ソロキャンプでワンプレート料理を楽しむ!
大自然の中、おいしい料理を作って味わう時間は格別なものです。あれもこれもと、食べたいものは思い浮かびますが、洗い物が増えるのは後片付けにちょっと手間がかかってしまうもの。
ならば、洗い物が少なく、環境にも優しいワンプレートの食事をソロキャンプで楽しんでみませんか?
盛り付けが難しそうに見えるワンプレートは、コツさえつかめば、簡単に見栄え良く盛り付けられるようになります。
今回は盛り付けのコツや、おしゃれなワンプレートの料理をご紹介します。
ワンプレートで大活躍する三種の神器とは?!
ワンプレートの料理を作ったり、きれいに盛り付けたりするときに、揃えておきたいのがこれからご紹介する道具、3種。
このアイテムさえ揃っていれば、プロのようにおしゃれできれいな盛り付けができるようになるといっても過言ではありません。
手軽に手にいれることができて、さほど荷物にもならず、ソロキャンプでも使い勝手抜群なアイテムなので、ぜひ揃えておきましょう。
1.盛り箸
プロの料理人や、フードスタイリストも実際に使っているのが、盛り付け専用の箸です。
箸の先が細く、細やかな盛り付けがしやすいのが特徴。素材は金属など、いろいろなものがあるのですが、木製のものが軽くて扱いやすいのでおすすめです。
普通の箸(左)と盛り箸(右)を並べてみると、箸先の太さが違うのが一目瞭然。
小さなものもつかみやすく、盛り付け作業が楽になります。
2.スプーン大小
これも、プロのフードスタイリストが使っている道具のひとつですが、道具そのものは特別ではなく、よく家庭で使うティースプーンとカレースプーンです。
ソースや仕上げのオイル、トッピングのはちみつなど、最後に盛り付けるときに使います。盛り付けの仕上げを丁寧に行うだけで、見栄えがぐんと良くなります。
3.スクリュータイプのジップロックタッパー
ソロキャンプのときに持っておきたいのが、このスクリューでふたが閉まるタイプのジップロック。
氷をいれて持っていけば、保冷剤の代わりになるだけでなく、料理の彩りに使うレタスなどを氷水でしゃきっとさせるのにも使えるのでとても便利です。
サイズもいろいろあるので、用途に合わせて選んでみてください。
番外 130mlサイズの小さなジップロックコンテナー
番外編としておすすめしたいのが、ソロキャンプで大活躍間違いなしのいちばん小さいサイズのジップロックコンテナー。
小分けにした一人分の食材や、料理に使うソース、ドレッシングなどを持っていくのにとても便利です。水漏れの心配をしなくていいのも魅力ですね。
ワンプレートで使うと良い食材
ここでは、ワンプレートをおしゃれに盛り付けるために、使うといい食材をご紹介します。
特別な食材ではなく、ごく普通のものですが、あるとないとでは大違い!ぜひソロキャンプに持っていって、見た目に差をつけましょう。
ワンプレートで使うと良い食材:ミニトマト
お弁当を華やかにしてくれる食材としてもおなじみのミニトマト。ワンプレートでもその実力を発揮してくれます。
そのままコロンと添えるのはもちろん、カットしてもO K!赤を加えることで、プレート内の料理をよりいっそう魅力的にしてくれますよ。
ワンプレートで使うと良い食材:サニーレタス・リーフレタス
サニーレタスも、家庭でおなじみの食材ですね。
葉の赤いところとグリーンのところがあるサニーレタスや、葉先と他の部分の表情が違うリーフレタスは、盛り付けたときに変化がつけやすく、あしらいとしてもとても便利です。
ただし、カットした状態で持って歩くと痛みやすいので、そのまま、もしくは半玉くらいにカットした状態で保冷バッグに入れて持っていくのがおすすめ。
サラダはもちろん、ワンプレートの彩りやサンドイッチの具材など、様々なシーンで使えるので、たっぷり持っていきましょう。
ワンプレートで使うと良い食材:ドライパセリ
ドライパセリはスープや、料理の仕上げに使うと、まるでレストランのような仕上がりになる、イチオシの食材です。
