむため、まだライディングスタイルが決まっていない人にぴったりでしょう。スタイリッシュな見た目と快適性が手に入るサドルです。
カラー | ブラック |
サイズ | 145mm・155mm |
②カラーバリエーション豊富なエントリーモデル/SELLE SMP(セラエスエムピー)「HYBRID」
車体のカラーにあわせて選ぶのが楽しい、豊富なバリエーションのサドルです。SMPのサドルは、医学・人間工学にもとづいて設計されており、湾曲した独特の形が特徴です。座面の湾曲により荷重を分散させ、お尻の痛みが出にくくなっています。さらに、HYBRIDはレール素材を上位グレードと同じステンレス銅にすることで、軽量化を実現しています。
サドルの色で車体にアクセントを付けたい人、フラットなサドルだとお尻が痛い人、アップライトな乗車姿勢でマイペースにサイクリングを楽しみたい人に、チェックしてほしい商品です。
カラー | ライトグリーン・ブラウン・グリーン・ブラック・ブルー・ライトブルー・レッド・ホワイト・イエロー |
サイズ | 140mm |
➂理想的なサポート力/selle sanmarco(セラ サンマルコ)「Aspide DYNAMIC」
骨盤の動きに従って形を変える、低密度のフォームが特徴のサドルです。快適性・軽量性・耐久性のバランスがよく、理想的なサポート力が備わっています。
サドル中央の大きな穴は、サドルによる圧痛を防ぎ、血液循環を助ける役割があります。そのため、どのようなペダリングであっても、乗車姿勢を支える効果が期待できるでしょう。まだライディング姿勢が定まっていない人の助けにもなるはずです。
また、マンガンを添付したクロモリを使用したマンガネーゼのレールには、ほどよい重要量と柔軟性があります。種類の多い「セラ サンマルコ」のなかでも人気があるサドルのため、初めてサドルを変える人に、選んでほしいモデルです。
カラー | ブラック |
サイズ | 132mm |
④高めのクッション性で男女問わずマッチ/SPECIALIZED(スペシャライズド)「POWER EXPERT SADDLE」
カーボン素材のシェルとチタン性のレールを使用した、超軽量のサドルです。スペシャライズドが特許を取得したBody Geometry設計で、男女問わず血流を確保しながら走れることを重視しています。
サポート力の高い中密度のフォームをパッドにしているため、長時間のライドでも快適性を損ないません。また、負荷なく乗車できるのはもちろん、高いパフォーマンスを引き出す坐骨サポート機能も装備されています。
空気抵抗を軽減させたサドルの形状なので、さまざまな乗り方にマッチングするでしょう。アグレッシブに乗車姿勢を変えてライドを楽しみたい人、日をまたぐようなロングライドをする人に注目してほしいサドルです。
カラー | ブラック・アシッドミント |
サイズ | 130mm・143mm・155mm・168mm |
公式サイトːPOWER EXPERT SADDLE
⑤幅広いライド分野で活躍!/Prologo(プロロゴ)「AKERO T2.0」
ショートノーズのエントリーモデルです。人間工学に基づき幅広に作られた座面が、しっかりとお尻を支えます。ユニセックスモデルなうえ、ロード・オフロード・通勤・ロングライドなど、どのようなライドでも快適な乗り心地をサポートします。
パッドの中央裏にはベースがないので、乗車時の股間の圧迫を軽減します。また、レールの素材にはクロモリを使用しているため、多少の重量はあるものの高い強度が期待でき、破損の心配は少ないでしょう。1台のロードバイクでさまざまな乗り方を楽しみたい人、シンプルなデザインのエントリーモデルを探している人は、検討してみてください。
カラー | ブラック |
サイズ | 150mm |
⑥適度な快適性でオールラウンドに楽しめる/GIANT(ジャイアント)「APPROACH」
シンプルな形状で、乗る人やシーンを選ばないサドルです。中央を大きくカットしシェイプさせたサドルの形は、人間工学に基づいて設計されています。サドルの上でポジションをよく変える人に、とくに向いているでしょう。
パッド部分は、軽量高弾性のポリウレタンフォームです。全体の重量を削減しながら快適性も向上させています。どのような乗り方を好む人であっても、適切なサポートを感じるでしょう。ロゴも控えめで、カラーはブラックのみ。すっきりしたデザインのサドルを探している人、乗車姿勢を模索している人に、ぜひ一度試してほしい商品です。
カラー | ブラック |
サイズ | 145mm |
公式サイトːAPPROACH
⑦張りのあるクッション素材でお尻の負荷を軽減/GORIX(ゴリックス)「自転車サドル 3621A」
フラットなシルエットで、長距離でも疲れにくいモデルです。乗車時のポジション変更を容易にすることで、長い時間のライドでも痛みが出にくいでしょう。また、穴あきデザインにより、通気性の確保と圧迫の軽減を実現しています。
