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「チェンゲンの滝」は、ミラノからほど近くにあり、滝と登山の両方が楽しめて子連れでも行くことができる人気のスポットです。今回は、マイナスイオンたっぷりなチェンゲンの滝をおすすめ登山コースとともにご紹介します。

チェンゲンの滝はどんなスポット?

イタリア チェンゲンの滝 登山

チェンゲンの滝(Cascata di Cenghen)は、ミラノから50kmほど北のアッバディア・ラリアーナという町にあります。

ミラノで人気の穴場スポット

アッバディア・ラリアーナは、コモ湖畔にある町のひとつで、ミラノからは車で30〜40分と、アクセスもいいことから、ミラノ人にも人気の場所です。

人口3,200人の小さな町で落ち着いた趣があり、山と湖を楽しむことができる隠れ家的な穴場スポットといえます。

子連れや初心者でも楽しめるスポット

イタリア チェンゲンの滝 登山

チェンゲンの滝は、小さいながらも地元だけではなく近郊からも多くの人が訪れる人気スポット。標高614mの地点から340mほど登る滝までのコースは、ゆっくり歩いても小一時間ほどなので、はじめての登山にもぴったり。

こちらの登山道は、なだらかな道なので4〜5歳ぐらいの小さな子どもからあまり足に自信がないという人まで、じゅうぶんに楽しむことができます。

 

チェンゲンの滝おすすめコース

イタリア チェンゲンの滝 登山

チェンゲンの滝へ登る道は、途中でダイレクトコースと、迂回コースに分かれます。ダイレクトコースは、少しだけ急なところがあるので迂回コースがおすすめ。

迂回コースは、歩く距離が少し長くなりますが、道中はコモ湖の絶景が見られるポイントもあるので、コモ湖を眺めながら少し休憩するといったこともできますよ。

筆者が登っているあいだも、つぎつぎと登る人や下りる人と出会いました。登山道はずっと日陰を歩くので涼しく、日焼けの心配もいりません。

チェンゲンの滝は森の奥に位置しているので、かなり近くまで行かないと滝を見ることができないのです。そのため、まだかなまだかなとワクワクしながら登る楽しみがあり、到着してはじめて滝を見たときは達成感がありました。

滝の水量は少ないものの、透き通るブルーグリーンの滝は、美しいの一言。滝からの水しぶきによるマイナスイオンをたくさん吸い込んで、日常のストレスも消えて、すっかりリラックスしましたよ。

日本からチェンゲンの滝への行き方

イタリア チェンゲンの滝 登山

日本からは、アリタリア航空が成田国際空港〜ミラノ・マルペンサ国際空港までの直行便が就航していて、直行便の飛行時間は約12時間45分です。

ミラノ・マルペンサ国際空港からは、バスでミラノ中央駅まで、または電車にてミラノ、カドルナ駅まで行くことができます。

チェンゲンの滝までは、中央駅からティラーノ行きで50分、Mandello del lario駅(マンデッロ デイ ラリオ)にて下車、そこから登山道入り口までは徒歩で45分です。

 

コロナ禍の登山で気をつけたこと

イタリア チェンゲンの滝 登山

コロナで、甚大な被害を受けたイタリアですが、夏休みの時期はかなり落ち着いた感じがしました。そんな中で登山をしたときに気をつけたことについてお話しましょう。

登山前に気をつけたこと:体調管理や下調べをしっかりとする

体調が万全のときのみ入山するようにしましょう。登山は、標高が高くなればなるほど、酸素不足になりやすい環境で、高山病などを発症することもあります。

そのほかにも、疲労や、睡眠不足、脱水などによって、体調も悪化しやすいといわれています。安全に登るためにも、体調がいいときだけ登ることが鉄則です。

また、今回はじめての場所だったので、山小屋やキヨスクなどがあるのか事前に調べたところ、ないということでしたので、お弁当やおやつ、水などをすべて持参しました。

場所によっては、コロナの影響で閉めている山小屋もあるので、営業確認をし、必要なら予約もしておくと安心です。

登山中に気をつけたこと: ソーシャルディスタンス

もともと、イタリア人は会うとハグ&キスする習慣がありますが、コロナ禍ではこのような習慣が、甚大な被害をもたらした原因ともいわれており、今はほとんどの人がしていません。

登山中はマスクをしないので、いつも以上に距離をあけて登りました。今回は、滝のそばの岩場近くでお弁当を広げたのですが、そのときも向かい合わせにならないような位置で食べました。

おしゃべりしながらの食事は楽しいのですが、気持ちよく食事するには、こういった気づかいも必要ですね。

行き帰りに気をつけたこと:人混みでのマスク着用

登山中はマスクをしていない人が多かったのですが、滝のそばは人も多く、食事が終わってのんびりしている人の中には、マスク着用の人もいました。

筆者が登山した時は、野外でのマスクは義務ではありませんでしたが、持参することは義務でした。そのため、人混みになっているような場所ではマスクを着用したほうが安心です。

コロナの終息は、まだいつになるのかわかりません。マスクや消毒用ウェットティッシュなどを持参し、自己防衛しながら登山を楽しみましょう。



※2020年10月時点の情報です。新型感染症の影響で登山状況やマスク着用義務等が変更になっていることがあります。

 

イタリアでは外出禁止期間が2ヶ月にもおよび、夏の間、感染予防をしながらスポーツをする人が多くみられました。登山もひとりひとりの心掛けで、安全に楽しむことができますので、ストレス発散や健康維持のためにも、少しずつはじめてみてはいかがでしょうか。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。