初心者は要チェック!動画で学ぶクライミングの基礎知識
スポーツクライミングの一部であるボルダリングは、身体を使ったチェスとも表される種目。しっかりと頭を使って登ることが上達のポイントとなってきます。
ここでは、基本的な登り方の理解が深まる動画や上達速度を早める基礎ムーブ動画をまとめました。基礎知識を深めてライバルに差をつけましょう!
ジムに行く前に基本のルールを押さえよう
ボルダリングは指定されたホールドのみを使って登るスポーツです。
ジムではそれぞれ課題が設定されており、テープの形状や数字、またはホールドの色などによって区別されていることが多いです。
ボルダリング初心者の方は、足が自由に使える初心者向けの課題で身体を慣らしていくのがおすすめ。
スタート姿勢やゴール方法についても動画で解説されていますので、基本ルールをチェックしておきましょう。
クライミング時の注意ポイントとは?
クライミングを始めて間もない頃は、身体を支えるのに必死で腕がすぐに疲れてしまうものです。
「前腕がパンパンになった」「クライミング後は腕に力が入らなかった」という方も多いのではないでしょうか。
いかに腕の消耗を少なくするかがクライミングの上達スピードを左右すると言っても過言ではありません。
まずは一度腕を伸ばし、全身の筋肉を使って動き出しの勢いをつけることをことを意識してみてください。腕の力だけに頼らない効率の良い登りにつなげやすいですよ!
初心者向け必見のテクニック集
ボルダリングムーブ:ダイアゴナル
腕を引きつける力に頼らず距離を生み出せるのがダイアゴナルというムーブ。体幹も安定して体がぶれにくいので、慣れれば長時間のクライミングも可能になります。
出したい手と同じサイドの足を起点に伸び上がるイメージを持つことがポイントです。右手を出したいなら右足、左手を出したいなら左足で踏みだす動作を練習していきましょう。
また、肩を入れ込むようにひねりを加えることで、さらにスムーズなムーブへとつなげていけるはずですよ。
ボルダリングムーブ:キョン(ドロップニー)
少しフィジカルに自信がついてきたかなと感じたら、傾斜の大きい壁にも挑戦したくなるはず。
キョン(ドロップニー)は両足を突っ張り棒のように作用させるムーブとなります。
持ち感のいい大きめのホールドを使いながら、膝と腰の動きを連動させることを意識して練習してみてください。
距離のあるホールドにも手を伸ばしやすくなるので、課題のグレードを上げていくためにはぜひとも覚えておきたいムーブの一つと言えるでしょう。
一流選手のスゴ技動画集!東京オリンピックに出場するあの選手も!
練習を積み重ねていけば、常人離れしたクライミングスキルを手に入れることも夢ではありません。
一流選手たちの神業動画はイメトレやモチベーションを高める際にも最適ですよ。上級クライマーを目指したいという方はぜひチェックしてみてください。
【楢崎智亜】海外実況も驚愕!日本のエースが魅せる忍者ムーブ
日本代表として世界大会でも好成績を連発している楢崎智亜選手。他の選手が見せないような意外性のあるムーブで見る人を惹きつけてやみません。
セッターの罠にハマったと思えるような場面でも、圧倒的なフィジカルとボディバランスで強引にねじ伏せてしまいます。
忍者のように壁をすいすい登っていく様子は、クライマーの理想像と言っても過言ではないでしょう。
【野口啓代】抜群の安定性と意表をつく足技でライバルを圧倒!
長年世界のトップで戦い続けてきた野口啓代選手。
クライミングにおいて第3の手とも言われる足を器用に使うことで、ワールドクラスの難しい核心部分においても動揺することなく対処していきます。
優れた体幹と脅威の柔軟性があるからこそ、豊富なムーブと見ているこちらが安心してしまうような安定感抜群のトライを生み出していけるのでしょう。
【アレクサンダー・メゴス】ムーブを見極める洞察力と指の強さは圧巻!
ドイツの代表として東京オリンピックの内定も決めているアレクサンダー・メゴス選手。彼の持つ強靭な保持力は、まるでホールドが吸い付いているかのような印象すら抱かせます。
クライマーとしての戦績も優秀で、高難易度の課題でさえも簡単に見えてしまうのは、自らの体を熟知し最適な選択肢を見出せる冷静な判断力を持っているからでしょう。
【ショウナ・コクシー】圧倒的なフィジカルとテクニカルなムーブで高難度の課題を粉砕!
ショウナ・コクシー選手はフィジカルバランスに優れ、繊細なムーブで好成績を生み出しているイギリスの女性クライマーです。
動画の中では肩や胸周りの筋肉を固めて身体を安定させたり、ホールドのない箇所に足を当てるスメアリングを巧みに用いることで、他の選手がクリアできなかった課題も難なく完登しています。
4歳からクライミングを始め、幾度となく怪我に悩まされながらもそれを乗り越えてきた強靭なメンタルが、彼女の礎となっているのかもしれません。
【アダム・オンドラ】世界最高難度の9c「silence」を完登した決定的瞬間!
クライミングのグレードは数字で表すことができ、それが大きい値になるほどグレードレベルが高いことを意味します。
こちらの動画では、チェコのクライマーであるアダム・オンドラ選手が自然の岩場を舞台にしたリードクライミングで、世界最高難度である「9c」の課題を完登した瞬間を残した世紀の瞬間を映しています。
ボルダリングジムにある6級課題が「4」に相当することを考えると、彼の努力や類稀なクライミングスキルを想像するのは難しくないでしょう。
見る人に感動を与え、クライミングにかけるモチベーションを掻き立ててくれる貴重な動画となっています。
自宅でも取り組める!すぐに実践可能なトレーニング動画
クライミングジムに行きたくても、仕事や家事に追われて時間をつくれない場面はあるものです。
ここからは、自宅や隙間時間でも気軽に取り組めるトレーニング動画をご紹介していきます。
東京オリンピック代表の原田海選手が考案したトレーニング集!
ストレッチ効果があり、ウォーミングアップとしてもおすすめのトレーニング動画です。正しいフォームを意識することで、クライミングムーブの精度も上がってくるはずですよ。
回数を変えることで負荷も調整しやすいので、毎日のルーティーンとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
ルーフ強化に不可欠な体幹を鍛える!
体幹を強化することで、足の力を効率よく使い、長時間登っても疲れにくい身体へと近づいていきます。特に傾斜が強いルーフ壁では、身体が壁から離れないように維持する体幹力が重要な要素。
動画のトレーニングを行うことで、腹直筋や腹斜筋といった主要な体幹を強化していくことができるでしょう。
太もも裏にあるハムストリングも鍛えられるので、ヒールフックが上手くなりたいという方も必見ですよ。
日頃から指のケアをしておくことも忘れずに!
クライミング中に発生する怪我として多いのが指の故障。一度怪我をしてしまえば、復帰まで長期間を費やすことなるでしょう。
こちらの動画では、筋膜の緊張を緩めることでそれぞれの指を効率よく使えるようにするストレッチが紹介されています。
指の強化にも繋がるため、隙間時間があればぜひとも取り入れていきたいですね。日頃から身体のケアを怠らないことも、クライミングの上達には欠かせませんよ。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。