開口部分からセンター全体まで入った溝は、圧迫感を和らげ血流を確保する役割です。張りのあるクッション素材は、比較的薄めのパッドに仕上げることで、レーシーな乗り方にもぴったりです。
スチール製で丈夫なレールと、豊富なカラーバリエーションは、車体にあわせたサドルを選びたい人や、手頃な価格で安定感のあるサドルを探している人に向いているでしょう。
カラー | フルブラック・フルホワイト・ブラック×レッド・ブラック×チェレステ・ブラック×ホワイト |
サイズ | 135mm |
⑧完成車のサドルから変えてみたい人に/GIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ)「GEL Fit Saddle」
衝撃吸収性の高いゲルパッドを内蔵したサドルです。完成車にもともとついているサドルに、痛みや不快感を覚える人は、最初に試してみることをおすすめします。適度な厚みがあるため、坐骨の圧痛も軽減する効果が期待できます。
さらに、センター部分が穴あき形状になっており、股間の圧迫を軽減する効果も。また、クロモリのレールを使用しているため耐久性も抜群です。4色カラーで車体にあわせたコーディネートも楽しめるでしょう。初めてサドルを変える人、サドルにしっかりと体重を預けるライディングポジションの人は、ぜひ選択肢に加えてみてください。
カラー | ブラック・ホワイト・レッド・チェレステ |
サイズ | 157mm |
⑨肉厚で高密度のクッションを試してみたい人に/ROCKBROS(ロックブロス)/ロードバイク 低反発サドル
お尻への衝撃吸収効果が期待できる、肉厚なクッションを備えたサドルです。高密度・高弾性のパッドによりやさしい座り心地を得られます。やや丸みのあるデザインですが、滑り止め加工がきいているため、座面のズレや腰へのストレスが緩和できるでしょう。
人間工学に基づいて設計された形状により、フロント部分をスリムにしつつ、股ずれや太もものこすれを防止します。また、生活防水レベルの撥水性もあり、多少の雨に降られるぐらいであれば、お手入れも簡単です。2つの球状サスペンションには、衝撃をうまく逃がしてくれる効果も見込めます。
とにかくお尻のあたりをソフトにしたい人、振動を感じやすいオフロードをメインに乗りたい人は試す価値ありです。
カラー | イエロー・ブルー・レッド |
サイズ | 220mm |
⑩厚くて柔軟性の高いゲル入りサドル/SERFAS(サーファス)「E-GEL」
お尻に吸い付くようなタッチで、高い柔軟性をもつ「リアクティブゲル」を採用した、エントリーモデルのサドルです。局部の痛みを軽減するエルゴノミックデザインになっているのもうれしいポイントです。サイズは、男性用と女性用の2種類があります。
厚みのあるしっかりしたサドルのため、レーシングモデルのようなスポーティーさには欠けますが、お尻の痛みを軽減したい人、ふかふかの座り心地で快適に走りたい人には適しています。また、ほかのメーカーより価格帯がお手頃なので、お試しでサドル交換したい人にも向いているでしょう。
カラー | ブラック |
サイズ | 176mm・198mm |
⑪薄型でもゲル入りのレーシングサドル/VELO(ヴェロ)「エンジェルフライ」
超薄型の穴あきサドルで、路面からの振動をやわらげるゲルパットが内蔵されています。サイクリングだけでなく、レースも走るから、お尻の痛み対策はしたい人にぴったりのサドルです。
細身で本格的な見た目なので、ロードバイクらしいスポーティーな雰囲気にもマッチします。エントリーモデルだけでなく、カーボンフレームとの相性も抜群!見た目と軽さを重視しつつ、お尻の痛みもカバーできるサドルで、さまざまなシーンのサイクリングを楽しみましょう。
カラー | ブラック・ホワイト・レッド・グリーン |
サイズ | 125mm |
⑫価格を抑えたカーボンサドル/TNI ( ティエヌアイ ) 「LiteFlyⅡ Carbon Saddle」
レール・ベース部分ともにカーボン製の軽量サドルです。サドル長の短いショートノーズで、やや前下がりなのが特徴です。前傾姿勢を取りやすく、高速走行を目的とする人にはとくにおすすめです。
サドル幅は2種類あり、自身の体格にあわせた選択が可能です。カーボン素材をメインにした製品ですが、価格は抑えめなので、カーボンサドルを初めて使う人にも最適です。
なお、「LiteFly Carbon Saddles」との違いは、パッドの厚みを増やしているところ。軽量でありながら、あたりの柔らかさや快適性を求める人は、ぜひこちらを選択肢に加えてみてください。
カラー | ブラック・レッド |
サイズ | 143mm・155mm |
⑬スピード重視の人向け超軽量サドル/Alpitude(アルピチュード)Gardena 128mm カーボンサドル
