手作りヴィーガンスイーツに興味はあるけれど、むずかしそうで一歩が踏み出せない、そう感じていませんか?実は、ヴィーガンスイーツのなかには、身近な材料だけで作れるものも多く、子どもと一緒に楽しめる工程がたくさんあります。

今回は、親子で作って楽しめるヴィーガンスイーツのレシピを紹介します。まずはひとつ、気軽に挑戦してみませんか?

おうちでつくると、こんなにいいこと!手作りヴィーガンスイーツのすすめ

ヴィーガンスイーツ レシピ

おうちで手作りするおやつには、おいしさだけでなく、安心感やふれあいの時間といった、かけがえのない価値があります。ここでは、手作りヴィーガンスイーツならではの魅力を3つ紹介します。

アレルギーに配慮しやすい

手作りおやつは、使う材料を自分で選べるのが大きな魅力。アレルギーに配慮したレシピで安心して楽しめます。

ヴィーガンスイーツなら、もともと卵や乳製品を使わないため、動物性アレルゲンに不安がある人にもぴったり。さらに、小麦アレルギーがある場合は、米粉を使ったグルテンフリーレシピを選ぶことで、「これなら安心して食べられる」というおやつにきっと出会えます。

シンプル素材でコストダウン

ヴィーガンスイーツは、特別な材料が必要で、コストがかかるイメージがあるかもしれません。でも実は、豆乳やバナナ、きなこなど、手に入りやすい食材を利用して作れます。

まとめて作って冷凍保存すれば、1個あたりのコストもぐっとお得に。ローコストでからだにやさしいおやつが楽しめますよ。

親子のふれあい時間に

まぜる、こねる、型で抜くなど、一つひとつの工程を親子で一緒に楽しめるのも、手作りヴィーガンスイーツならではの楽しみ。子どもと一緒にキッチンに立てば、会話の時間も自然と生まれ「できた」という達成感も味わえます。

自分の手でふれて、形にして、食べることで、ヴィーガン食材への関心もぐんと広がりますよ。

子どもと一緒に作りたい“からだにやさしい”ヴィーガンスイーツレシピ4選

子どものおやつにぴったりな、素朴でやさしい味わいのヴィーガンスイーツレシピを4つ紹介します。どれも素材の風味を活かした、親子で楽しめるおやつばかりです。材料もシンプルで簡単に作れるので、ぜひおうちで試してみてくださいね。

素朴な味わい「米粉ときなこのクッキー」

ヴィーガンスイーツ レシピ

ほんのり甘くて、サクッと軽やか。米粉ときな粉で作る、やさしい味のグルテンフリークッキーです。「もう一つだけ」と、ついつい手が伸びてしまうおいしさで、子どもから大人まで家族みんなで楽しめますよ。

原材料(約10枚分)

・米粉:50g
・きなこ:20g
・てんさい糖:20g
・豆乳:大さじ3
・米油:大さじ1

作り方

1.オーブンを180℃に予熱する。
2.ボウルにきなこ・てんさい糖・米粉を入れて混ぜ、豆乳と米油を加えてさらに混ぜる。
3.生地を2〜3mmほどの厚さにのばし、お好みの型で抜く。
4.オーブンで10〜15分焼き、うっすらきつね色になったら完成。

※オーブンの種類によって焼き加減が違うので、様子をみながら調整してください。

材料3つでつくる「シンプル豆乳プリン」

ヴィーガンスイーツ レシピ

牛乳やゼラチンの代わりに、豆乳と寒天で作る豆乳プリンは、からだにやさしいおやつの定番。豆乳には良質な植物性たんぱく質が含まれているため、栄養面でもうれしい一品です。短時間でできるので、忙しいときのおやつにもおすすめですよ。

原材料(約2人分)

・無調整豆乳:200ml
・粉寒天:1g
・てんさい糖:大さじ1

作り方

1.小鍋に豆乳・粉寒天・てんさい糖を入れ、中火にかける。
2.混ぜながら加熱し、寒天がしっかり溶けたら火を止める。
3.器に流し入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で1時間ほど冷やして固める。

