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廃棄されるものに価値をあたえ、より良いものを生み出すアップサイクル。スケボー業界でもライフスタイルやアートの側面から注目を集めています。スケボーデッキからアップサイクルされたプロダクトや、DIYに便利なパーツ類を紹介していきます。

そもそもアップサイクルとは?

スケボー アップサイクル

 

原料まで戻し再資源化する「リサイクル」や、用途や形を変えず再使用する「リユース」はよく聞く言葉です。

リサイクルやリユースとは異なる「アップサイクル」は、もともと素材が持っている特徴や魅力を生かし、付加価値をつけることでより良いものに作り変えるという考え方。

ゴミを世界にひとつだけの宝物に変える、あるいはゴミという概念そのものを捨てるという、持続可能なものづくりの概念として認知されてきています。

 

 

スケボーデッキのアップサイクル

スケボー アップサイクル

 

スケボーにおいて一番消耗されるものといえば、やはりデッキ。

使用済みのデッキはリサイクルやリユースの需要がなく、資源化するためにもコストがかかるため、粗大ゴミとして捨てられることがほとんどでした。

その一方で、もともとクリエイティブな気質をもつスケーター達が身近にある「スケボーデッキの廃材」に目をつけることは自然なことだったのかもしれません。

現在では家具やアクセサリーなど身近なものから、楽器や彫刻作品など非常にクオリティーが高い製品を次々に生み出しています。

 

スケボーデッキの素材価値

 

付加価値を生み出すというアップサイクルの考え方において、スケボーデッキは非常に優れている素材です。

スケボーデッキは一枚一枚ランダムな着色が施されている板を6~9枚ほど圧着することで成形され、デッキの切断面はマルチカラーの美しいレイヤー構造を持ちます。

切断のしかたや削りかたによって同じものが2つとない個性が生まれ、スケボーの道具として使用しているだけでは見いだせなかった価値を提供しています。

また、スケボーデッキに使われているハードメイプルは音響特性に優れ、エレキギターへアップサイクルされた例では、プロのギタリストが使用した実例もあります。

 

 

スケボーからアップサイクルされたプロダクト例

スケボー アップサイクル

 

ここからは、実際にスケボーデッキからアップサイクルされた製品を見ていきましょう。

デッキ特有の曲面をそのまま生かした家具たちや、美しい断面をデザインとしてとらえたファッションアイテムなど、素材の魅力を存分に引き出したアイテムたちです。

 

家具

DECKSTOOL

DECKSTOOLはペンシルベニア発のブランド。

デッキもともとのアートワークやスライド跡をそのまま生かした、スケーター心をくすぐる味わいあるコンセプトが特徴的です。

DECKSTOOL Boneiess Skateboard Clock
DECKSTOOL Boneiess Skateboard Clock

 

Core

Coreのスツールは、デッキのキック部分を組み合わせ使い心地も考えられた逸品。

家具だけではなく、小物やアクセサリーも豊富に製作しています。

公式サイト:CORE – composed of real element

 

小物・アクセサリー

MADWOOD

「多くの人がスケボーに触れるきっかけに」という思いのもと、神戸の工房でMADWOODは生まれました。

デッキひとつひとつの個性を引き出すため、ハンドメイドでのものづくりにこだわりをもつブランドです。

パターンキーホルダー “スマイル”ストライプver.[ mw_sksr2 ]は、スケボーデッキで一点一点ハンドメイドで作られた、スマイルデザインのキーホルダーです。

 

スケボー アップサイクル

出典:MadWood

購入はこちらから→MadWood

 

穴久保木工

店主は、ブレイクダンス元日本代表・世界4位の経歴をもつダンサー&スケーター。多趣味が高じて製作される小物たちは、寄木の手法をもちいた唯一無二なデザインです。

こちらのオススメは名刺入れ。

木の温かみのある自分だけの名刺入れは注目度の高い商品です。

 

購入はこちらから→穴久保木工

 

楽器

Prisma Guitars

マルチカラーレイヤーが斬新なインパクトを残す、サンフサンシスコのギタークラフトメーカーです。

伝説的スケートチーム「BONES BRIGADE」の一員でありミュージシャンとして活躍するTommy Guerreroをはじめ、多数のプロが愛用しています。

 

スケボー アップサイクル

出典:PRISMA GUITER

購入はこちらから→Prisma Guitars(プリズマ・ギターズ)

 

3INguitar

有名楽器店でリペアの経験を積み上げ、独立と同時にスケボーデッキをアップサイクルしたパーツの制作も開始。

フィンガーリストやエフェクタープレートなど、ニッチながらギターキッズにはたまらないチョイスがユニークです。

こちらの携帯靴べらはもユニークであり、痒いところに手が届く商品ですね。

 

スケボー アップサイクル

出典:3INguiter

購入はこちらから→3inguitar | 東京都江戸川区瑞江にあるギター・リペア・ショップ

 

アート

Haroshi

HAROSHIは日本出身、現在はNYを中心に活動する彫刻アーティストです。

ストリートブランドHUFやBE@RBRICKとのコラボレーション、BATB(プロスケーター達によるSKATE GAMEのトーナメント)のトロフィーなどが代表的な作品。

ありのままのストリートカルチャーをデッキのアップサイクルによる彫刻で表現し、世界的に絶大な支持を集めています。

公式サイト:Haroshi

 

DIYでも気軽にアップサイクル

スケボー アップサイクル

 

ここまでは完成した製品の紹介をしてきましたが、クリエイティブ精神にあふれているのがスケーターの性。

愛着ある自分のデッキでのアップサイクルにも興味がありますよね!

スツールへ再利用できるキットが各社から多数販売されており、手軽で簡単にできるアップサイクルとして人気があります。

 

本来捨てられるだけだったスケボーの廃材から、自分だけの価値を生み出すアップサイクル。カルチャーに根付いたライフスタイルを体現することができるとともに、これまでの常識を覆すというストリート文化にマッチした概念だといえます。ぜひアップサイクルされたプロダクトたちを手にし、消費することだけを追い求めている今の経済を見直す機会にしてみてはいかがでしょうか。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。