石垣島はマンタ天国
石垣島は那覇から飛行機で1時間ほど南東へ進んだ八重山列島に位置する離島です。
石垣島を中心とする八重山エリアはマンタに逢える海として有名で、憧れのマンタを一目見るために世界中から多くのダイバーが集まってきます。
日本国内には宮古島や小笠原諸島などマンタを見ることができる海は他にもありますが、遭遇率で言えば圧倒的に石垣島周辺が高いと言えます。
石垣島周辺のマンタポイントと言えば「川平石崎マンタスクランブル」や「ヨナラ水道」が有名ですが、2016年頃から「パナリビックコーナー」という新しいマンタポイントが解放され、これまで以上にマンタとの遭遇率が高くなっています。
一般的に石垣島でマンタに逢えるのは9月~11月と言われていますが、これはあくまで川平エリアのこと。
マンタは回遊していますので、冬なら竹富島や黒島周辺、春から夏にかけては西表島周辺で見ることができます。
黒島や西表のマンタポイントは石垣島からボートで移動できますが、季節風が強くなる時期はボートが出せないときもあるため、海況によって臨機応変に対応する必要があるでしょう。
そもそもマンタとは?
マンタは世界最大のエイの仲間で、体長5mを超える個体も少なくありません。
正式には「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」の二種類のマンタが存在し、石垣島のマンタはナンヨウマンタに分類されます。
マンタという名称はラテン語の「manta=広い布」から由来しているそうです。
ヒレをマントのように大きく広げ、水中を舞うように泳ぐ優雅な姿は、多くのダイバーたちを魅了し続けています。
その大きな体のわりに主食はプランクトンが中心で、大きく口を開けながら海水と一緒にプランクトンを吸い込む食事シーンが有名です。
マンタ遭遇率の高い人気ポイント
石垣島周辺にはマンタに出会えるダイビングポイントが数多くあります。
石垣島周辺にある人気のマンタポイントを見てみましょう。
川平石崎マンタスクランブル
石垣島でもっとも有名なマンタポイントが「川平石崎マンタスクランブル」です。
このスポットにある根の上がマンタのクリーニングステーションになっていて、体に付いた寄生虫をべラなどに食べてもらう場所になっています。
秋のシーズンになると遭遇率が格段にアップし、1本のダイビングで10~20枚ものマンタに遭遇することもあります。
穏やかな水域で水深も15m程度なので、初心者ダイバーでも無理なく潜ることができます。
マンタシティ
マンタスクランブルの近くにある川平エリアのマンタポイントが「マンタシティ」です。
比較的あたらしいマンタポイントで、マンタ根がひとつだけのためボートは5隻までというローカルルールがあります。
トップシーズンになると川平エリアには20隻以上のボートが集まるため順番待ちとなることがありますが、マンタとの遭遇率率の高い人気スポットです。
最大水深は20mと初心者でも潜ることができます。
ヨナラ水道
西表島と小浜島の間にあるマンタの遭遇率の高いチャネル(水路)が「ヨナラ水道」です。
まれにブラックマンタが現れることもあり、バラクーダやマダラトビエイの群れやサメなども見ることができます。
チャネルのため時には強い流れがあり最大水深が30mあるので、中級者以上のスキルが必要になるポイントです。
パナリビックコーナー
パナリ(新城島)近くにあるマンタポイントが「パナリビックコーナー」。
比較的あたらしいポイントで、高確率でマンタに逢えると人気のマンタスポットです。
時にはマンタが群れをなして現れることもあり、今ではすっかり石垣島のメジャーなマンタポイントになっています。
マンタ以外にも、バラクーダ、トビエイ、ウミガメ、ホワイトチップなどの大型生物も多く見ることができます。
初心者でも潜ることはできますが、基本はドリフトダイビングになり流れやうねりがあるため、十分に注意をする必要があります。
マンタを見る時のルール
石垣島周辺の海には、毎年マンタを見るために大勢のダイバーが集まります。
マンタを見る時は必ずガイドの指示に従い、次のウォッチングルールを厳守しましょう。
- 追いかけない
- 触らない
- マンタの進路をふさがない
- 流れの上流から近づかない
- 近づきすぎない
- マンタがホバリングする根の上に乗らない
マンタがストレスを感じることのないように、一人ひとりがルールとマナーを守ってダイビングをすることが大切です。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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