テントレンタルサービスの運営会社による違いと特徴
テントをレンタルできるサービスは、あまり知られていませんが、意外といろいろあります。しかし、テントを利用する目的は人それぞれです。
テントを必要とする利用者、ニーズに合わせて、また運営会社ごとに特色がありますので、詳しく見てみましょう。
登山・キャンプ専門店
まずは、登山やキャンプに特化している専門店によるサービスです。この中でもさらに細かく目的別に分かれます。
登山向け
登山向けサービスでは、登山で使うことを目的にした商品が揃っています。登山用ですから、使用するツールは軽量であることが重要視されます。
そのため、ラインナップされている商品の価格も高めです。しかし、バリエーションは豊富で選択肢も多いです。
また、テント以外の登山時に必要なアイテムも揃っているので、同時にまとめて準備することができて便利です。
レンタル期間など、商品以外の面でも山で使用することを考慮したものになっています。登山用品専門店などが母体になっていることが多いです。
一人登山のための1〜2人用テントを一番見つけやすいのがこのタイプのサービスです。
アウトドアギアレンタル そらのした
石井スポーツ レンタル山専
野外フェス向け
野外フェスにテント持参で参加する音楽ファン向けのものです。
音楽と自然を楽しむことが主目的ですから、機能性だけでなくファッション性も加味したラインナップになっています。
荷物の運搬にキャリーなどを使える会場もあり、軽量化よりも値段の手頃さ、ファッション性重視の傾向です。
オートキャンプ向け
オートキャンプは車での移動が前提です。軽量性やコンパクト性はそれほど求められません。
グループやファミリーなど大人数での利用に向け大型のテントや、子供向けの商品も充実しています。
登山者向けのものとは目的が違うので、一人登山の練習用のアイテムはここでは探さない方がベターです。
アウトドアギアレンタル そらのした
キャンプ用品のレンタルショップ キャンプデイズ
総合レンタルサービス
総合レンタルサービスは、家電やカメラ、ゴルフ用品、オフィス用品、ベビー用品など様々な分野の商品を扱っています。
多様な利用者に向け、利用方法は自由度が高く設計されています。
テントは多岐にわたる商品のうちの一つで、機能を追求するというよりは、低価格で気軽に借りられるタイプの商品を扱っています。
レンタル期間も最短2日間からと短く、その分安く始められます。
しかし、登山に特化しているわけではないので、登山目的で利用するにはやや難易度が高く、登山テント初心者にはあまりおススメとは言えません。
利用時に確認するべきサービス内容
テントなど、山用道具のレンタル申込前に確認しておくべきことがありますので、いくつかポイントを紹介します。
ここで触れる内容は「利用ガイド」や「お申し込みの流れ」といった項目で各サービス内に書かれています。必ず事前に確認しましょう。
疑問点があれば問い合わせすることも大事です。
商品内容
種類の豊富さやクオリティは業者により差があります。テントをサイズでしか選べないサービスもあれば、いくつかのメーカーの中から選べるところもあります。
使用する商品をいずれ実際に購入する可能性があることを考えると、多くの候補の中から選べる方が良いですよね。
利用の流れ
レンタル利用期間
レンタル期間にお届け日を含める場合と、含めないサービスがあります。重要ですので、必ず確認しましょう。
到着日・返却日
利用日(レンタル期間)の3日前に到着するサービスと、前日に到着するサービス、到着日もレンタル期間に含めるサービスがあります。
3日前に届くというのはサイズが合わない場合の交換の手間を考慮しており、連絡すれば違うサイズを送ってもらえます。
返却日は利用期間(レンタル期間)の翌日中に手続きする場合と、利用期間(レンタル期間)の最終日中に手続きする場合があります。これも重要なポイントですので、必ず確認しましょう。
返却手続きは、レンタル品に同封の着払い伝票を使って送るケースが多いです。当日扱いになる受付時間を過ぎないよう気をつける必要があります。
申込可能期間
利用日の1週間前など、やや早めに申込締め切りになります。余裕を見て申し込む必要があります。
また、受付開始は2ヶ月前からなどで、あまり早く申し込むことはできないようになっています。
申込方法
WEBのお申込フォームからの申込の他、電話、FAX、店頭での申込などがあります。申し込方法は業者によって少し差があります。
最初の申込の後に、在庫確認→見積もり→仮予約→確認など、予約確定までに複数のやりとりが必要な場合もあります。
送料
送料は業者により幅がありますので、説明をよく見ましょう。
基本の送料は1,000円、10,000円以上の利用で無料になるところ、商品の組み合わせにより変わるので都度見積もりのところ、往復送料無料のところなど、業者による違いが大きいです。
延長
延長は、次の予約がなければ可能なところが多いです。延長することがわかっている場合は、なるべく早く伝えた方が良いですね。
キャンセル
商品到着前のキャンセルであればたいてい、キャンセル料は無料です。いつまでに連絡すれば費用がかからないか、よく見ておきましょう。
破損・紛失時
使用者側に原因がある破損については実費を請求されます。また、破損に備えて保証金または保険金を、商品代金とは別に必ず支払うサービスもあります。
店舗での対応
実店舗を持っているサービスでは、店舗で試着や受け取り、返却の対応をしてくれるところもあります。近くに店舗があればとても便利です。
また、山やフィールド近くに店舗を構えているサービスもあります。自宅で受け取らず、現地受け取りが可能で、状況によっては便利に使えそうですね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。