パッドのない、フルカーボンの超軽量サドルです。ショートノーズでダンシングしやすい形状になっています。クッション性はありませんが、サドル中央部を大きく穴あきにすることで、圧迫による痛みを最低限に抑えています。
サドルの表面にカーボン特有の模様を確認でき、手触りは硬質。滑りがよいため、姿勢を変えてアグレッシブにライドを楽しむ人や、中距離程度の走行に向いています。なお、カーボン素材は衝撃に弱く、輪行時や停車時にぶつけないよう注意が必要です。車体の軽量化を目指している人、距離よりもスピードを重視している人は検討の価値ありです。
カラー | ブラック |
サイズ | 128mm・140mm・150mm |
⑭フルカーボンのハイエンドモデル/fi’zi:k(フィジーク)「VENTO ARGO 00 カーボンレール ブラック 140mm」
サドルレールだけでなく、本体シェルもカーボン製の本格派フルカーボンサドルです。ライダーがより前方に座れるよう、薄型のショートノーズデザインを採用しています。また、人間工学に基づいた形状により、筋肉や皮膚などに過度の圧力をかけることなく、快適な走行をサポートする効果も期待できます。
レースで勝ちを求める中級者や上級者、できるだけ車体を軽くしてパフォーマンスアップを目指したい人、カーボンフレームのロードバイクに似合うハイエンドモデルをお探しの人に、ぜひ試してほしい商品です。
カラー | ブラック |
サイズ | 140mm・150mm |
⑮メッシュで超軽量な個性派サドル/TIOGA(タイオガ)「スパイダーツインテール2 カーボンレール」
軽量かつ高剛性のカーボンレールを採用したサドルで、特徴的な二重構造のウェブメッシュデザインです。高強度のグラスファイバー補強ナイロン・エラストマー添加物ナイロンと、硬さの違う樹脂を組みあわせることで、強度と柔軟性を両立しています。
左右のテール部分をブリッジで連結したツインテール構造は、荷重に応じて適度にしなり、不快感や疲労を軽減する効果が期待できます。また、走行中の着座位置を保つための滑り止めパットも付属しています。
車体を少しでも軽くしたい人、メッシュならではの座り心地を体感したい人、レースやヒルクライムで速さを競いたい人は、個性派サドルにカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。
カラー | ブラック・ホワイト |
サイズ | 135mm |
⑯3Dプリンターで開発された軽量パッド/selle sanmarco(セラ サンマルコ)「Shortfit 2.0 3D Carbon FX」
パッド部分が3Dプリンターで形作られた非常に珍しいモデルです。パッドの硬さは段階的で、先端に向かうにつれて硬度が高くなるのが特徴。イタリアの3Dプリントメーカーが製作している、セラサンマルコ独自開発のパッドです。
緩やかにカーブした形状で、ポジションをしっかりと定められられるのがポイント。ショートノーズタイプのため、ダンシングを多用する人にも向いています。またレール素材は、価格を抑えたステンレス製と、軽量性重視のカーボン製の2種類から選べます。
腰の位置を安定させてペダリングをしたい人、軽量素材で人と被らないものを求めている人、もともとセラサンマルコのサドルがフィットしていた人には、とくにおすすめのアイテムです。
カラー | ブラック |
サイズ | 140mm・155mm |
ロードバイクのサドルバッグの活用
ロードバイクに乗るとき、サドルとセットで使うと便利なのが「サドルバッグ」です。サドルの下に装着して使用する自転車専用バッグのひとつで、荷物を持ち歩く際に適しています。
サドルバッグの種類と選び方
サドルバッグの大きさ・形にはさまざまな種類があり、入れる物や使用目的によって使い分けるのが一般的です。今回は「コンパクト・ミディアム・大型」の3つのカテゴリーに分けて紹介します。
コンパクトサドルバッグ
容量1L未満で、サドル下にすっぽり収まる小型サイズです。パンク修理キットや鍵など、常時持ち歩いておきたい最低限のアイテムを収納するのに適しています。日常使いでロードバイクに乗る人や、短距離走行なら、このサイズで十分でしょう。
ミディアムサイズサドルバッグ
容量1L〜7L前後の中型サドルバッグです。パンク修理キットや鍵にプラスして、財布・スマホ・補給食などを収納するのに向いています。ビンディングシューズ用のクリートカバーも入るサイズなのがポイント。荷物が増えるロングライドでは、使い勝手がよく重宝するでしょう。
大型サドルバック
容量8L以上の大型サドルバッグは、ジャージのポケットには入らない、大きな荷物を収納するのに適しています。雨が降りそうな日のライドでは、レインジャケットや着替えを入れるのに便利です。また、バックパックツーリングで遠出する際にもおすすめです。
サドルバックの種類と選び方については、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください!
