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雪山登山を始めてからずっと悩みだった指先の冷え問題。冬用のグローブは高額で何度も買い替えられるものではなく、レイヤリングを変えていろいろ試していましたが、なかなか自分に合うものがなく…そんなグローブ難民だった筆者がやっとたどり着いたアイテムや、レイヤリングによる寒さ対策を紹介します。冷え性の人は必見ですよ!

筆者が雪山登山で使用するグローブに求める機能性とは?

 雪山登山手袋

雪山を始める際に買ったグローブは、アウトドアショップがおすすめるものだったのですが、指先が痛くなるほど冷たくなりつらい思いをしました。

人によって冷えの感覚やグローブに求めるスペックが違うので、自分が求めている手袋は何かを把握することが大切です。筆者が求めた機能は以下の3つ。

指先が冷えない保温性

筆者は末端冷え性なので、指先が冷えない手袋が必須です。指先が1度冷えると温かくなるまでかなり時間がかかります。血行不良や冷え性の人はしもやけや凍傷になりやすいので、保温性の高いものをおすすめします。

冬用のグローブには対応温度が記載されているので、低温にも対応できるものを選ぶとよいでしょう。

スマホ対応で細かい作業ができる操作性

スマホで地図を確認したり写真を撮ったりすることが多いので、スマホ対応機能が必要です。初めて買ったインナーグローブは、スマホ対応ではなかったので大変な思いをしました。

その後は対応グローブを買いましたが、手が小さいためサイズ感が合わなかったり反応が悪かったりと苦労しました。

中で蒸れない防水透湿性

防水透湿性がある手袋は、外部の雪や水の浸入を防ぎつつ、内部の蒸れを逃がすことで快適さと安全性が確保できます。極寒の雪山で素手になるのは、凍傷や低体温症などのリスクがあるので避けなければいけません。手袋をしたままアイゼンやワカンなどを脱着する必要があるため、防水性は必須です。

ただし、防水性だけだと登っている際に手が発汗して蒸れて手袋が濡れてしまうこともあったので、「内部の湿気を逃す透湿性のあるもの」の必要性を感じていました。

レイヤリングの必要性

雪山登山手袋

上記で紹介した3つをひとつの手袋でまかなうのは難しいので、グローブもウエアと同じようにいくつか重ねてレイヤリングをすることにしました。温度の調節がしやすくなり、万が一インナーが濡れても交換しやすいのもメリットです。

レイヤリングの基本

インナーグローブ ……操作性
ミドルグローブ  ……保温性
アウター(オーバー)グローブ ……防水性

最初はアイテムをバラバラに購入していましたが、いざ買ったものをレイヤリングするとサイズ感や使用感をマッチさせるのが大変でした。購入するときは1度に揃えたほうが合わせやすいでしょう。

たどり着いたおすすめのグローブ

雪山登山手袋

過去に使用したグローブはブラックダイヤモンドの5本指ソロツイスト+インナー、テムレス+ウールのミドル+インナーなどです。ミドルやインナーを変えていろいろ試してみましたが、操作性が悪かったり指先が痛くなったり、なかなか改善されませんでした。

今回ブラックダイヤモンドのオーバーグローブがダメになったのを機会に、インナーとオーバーを購入。インナーにはノースフェイスのシェルグローブ、オーバーにはブラックダイヤモンドのフィンガーソロツイストです。以下で詳しく紹介します。

ぴったりフィットで操作性抜群!ノースフェイス/シェルグローブ

筆者は手が小さいため、Sサイズでも指先が余ることが多く、グローブをしたまま作業するのが困難でした。シェルグローブは手によく馴染み、タッチスクリーンの操作もしやすく助かります。

また、防水浸透性があるので、インナーグローブでアイゼンを脱着しても濡れず、中も蒸れることがありませんでした。雨の日の登山など1年をとおして使用できるのも購入の決め手です。

ザ・ノース・フェイス L1+ SHELL GLOVE(L1プラス シェルグローブ)
ザ・ノース・フェイス L1+ SHELL GLOVE(L1プラス シェルグローブ)

ダブル構造で温かい!ブラックダイヤモンド/ソロツイストフィンガーグローブ

トリガーフィンガーモデルなので、以前使用していた5本指のソロツイストよりも保温性に優れていると感じました。-31度くらいまでの環境に適応できます。

ソロツイトフィンガーは3本指なので、中に小さいホッカイロを入れておけるのがお気に入りポイントです。インナーグローブだけで作業して冷えた手を、オーバーグローブで即温められます。-13度の悪天候でも指先が痛くなることはありませんでした。

また、中綿のインナーは取り外せるので細かい温度調節が可能です。筆者にはXSでもサイズ感が大きかったため、操作性に関してはまあまあですが、細かい作業はインナーグローブでするので問題ありませんでした。

オーバーグローブは頻繁に着脱するので、リーシュコードを付けるのをおすすめします。

BLACK DIAMOND(ブラックダイヤモンド) ソロイストフィンガーグローブ
BLACK DIAMOND(ブラックダイヤモンド)ソロイストフィンガーグローブ
冷え性さんでも極寒の雪山で対応できるグローブを紹介しました。インナーのシェルグローブは抜群の操作性、オーバーグローブのソロツイストは頼りになる保温性があるので、このレイヤリングなら幅広い環境で活用できます。あたたかいグローブを探している人はぜひ試してみてくださいね。

yuki

ライター

yuki

幼少期からキャンプや釣り、スキーなどを楽しむアウトドアファミリーで育つ。10代後半は1人旅にハマりヨーロッパや北米を中心としたトラベラー期となる。現在もスキー、スノーボード、ダイビングなど海や山で活動中。「愛する登山」は低山から厳冬期の雪山まで季節問わず楽しむhike&snowrideなスタイル。お気に入りの山は立山連峰!Greenfield登山部/部長の任命を受け部活動と執筆活動に奮闘中。