でも天気がいいと釣りに行きたくなりますよね。
そこで今回は、晴れの日に釣果が上がらない理由と、釣果を上げるコツをご紹介します。
晴れの日の渓流はなぜ釣れない?
晴れの日のアウトドアはとても気持ちがいいですよね。
多くのアウトドアスポーツは晴天のときが人気ですが、唯一例外なのが渓流釣りです。
なぜなら、晴天の渓流は釣れないというのが通説だからです。
実際、曇っていてぼちぼち釣れていた日も、晴れると急に釣れなくなるなんてこともしばしば。
ベテランの渓流釣り師は晴れの日にあえて釣りに行くことは避けるほどです。
ではなぜ晴れの日は渓流釣りに向いていないのでしょうか。
渓流の魚は、釣りの対象魚の中でも警戒心がとても高く、さまざまな環境に適応した行動をします。
晴れの日の渓流の魚は、周りの環境を察知しやすいので、なかでも警戒心が高くなっているため、基本的には岩場やストラクチャー(隠れ家や陰)に隠れたがります。
このため、どんなにおいしい餌がすぐ近くに見えても、あえてリスクを犯して捕食することはありません。
とくに、普段感じない人間の気配を察知すればたちまち隠れて、場合によっては1週間もその場に隠れていることすらあります。
これが晴天の渓流が釣れない最大の理由といわれています。
晴れの日に少しでも釣果を上げるにはどうする?
釣れにくいと知っていても、やっぱり天気のいい日は外に出かけたくなりますよね。
晴れの日がまったく釣れないかと言うとそういうわけではなく、コツをつかめば少ないながらも釣り上げることも可能です。
では晴天の渓流ではどういった釣り方がよいのでしょうか。
自分の影を水面に映さないようにしよう
魚が最も警戒するのは、水上の捕食者達です。
渓流の魚は、水中では捕食する立場ですが、水上のクマやイタチなどからは捕食対象になります。
このため水の上にいる生き物に対しての警戒心がとても強く、ちょっとした影が見えただけでも一目散に逃げて隠れてしまいます。
晴天の日は、魚に自分の気配をなるべく察知させないために、水面に対して日陰になる位置には絶対に立たないようにしましょう。
影の動きと共に音も魚を警戒させる要素なので、なるべくまったり釣るのもひとつのポイントになります。
木の茂っているポイントを狙おう
晴天の日は釣れにくいですが、曇りの日には魚のプレッシャーが落ちてやや釣れやすくなります。
開けている海などでは難しいですが、渓流なら川縁に木が茂っている場合もありますよね。
魚はこういった場所にいるときは警戒心が落ちるので、晴天の日はこういった木陰になっているエリアを狙うといいでしょう。
大きい川ではなく、支流の比較的川幅の狭いポイントを狙うのがおすすめです。
仕掛けにこだわってみよう
晴天のときでも、魚がまったく活動しないわけではありません。
上記したように魚を警戒させないように注意することを前提として、晴れた日に釣果を上げるポイントになるのが仕掛けです。
ただでさえ警戒心が高いときに、違和感のある餌が見えたとしても、魚が反応する可能性は非常に低いです。
また、晴れているときにアピールの強いカラーの仕掛けだと、魚からも偽者だと見破られやすく、まずアタックしてきません。
このため、天気のいい日には仕掛けも数種類用意し、こまめに取り替えてトライしてみるのもひとつの方法です。
梅雨時期の晴れは渓流釣りには好機!
晴れの渓流は基本的に釣れず、神経を使いますが、唯一晴れていても好機なのが梅雨時期につかのま晴れる日です。
実は雨上がりは魚が活性化し、一番釣りやすいタイミングでもあるからです。
とくに梅雨時期で水位の変化があり、水中がやや濁っているようなタイミングは魚の活性があがりやすいタイミングです。
また、基本的に梅雨入り時期は、渓流の禁漁期間が終わって間もないので、魚のプレッシャーがまだあがりきっていないことも多いです。
このため、梅雨時期に晴れ間が見えたときは積極的に竿を出してみることをおすすめします。
突然の雨には要注意!
このように好機になりえる梅雨の渓流ですが、雨の多い時期なので注意も必要です。
急な増水や、ダムの放流などさまざまな危険があります。
このため安全装備は完璧にそろえ、危険な兆候があればまず身の安全を確保することを優先しましょう。
気温の上昇に合わせて集中豪雨のリスクもあがるので、なるべくリアルタイムで天気情報を取得しながら、絶対に無理はせず、安全第一で出かけるようにしましょう。
状況を見極めればよく釣れることもあるので、安全第一で挑戦してみてはいかがでしょうか。