カリッ&ほくほく!「揚げないヘルシー大学芋」

昔ながらの素朴なおやつ、大学芋。てんさい糖のまろやかな甘さと、香ばしいごまが食欲をそそります。揚げずに作れる、かんたん&ヘルシーな一品です。

原材料(2〜3人分)

・さつまいも:中1本
・米油:大さじ2(揚げ焼き用)
・てんさい糖:大さじ1
・水 :大さじ1
・しょうゆ:小さじ1/2
・白ごま:少々(お好みで)

作り方

1.さつまいもはよく洗い、皮ごと1〜1.5cmの輪切りまたは乱切りにする。
2.水に5〜10分さらしてアクを抜き、しっかり水気を拭き取る。
3.フライパンに米油を熱し、中火でさつまいもを揚げ焼きにする。両面にこんがり焼き色がつき、火が通ったら取り出す。
4.別のフライパンにてんさい糖・水・しょうゆを入れ、軽く煮詰める。
5.さつまいもを加えて全体にからめ、白ごまをふって完成。

※さつまいもは小さめにカットすると火の通りが早くておすすめです。

なめらかクリーミー「新食感のバナナ豆乳アイス」

ヴィーガンスイーツ レシピ

混ぜて冷やすだけで完成!完熟バナナの甘さと豆乳ヨーグルトのコクが絶妙な、からだにうれしい即席アイスです。シンプルな工程なので、“子どもとのはじめてのお菓子作り”にもおすすめですよ。

原材料(小さめ2人分)

・バナナ(熟したもの)2本
・豆乳ヨーグルト 200g

作り方

1.冷凍用保存袋にバナナと豆乳ヨーグルトを入れ、手でバナナを潰しながらよく混ぜる。
2.平らにならして冷凍庫へ。途中で何度か取り出して揉みほぐすと、なめらかな食感に。
3.お好みの固さに冷やし固めたらできあがり。

※固くなりすぎてしまったら、よく揉んでからお皿に出すとなめらかな食感が楽しめます。

今日からはじめる、やさしいおやつ習慣

ヴィーガンスイーツ レシピ

手作りヴィーガンスイーツを取り入れるのは、決してむずかしいことではありません。できることから気軽にスタートするのが、無理なく楽しむコツです。ここでは、手作りヴィーガンスイーツを暮らしに取り入れるためのポイントを紹介します。

手作り・市販をうまく使い分ける

スーパーやオンラインショップでは、市販のヴィーガンスイーツもどんどん増えてきています。忙しい日には市販品に頼って、ゆっくり時間があるときは手作りレシピを楽しんで。どちらも、柔軟に取り入れましょう。

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食育にも。子どもと一緒に楽しむヴィーガンライフ

一緒に材料を選び、一から作る過程そのものが、親子にとってかけがえのない時間になります。「このおやつ、何からできているの?」そんな会話を通して、ヴィーガンの食べ物への関心や、食べ物への感謝の気持ちが自然と育まれることもあります。

まずは、材料や工程が少ないやさしいレシピから。気負わず楽しみながら、親子でヴィーガンライフを始めてみてはいかがでしょうか。

「完璧主義」にならない。ときどき取り入れるから始めてもOK

「すべてをヴィーガンにしなきゃ」と構えず、まずはできるところから。完璧を目指さず「できることから少しずつ」始めることが長く続けるコツです。自分なりのペースで手作りのおやつの時間を楽しみましょう。

難しそうと思われがちな手作りヴィーガンスイーツですが、意外とお菓子作り初心者でも挑戦しやすいもの。忙しい毎日のなかでも、簡単にできるヴィーガンスイーツで「心とからだが喜ぶ、幸せなおやつ時間」を取り入れてみませんか?小さな「おいしい」「楽しい」の積み重ねが、親子の絆を深め、未来の食の楽しみ方を広げてくれるはずです。

AYA

ライター

AYA

静岡県出身。海と山に囲まれた自然豊かな環境で育ち、結婚後に、タイ・バンコクへ移住。病気がきっかけで、ヴィーガンのライフスタイルに目覚める。現在は、2児の母として子育てに奮闘しながら、人と環境にやさしいサステナブルな暮らしを実践中。自身の経験をもとに、ヴィーガン、環境問題、SDGsについて情報を発信している。