サドルバッグの取り付け方法
サドルバッグの取り付け方法は、2種類あります。サドルレールとシートポストにベルトを巻き付けて固定する「ベルクロ式」と、専用台座をサドル下に取り付けて使用する「アタッチメント式」です。
ベルクロ式は工具不要で着脱できるのが特徴で、基本的にどのロードバイクにも取り付けられます。複数の自転車でサドルバッグを使い回したい人に、おすすめの取り付け方法です。
アタッチメント式は、専用台座を固定するのに工具が必要です。サドルによっては取り付けできない場合もありますが、一度台座を取り付けてしまえばサドルバッグ自体の着脱は簡単です。いつも同じ位置に固定できるので、都度セッティングし直す必要はありません。デメリットとしては、複数の自転車で使い回せないこと、台座が破損すると使用できないことです。
荷物整理とアクセスの容易さのためのサドルバッグの活用
サドルバッグに荷物を収納する際は、必要なものだけをコンパクトにまとめ、隙間を作らないように荷物を詰めるのがポイントです。空間にゆとりがあると、走行中に中身が揺れて音がするほか、物によっては破損する恐れがあります。
また、容量以上に詰め込むとサドルバッグ自体が膨らみ、ファスナーが破損したり、タイヤにこすれてしまったりすることもあります。サドルバッグを選ぶ際は、あらかじめ何を入れるか想定し、容量にあったサイズを選びましょう。
サドルバッグの収納術については、以下の記事を参考にしてみてください。
ロードバイクのサドルカバーの活用
サドルカバーとは、サドルに被せて使用する専用カバーのことです。種類や選び方について紹介します。
サドルカバーの種類と選び方
サドルカバーの種類は、目的にあわせて2種類あり、「快適性の向上」か「サドル自体の保護」のどちらかが主流です。ロードバイクでサドルカバーを使用する人は、お尻の痛みを改善したい人が多いのが特徴です。
「快適性の向上」が目的のサドルカバーは、お尻の痛みの軽減や、座り心地をアップしたい人向けです。ゲルパッド入りなど、厚みとクッション性があるのが特徴です。
「サドル自体の保護」が目的のサドルカバーは、雨でサドルが濡れないようにしたり、日差しで劣化したりしないようにするためのものです。防水仕様やストレッチ素材を使用しているのが特徴です。
サドルカバーを選ぶ際には、以下4点を押さえるのがポイントです。
・サドルに装着できるデザインかどうか
・走行中にずれてこないか
・座り心地はしっくりくるか
・クッション性はあるか
サドルカバーの装着方法と快適性向上
サドルカバーの装着方法は、マジックテープで固定する「ベルクロ式」と、ひもを引っ張って固定する「ドローストリング式」があります。どちらもサドルに被せたあと、ずれないようにゆるみなく固定します。サドルの形によっては装着できない可能性があるため、事前に装着できるか確認しておきましょう。
お尻が痛いけどサドル交換まではしたくない人は、パット入りショーツを履くか、サドルカバーを装着する方法がおすすめです。サドルカバーは、「見た目がママチャリっぽくなる」「走行中にずれて走りにくい」などの理由から嫌煙されがちですが、実は低コストで、手早くお尻の痛み対策ができるアイテムです。
カバーを装着するぶん重量は増えますが、痛みを我慢して乗っている人は、一度試してみる価値ありです。
長距離ライドと天候に適したサドルカバーの選択
長距離ライドでの快適性アップなら、クッション性の高いサドルカバーを選ぶとよいでしょう。お尻の痛みが軽減され、疲れにくくなる効果があります。一方、雨が降りそうな日に走るなら、お尻が濡れないよう防水サドルカバーを装着するのがおすすめです。
雨でサドルが濡れると、ウェアに水が浸みこみ不快感が増します。長時間その状態では、風邪を引く原因にもつながるでしょう。撥水・防水カバーを装着しておけば、サドル自体がびしょ濡れになることがなく、手入れも簡単です。季節を問わずロードバイクを楽しむ人は、雨用のサドルカバーを検討してみてはいかがでしょうか。
サドルカバーについてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事がおすすめです!
