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渓流釣りの釣竿は的確に魚を誘い、針にかけ、手元まで引き寄せるために繊細な設計がされています。そのため、適切な使い方をしていなければポキリと折れてしまうことも。
今回は愛用の渓流竿を長く使うために、渓流竿の適切な使い方や釣り方を解説します。
 

値段に関わらず「釣竿は折れるもの」 

釣竿 折れる

 

釣竿は年々技術が進歩した結果、専門性が高くなり、ユーザーの狙う魚種に特化した機能を持つようになってきました。 

その反面、目的以外の用途では強度不足になり、破損してしまうというシーンも多くなっています。 

とくに外道で予想外の大物がかかってしまった場合や、根掛かりを引き抜くなど無理な使い方をしたときは、ポキッと折れるのではなく、弾けるように折れることがあります。 

つまり、高いから頑丈で壊れにくいともいえないのが釣竿なのです。 

むしろ、特化性の高い渓流竿や高級な釣竿こそ、適切な使い方を心がけるべきといえるでしょう。 

  

使い方しだいで10年単位の相棒に 

もちろん釣竿が壊れやすくなったというわけではなく、年々品質は向上し、適切な使い方を心がければ安くても年単位で使える高品質なものが増えてきました。 

筆者所有のものでは、一番古いもので23年物の延べ竿がありますが、いまでも引きの強い渓魚を十分釣り上げることができます。 

これは、釣竿自体が丈夫というのも大きいですが、釣竿に無理な負担をかけないように使い、こまめに手入れして長持ちさせてきたのも大きな理由です。 

せっかく使いやすく、釣行を共にした相棒があるなら、なるべく長く使えるよう配慮してみましょう。 

 

 

渓流竿を折らないための管理 

釣竿 折れる

 

保管時の管理を怠ると、釣竿本来の強度を落としてしまい、実際に釣りをしたときに限界が来やすくなります。 

釣りに行った後は、以下の点に注意することで釣竿の寿命を延ばしてあげることができます。 

  

釣竿に湿気を残さない 

釣りに行くと、どうしてもラインについた水が釣竿についてしまいます。 

とくにフライやテンカラ、ルアーを使った釣りだと、キャスティングするごとにラインから水しぶきが飛んで釣竿を濡らしやすくなります。 

水分は塗料や竿の芯の素材を浸食することがあるので、なるべく取り除くことが重要です。 

釣りから帰ったらまずは固く絞った雑巾で汚れを落とし、ケースから出して一晩置いて乾かすようにしましょう。 

とくにコルクやEVA(スポンジ)のグリップ部分は水を吸いやすいので要注意です。 

 

竿先の保護

釣竿の一番折れやすい部分は、ティップと呼ばれる竿先です。 

竿先は繊細で、少しぶつけても折れてしまうことがあります。 

ぶつけたときに折れなくても、傷が入るとキャストするときや魚がかかったときにプチッと簡単に折れてしまいます。 

竿先は折れても補修しやすいですが、数センチ折れただけでも使い心地が大きく変わるので、なるべく折らないようにしましょう。 

ティップカバーと呼ばれる竿先を保護するカバーが各社から発売されているので、保存時に使用することで破損や傷のリスクを減らすことができます。 

  

傷はなるべく補修する 

塗装は見た目を良くするだけでなく、ブランクの素材(カーボンやグラスなど)を保護する役割があります。 

傷などで塗装がはげてしまうと、テンションがかかったときにどんどんはがれてしまうので、早めに専用塗料を上塗りします。 

深い傷や、広範囲を塗装するには技術と専用の道具が必要になるので、不安なら専門店に相談してみましょう。 

 

渓流竿を折らないための釣り方

釣竿 折れる

 

釣竿が実際に折れるのは、釣り場で釣っているときが一番多いです。

釣竿の基本的な扱いを覚えておくだけでも釣竿への負担を大きく軽減できます。

不注意で折ってしまうのとあわせて、釣竿に負担をかけない釣り方も覚えておきましょう。

 

根掛かりしたら釣竿にテンションをかけない

針が川底の流木や岩にひっかかってしまう根掛かりは、釣りをしていれば多かれ少なかれ起こるトラブルです。

そのときに魚を釣り上げるように釣竿を引いてしまうと、簡単に釣竿が弾けてしまいます。

根掛かりしたときの基本は、釣竿に負担をかけないこと。

根掛かりしたところに竿先を向けた状態で引っ張るか、釣竿を置いてタオルなどにラインを巻き取って引っ張るようにしましょう。

もちろん、釣竿への負担だけでなく、はずれた針が自分へ飛んでこないように注意しましょうね。

 

釣竿は引かずに「持ち上げる」

魚が食ったときに針にかける合わせは、釣りの基本的な動作のひとつ。

合わせたときは魚も驚いて暴れるので、そこに人が力任せに釣竿を引いてしまうと、突然の負担で釣竿が弾けるように折れてしまうかもしれません。

筆者も本流釣りで外道のなまずが食ってしまい、強い引きに驚いて合わせたところ釣竿のカーボン繊維が裂けてしまったことがあります。

しかし躊躇して合わせを遅らせたり、ラインにテンションをかけないと針が緩み、魚が逃げやすくなってしまいます。

水深が浅いことが多い渓流で合わせるときの基本は、竿先を空に向けるように引くのではなく、釣竿全体を持ち上げるようなイメージで釣竿をなるべく曲げずに合わせるのが基本です。

これは魚を引き上げるまでも同じで、釣竿を持ち上げるようにテンションをかけることで釣竿の負担を減らし、魚の動きも制御しやすくなります。

 

細々した注意点が多いようですが、これらは確実に渓流竿の寿命を伸ばしてくれます。釣具の状態を維持することも釣りの醍醐味なので、釣りにいった後はその日の釣りを振り返りながら道具の手入れをしてあげましょう。
とくに釣り方の注意点は釣果にも繋がるので、ぜひ意識してみてくださいね。 

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。