生のパセリも売っていますが、キャンプでは小さな瓶入りのものを購入して持っていくといいでしょう。
使うときは手のひらに出し、利き手でつまんでかけるようにすると失敗がありません。
意外とかんたん!ワンプレートの盛り付けのコツ
ワンプレートの盛りつけにはちょっとしたルールがあります。
そのルールを守って盛り付ければ、自然ときれいな仕上がりになり、見栄えがよくなるのでしっかりとそのポイントをおさえましょう。
ワンプレート盛り付けのコツ1.分量は8分目
料理をたっぷりとお皿に盛り込もうとはせず、8分目を意識しながら盛り付けるようにすると洗練された雰囲気に仕上げることができます。
お皿の縁2センチ以内のところに、メインのものがかからないよう盛り付けることを目安にしましょう。
ワンプレート盛り付けのコツ2.色合い
キャンプシーンでよく食べる肉料理は、茶色っぽくなりがち。そんな時は肉料理のとなりにミニトマトやレタスがくるように配置するといいでしょう。
また、メインをはさむようにミニトマトとレタスを対称的に並べると色合いのバランスが取れます。
ワンプレート盛り付けのコツ3.高低差をつける
さまざまな料理をワンプレートに盛り付けるときに意識しておきたいのは、奥にある食材を高くすること。
写真を見ていただくとわかると思いますが、こんもり高く盛ったごはんを一番奥に、その手前にハンバーグやアボカドの小山、手前に目玉焼き、と、徐々に低くなるように盛り付けるときれいに見えます。
高低差を意識しながら盛り付けると、まるでカフェにあるようなおしゃれなワンプレートに仕上げることができますよ。
朝食からディナーまで!おすすめワンプレートメニュー
ここからは朝食からディナーまでのワンプレートメニュー例をご紹介します。
詳しいレシピ付きなのでぜひ、試してみてくださいね!
おすすめワンプレートメニュー朝食編
モンテクリスト
<材料(1人分)>
- 8枚切り食パン……2枚
- ロースハム……1枚
- スライスチーズ……1枚
- 玉子……1個
- 牛乳……大さじ2
- 砂糖……小さじ2
- バター……適量
<作り方>
- 食パン2枚にロースハムとスライスチーズを挟む
- 玉子、牛乳、砂糖をよく混ぜ合わせて卵液を作り、ジップロック(袋のもの)に入れる。
- を2.に入れて卵液を吸わせる。
- フライパンかホットサンドメーカーにバターを引き、を袋から出して焼く。
- 両面に軽く焦げ目がついたら火からおろし、半分に切って盛り付ける。
キャロットラペ
<材料(作りやすい分量)>
- にんじん……2本
- リンゴ酢……大さじ2
- オレンジ果汁……大さじ2
- レモン果汁……大さじ2
- オリーブオイル……大さじ3
- 砂糖……小さじ2
- 塩……少々
- こしょう……少々
- ドライパセリ……適量
<作り方>
- にんじんはスライサーで千切りにする。
- ドライパセリ以外の調味料を混ぜ合わせ、を入れる。
- 全体がなじんだら器に盛り、ドライパセリをあしらう。
※数日日持ちするので、前日に仕込んでいくといいでしょう。常温で持ち歩きできます。
グリーンサラダ
<材料(1人分)>
- サニーレタス……1枚
- ミニトマト……2個
- お酢……小さじ1
- オリーブオイル……小さじ2
- 塩……少々
- こしょう……少々
<作り方>
- サニーレタスは一口大にちぎる。ミニトマトは4等分のくし形に切る。
- 調味料を混ぜ合わせる。
- を器に盛り、2.をスプーンでかけて出来上がり。
おすすめワンプレートメニューランチ編
スペイン風鶏の串焼き
<材料(作りやすい分量)>
- 鶏もも肉……1枚
- パプリカパウダー……大さじ2
- クミンパウダー……大さじ1
- オレガノドライ……小さじ1
- こしょう……小さじ1
- 塩……小さじ1
- にんにくチューブ……2cm分
- オリーブオイル……50cc
<作り方>
- 調味料をジップロック(袋)に入れ、よく混ぜ合わせる。
- 1.に鶏もも肉を入れ、よくなじませてから冷蔵庫でひと晩漬け込む。
- 2.から鶏肉を取り出し、調味料をぬぐう。