ロードバイクのサドル交換
最後に、ロードバイクのサドル交換の手順とメンテナンス方法を紹介します。サドル交換自体は、そこまで難しい作業ではありません。しかし、自分にあったポジションに一発で固定するのは、初めてだと難しいでしょう。基本的な手順を知ることで、適切な位置に固定できるようになりますので、ぜひチェックしてみてください。
サドル交換の手順とポイント
サドル交換をする際は、六角レンチが必要です。携帯工具の六角レンチでも作業はできますが、しっかり握れるアーレンキーのほうが作業しやすいでしょう。サドル交換の手順を、6つの工程に分けて説明します。
①サドルレールを固定しているボルトを緩める(または外す)
サドル下にある、シートポストとサドルレールを固定しているボルトを緩めます。完全に外してもOKです。反時計回りに回すと、ネジが緩みます。レールにメモリや数値が書いてある場合は、どこの位置に取りつけていたか覚えておくと、新しいサドルを取り付ける際の目安として役立ちます。写真を撮っておくのもよいでしょう。
②サドルをシートポストから外す
シートポストからサドルを取り外します。ボルトを緩めた場合は、サドルが外れる方向にずらして取り外しましょう。完全にボルトを外したいなら、金具ごと一緒に外してかまいません。
③新しいサドルをシートポストに乗せる
交換したいサドルのレールと、シートポストに固定する部分をあわせます。この時点では、とりあえず乗せておくだけでOKです。
④サドルレールを上下で挟むように金具を固定する
サドルレールを金具で挟んで、固定します。ボルトを完全に締める必要はりません。サドルがシートポストから落下しないように軽く締めましょう。
⑤サドルの位置を調節する
ここで設定したい位置・角度を調節しましょう。固定されてはいるものの、まだサドルは前後・上下に動く状態です。もとの位置に戻してもよいですし、自分の身体にあうポジションに調節してもよいでしょう。
⑥調節した位置でボルトを締める
サドルの位置・角度が決まったら、ボルトをしっかり締めましょう。ここで固定が甘いと、走行中にサドルが外れたり、傾いたりする原因になります。適正なトルクで動かないよう固定してください。カーボンレールの場合、適正トルク以上に締めすぎると破損する可能性があります。力加減に注意しましょう。
ボルトの締め付けによって、設定した位置が若干ずれることもあります。固定したあとは、実際に乗って問題ないか確認してください。ここでしっくりこないなら、再度ボルトを緩め、手順⑤に戻り、位置を設定し直します。
サドル交換自体は難しい作業ではないので、自分のベストポジションを見つけるためにも、ぜひチャレンジしてみてください。
サドルのメンテナンスと寿命
サドルは常に雨風にさらされている部分です。そのままの状態では劣化が早まってしまいますので、汚れたら洗う、濡れたら拭く、レザーサドルならオイルを塗るなどして、定期的にメンテナンスしましょう。
また、サドルの寿命は明確に決まっていません。乗る頻度や走り方、サドルの素材によって異なりますが、ひとつの目安は「15,000km程度」と言われています。そのくらいの距離を走ったら、サドル交換を検討してもよいでしょう。
たとえば、クッション性のあるサドルの場合は、へたって厚みがなくなってきたら変え時でしょう。表面の素材が破れるなど、なかに入っているクッション材が外に出てきた際も交換のタイミングです。サドルは永遠に使えるものではありません。安全に乗るためにも、定期的なメンテナンスと適切な時期の交換を心がけましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。