渓流釣りには、守るべきマナーやルールがあります。何も知らずに行くと、他の釣り人とトラブルになってしまうかもしれません。
今回は、渓流釣りの基本的なマナー&ルールをお伝えします。
遊漁券を買う
一般的に、渓流で釣りをするときは、遊漁券が必要です。入漁券、釣り券など、様々な呼び方がありますが、要はその川で釣りをするための許可証のこと。
国内の河川のほとんどは漁協によって管理されていて、遊漁券の売り上げは、稚魚や成魚を放流する資金源になります。
釣り人が遊漁券を買わなくなってしまったら、魚がいなくなってしまい、釣りを楽しむこともできなくなってしまうということです。
釣り場を監視員が巡回することもあり、遊漁券を携帯していないと、その場で倍くらいの値段で購入することになります。
バレないだろうと思って買わないでいると逆に損をすることになるので、必ず入渓前に購入してください。
遊漁券は河川の近くのコンビニや釣具屋、商店などで購入できます。
日釣り券か年券か、魚の種類(鮎、イワナヤマメ、その他の雑魚)、また漁協によって値段が変わります。イワナやヤマメを釣る場合、日釣り券でだいたい1,000~1,500円くらいです。
年券だと5,000円前後なので、5回以上通う見込みがあれば年券を買った方がお得ですよ。
禁漁期間を守る
河川には、条例に基づいた禁漁期間があります。
本州の多くの河川では、10月1日~翌年の2月末までが一般的ですが、9月後半までの川、11月いっぱいできる川もあります。
漁協によって異なりますので、必ず確認してください。
そもそも禁漁期間は何のためにあるかわかりますか?
禁漁の時期は、ちょうどイワナやヤマメなどの渓流魚の産卵期にあたります。釣りを禁止することで産卵の妨げを防ぎ、貴重な資源を守ることができるのです。
禁漁期間に魚を釣ると、密漁となり逮捕されます。来シーズンもたくさんの魚と出会うために、ちょっとの間我慢しましょう。
解禁まで待てないという方は、管理釣り場に行くことをおすすめします。
禁止区域に入らない
河川の中には、釣りをしてはいけない区域もあります。
自然保護区や危険な場所など、禁止区域には必ず看板が立っていますので、それより先は絶対に入らないでください。
キャッチ&リリース区間について
禁漁期間と同じく、限りある資源を守るため、キャッチ&リリース区間では必ず魚を放してください。
キャッチ&リリース区間じゃなくても、むやみに魚を持ち帰ることはやめましょう。小さい魚まで持って帰ってしまうと、魚はどんどんいなくなってしまいます。
食べることよりも、釣る楽しさを求めるフライフィッシャーは、持ち帰ることはほとんどありません。
フライはエサ釣りのように針を飲み込まれてしまうことが少ないため、魚はまた元気に帰っていき、数週間後また同じ個体に出会うなんてこともあるんですよ。
先行者優先
これはいちばんトラブルになりやすいマナーです。渓流では基本的に、下流から上流へ釣り上がります。
逆行しないことはもちろん、先に入渓している人がいたら、追い越してすぐ前に入ることは許されません。
せっかく早起きして狙いたいポイントに入ったのに、いきなり横入りしてこられたらガッカリですよね。
先行者がいた場合、その区間はいさぎよく諦めて、2~3km離れた区間へ移動するか、川自体を変えましょう。先行者がいるかどうかは、入渓ポイントに車があるのですぐ分かります。
釣場を荒らさない
川に入るときは、必要以上に水中へ立ちこまないように気をつけてください。魚の警戒心が強くなってしまい、そのポイントで数時間~数日間釣れなくなってしまうことがあります。
また、当たり前のことですが、川にゴミを捨てないこと。釣り糸や釣り具のパッケージ、食べ物のゴミなどが落ちているのをよく見かけます。
釣り人として以前に、人としてポイ捨ては最悪の行為です。モラルを持って美しい川を守りましょう。
地元の人に迷惑をかけない
車を停めるときは、十分な広さのある場所、人の迷惑にならない場所に停めてください。
誰も通らないだろうと思って細い農道などに停めてしまうと、作業車が通れないなどのトラブルになります。
また、入渓しやすそうだからといって、他人の敷地に無断で入るなども絶対にダメです。
地元の人がいたら気持ちのいいあいさつをして、お邪魔させてもらいますという気持ちを伝えましょう。
また、釣り人同士、地元の人たちと挨拶をかわし、トラブルにならないよう心がけてくださいね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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