- 一口大にカットし、串に刺す。
- 炭火で焼き上げて出来上がり。
※キャンプに持っていく場合は、2.の漬け込みまでしてから持っていくといいでしょう。冷凍可。
生ハムのサラダ
<材料(1人分)>
- サニーレタス……1枚
- 生ハム……2枚
- オリーブオイル……小さじ2
- レモン果汁……小さじ1
- 塩……少々
- こしょう……少々
<作り方>
- サニーレタスは一口大にちぎる。生ハムは食べやすい大きさに切る。
- 調味料を混ぜ合わせる。
- を器に盛り、2.をスプーンでかけて出来上がり。
パンコントマテ
<材料(作りやすい分量)>
- トマト……1個
- オリーブオイル……大さじ2
- 塩……少々
- こしょう……少々
- にんにく……1片
- ドライオレガノ……少々
- バゲット……4枚
<作り方>
- トマトはさいの目に切る。バゲットを軽く焼く。
- にんにくを半分に切り、バゲットの表面にこすりつけて香りをつける。
- オリーブオイル、塩、こしょうを合わせ、のトマトを入れて和える。
- に3.をのせ、ドライオレガノをトッピングして出来上がり。
※トマトは3.のマリネした状態まで作っておいて持っていくと便利です。
おすすめワンプレートメニューディナー編
<材料(1人分)>
【ハンバーグ(2~3個分)】(まとめて作って1個分のみ使用)
- 合挽肉……250g
- 玉ねぎ……1/2個
- パン粉……1/3カップ
- 牛乳……40ml
- 玉子……1個
- 塩……小さじ1/3
- こしょう……少々
- サラダ油……適量
- ごはん……180g
- アボカド……1/2個
- デミグラスソース……大さじ2
- 玉子……1個
- サニーレタス……適量
- ミニトマト……2個
- ドライパセリ……適量
<作り方>
- ハンバーグを作る。玉ねぎをみじん切りにし、フライパンで炒める。
- 合挽肉に塩を加えて粘りが出るまで混ぜる。
- 2.に1.とサラダ油以外の材料を加え、よく混ぜ合わせる。
- 3.を2~3個に分け、叩きながら楕円形に形を整え、真ん中をくぼませる。
- ごはんを炊く。サニーレタスは一口大にちぎり、ミニトマトはヘタを取る。アボカドは8ミリほどのスライスにする。
- ハンバーグを焼く。片面を返したら目玉焼きを横で焼く。
- 器にご飯をもり、ハンバーグを盛り付け、デミグラスソースをかける。横にアボカドを盛り付け、目玉焼きを上に乗せる。サニーレタスをごはんとハンバーグの間に挟み込むように盛り付ける。ミニトマトをごはんの横に添える。ハンバーグのソースの上にドライパセリをふりかけて出来上がり。
※持っていくときは4まで前日に作っておきましょう。冷凍可。
ソロキャンプにおすすめのワンプレートディッシュ
ワンプレート料理のレシピをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ここでは、ワンプレート料理をさらに美味しく、素敵に演出してくれるおすすめのワンプレーディッシュをご紹介していきます。
スノーピーク テーブルウェアプレートL
登山やキャンプの道具で知られるスノーピークから発売されているプレートです。
ステンレス製で軽くて丈夫なのが魅力です。枚数が多くても重ねて収納できるのでとっても便利。
シンプルなデザインなので、どんな料理を盛るのにもぴったりです。
キャプテンスタッグ ランチプレートスクエア
バーベキューの串がおけるスペースのついた、仕切りのあるタイプのお皿です。
仕切りがついている分盛り付けがさまになりやすく、ワンプレート料理初心者の人にもおすすめです。
また、自然素材でできているのもいいところ。色もカラフルでポップな印象です。
大自然の中、ソロキャンプで楽しむワンプレートの食事。盛り付けもきれいな方が満足度が高くなりますよね。手軽に取りいれられる道具と、身近な食材を加えることで、ぐんと見た目が良くなるので、ぜひトライしてみて下さい。作った料理を写真におさめて記録すれば、楽しい思い出がまたひとつ増えることでしょう。