カヌーとはどんなスポーツ?
カヌーはパドルを使って自分で漕いで進むスポーツです。もともとは、運搬用の小舟のことをさし、代表的なものとしてカナディアンカヌーや、より小型のカヤックがあります。
スポーツとしてのカヌーは1860年代のイギリスで盛んになり、ヨーロッパから各地に広がっていきました。
オリンピックで使用するカヌーの種類
オリンピックで用いられるカヌーの種類は以下の2つです。
カナディアンカヌー | シンプルな丸木舟の形をしています。漕ぎ手が膝を立てて乗り、シングルブレードパドルという片側に水をかくブレードがついたパドルを使って、カヌーの左右どちらか片側だけを漕いで進みます。 |
カヤック | カヤックは甲板があり、人とカヤックを防水性のあるスプレースカートという膜で覆い操作します。ダブルブレードパドルという両端にブレードがついたパドルを使って、カヤックの両側を漕いで進みます。 |
オリンピックカヌー競技の種目とみどころ
オリンピックのカヌー競技には大きくわけてスプリントとスラロームがあります。ここからは、カヌー競技の種目とみどころについて説明します。
スピード感のスプリント
スプリントは流れのない水面を一斉に漕ぎだしゴールまでの順位を競う、陸上でいう短距離走などの競争をカヌーで行うイメージです。
オリンピックのカヌースプリントでは、下記の表のように12種目があります。
【カナディアン】
シングル | 男子 | 1000m |
女子 | 200m | |
ペア | 男子 | 1000m |
女子 | 500m |
【カヤック】
シングル | 男子 | 200m |
1000m | ||
女子 | 200m | |
500m | ||
ペア | 男子 | 1000m |
女子 | 500m | |
フォア | 男子 | 500m |
女子 | 500m |
カナディアンはシングル(1人)・ペア(2人)と人数で区分されます。カヤックも人数で区分けされますが、フォア(4人)という種目が追加されます。
距離は200m、500m、1000mとわけられ、1000mは男子のみです。1レース8艇でスタートしフィニッシュラインの通過順で順位が決まります。
スプリントの見どころ
スプリントは何といっても迫力あるスピードです。いちばん速度が出る種目カヤックフォアでは時速20㎞を超えるスピードが出ます。また、このスプリントではどこでスピードを上げるかも注目ポイント。
とくに、500mや1000mなどの長距離ではスタートダッシュ後はスピードを保ちつつ、ほかの選手の動向をみながら、どこでスパートをかけるか選手の戦略が問われます。
また、ペアやフォアのチームワークも見どころ。チームで呼吸をあわせることにより、流れのない水面でも圧巻のスピードを出すことができるのです。
躍動感のスラローム
スラローム2種目(ルール解説)
スラロームは男女ともに下記の2種目です。
- カヤック
- カナディアンシングル
スラロームは激しい流れのなかを漕いでいき、ゴールまでのタイムで勝敗が決まる競技です。タイムは所要時間とペナルティで算出します。
スラロームのコースのなかに、ゲートが20個ほど設置してあり、選手はそのゲートを通過します。通過できなかった場合は所要時間に50秒のペナルティが加算され、ゲートに触れた場合も2秒加算されるルールです。
ゲートには2種類あり、緑と白のポールは上流から下流に、赤と白のポールは下流から上流に向かって通過しなければいけません。所要時間+ペナルティでタイムをきめます。
スラロームの見どころ
スラロームの見どころは躍動感とテクニックにあります。白く波打つコースのなかを果敢に攻めていく姿は圧巻です。
この競技はスピードも重要ですが、ゲートをすり抜けていく精密なテクニックも要求されます。迫力と繊細さをあわせ持つスポーツです。
この記事を書いた人
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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