【乗鞍岳の登山】山麓に広がる妖精が住んでいるという秘境五色ヶ原とは?

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【乗鞍岳の登山】山麓に広がる妖精が住んでいるという秘境五色ヶ原とは?

乗鞍岳は、剣ヶ峰など山頂に登るだけではなく、麓に広がる五色ヶ原も、登山スポットとして人気です。その理由は妖精が住んでいると言われる手つかずの大自然が残っているからでしょう。ここでは秘境とも言える五色ヶ原について説明しましょう。

日本初の認定ガイド同行なしには入れない秘境

 

五色ヶ原は、乗鞍岳の西側の山すそに広がる3000ヘクタールの森林地帯です。

3000ヘクタールといっても想像がつきませんが、東京ドーム600個以上と考えると、その広さがわかりますね。

この五色ヶ原は、自然環境保護のために日本で初めて認定ガイドが同行しないと入山できませんし、1日100人までと入山の上限が決められています。

これはガイドが同行することで、手付かずの原生林を美しいままで残すためです。

これほどまでに自然環境保護を推し進めるのは、ブナ、オオシラビソ、コメツガといった広葉樹林や針葉樹林などのほかに、めったに見ることができない山野草の植生などが確認されている、まさに自然の宝庫だから。

多くの渓流や滝、湿原があり、野生の動物や野鳥、昆虫などが生息してるまさに秘境と呼ぶのにふさわしい自然環境なのです。

またガイドが同行しないと入山できないのは、不便かもと思う人もいるかもしれませんが、ガイドがいるからこそ楽しめる面も大きいのです。

たとえば、最大10名という小さいグループに認定ガイド1人がついて一緒に周ります。

五色ヶ原がなぜこのような地形になったのかという話から、鳥や昆虫、植物の名前や生体などについても貴重な話を聞くことができます。

また五色ヶ原は登山と言うよりも散策に近いですが、1コースの所要時間が昼食時間を入れて8時間と長いので、迷ったり、怪我をしてしまうこともあるかもしれません。

そんなときも、ガイドが同行してくれるので、迷うといった心配をせず大自然を満喫することができるのです。

 

 

乗鞍岳コースは3つ

 

五色ヶ原は、従来からあるカモシカコースとシラビソコースに加えて、ゴスワラコースが最近増えて3つのコースがあります。

簡単に3つのコースの概要を説明しましょう。

 

カモシカコース

このコースは標高1360mの殿下平総合交流ターミナルから出発して、標高1410mの出会い小屋まで距離6.7㎞のコースです。

アップダウンがあるコースで、いくつもの渓流や滝を通り、全体的に水場が多く、天然のマイナスイオンを浴びながらの森林の中のトレッキングは、滝が好きな人にはたまらないコース。

 

シラビソコース

シラビソコースは、起伏が少ないコースで、出会い小屋を出発して、籠尾清水、わさび平湿原、シラベ沢口、シラビソ小屋などを通り、元の出会い小屋に戻る7.3㎞のコースです。

春先には乗鞍の雪解け水でいっぱいの風景や、野草が花開く風景など四季それぞれの独特の美しさを満喫することができます。

またこのコースにはたくさんの池があります。

それらの池は乗鞍火山によって溶岩が流れ出た時に、流れやすい真ん中は低く、早く冷えて固まりやすい側面が高くなっているできた溶岩堤防ができた時のくぼみです。

 

ゴスワラコース

これは岩魚見小屋からスタートして、名無しの滝、標高1840m仙人小屋、標高1920mの原生林やゴスワラの丘などをとおって元の岩魚見小屋に戻る6,4㎞のコースです。

そもそもゴスワラというのは、地元の方言の1つで、意味は噴火で作られた溶岩台地のこと。

ゴスワラコースは、たくさんあるゴスワラとそこに作られた渓流、そして乗鞍岳の旧登山道や昔実際に使用されていた炭窯跡なども見ることができます。

 

 

見どころは雄大な自然と幻想的な滝

 

乗鞍岳の麓にある五色ヶ原の一番の魅力は、妖精が棲んでいるともいわれるほどの「手付かずの自然」です。

たくさんの人が訪れる場所にもかかわらず、最低限の山小屋や道しか整備されていないところが、秘境と言われるゆえんかもしれません。

そして五色ヶ原の見どころは、たくさんの渓流と滝です。

渓流沿いを歩いていくと落差が大きい滝や、落差はそれほどでもないけれどその神秘的で美しい滝などさまざま出てきます。

特に落差94mの青垂滝、伏流水が吹き出してできた雄大な布引滝などは、まさに映画の中のワンシーンのようで、どこからともなく妖精がでてきそうな雰囲気があります。

 

 

まとめ

いつも1人、または家族で登山をしている人にとって、ガイド同行というのは面倒と感じるかもしれませんが、乗鞍岳の五色ヶ原はそんなことを一切感じさせない雄大さがあります。機会がありましたら、日本でもなかなか見ることができない原生林の散策を、ぜひしてみて下さい。

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