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山でタバコを吸いたくなったら、どうしていますか?山での喫煙は可能ですが、普段と同じように周囲の人への配慮を忘れず、自然環境に与えるインパクトも考慮しましょう。今回は、登山中の喫煙マナーや、タバコによって考えられるリスクについて紹介します。

 

登山するエリアの喫煙ルールを事前にチェックしよう

登山 喫煙マナー

山でのタバコは、一律に禁じられているわけではありません。しかし、地域によっては、火気の取扱いに関する注意事項が定められています。

たとえば、国立公園や県立自然公園といった自然保護区域に指定されているエリアでは、山火事を防ぐため、喫煙に関するルールが決められています。タバコを吸う人は、登山に行く前に公式サイトなどでルールを確認しておきましょう。

また、過去に山火事が発生したことがある山は、風の強さや植生など、燃えやすい条件がそろっていることも。いずれにしても、自分が登る予定の山について、情報収集しておくことが大切です。

 

山での喫煙により起こるリスク

登山 喫煙マナー

山でタバコを吸うと、周囲の環境や、自分自身に影響を与えることがあります。喫煙によるリスクを2つ紹介しますので、それぞれみていきましょう。

タバコの吸い殻による引火

まずは、吸い殻や灰の不始末による火事の危険性があります。

枯れ草や木々が多い地帯では、タバコの火が引火しやすいため、小さな火種が大きな火災に発展してしまうことも。湿度や風速によっては広範囲に燃え広がり、消火までに多大な費用がかかるでしょう。火災で失われた自然環境を取り戻すにも、長い時間が必要です。

また、山では消防車や消火栓など、火を消すための設備が万全ではありません。市街地と比べて、消火作業が困難になる側面もあるので、何よりも、火事を発生させないことが重要です。

酸素不足による体調不良

登山中は、いつも以上に体力を消耗します。喫煙によって酸素が欠乏し、高山病になるリスクがあります。標高が低い山でも、喫煙が原因で、酸素が不足気味になることがあるので注意してください。

また、睡眠や栄養不足は、登山では起こりがちなシチュエーション。ひどい疲労感や、頭痛などに悩まされたことがある人も少なくないでしょう。タバコを吸うと、こういった症状が悪化することも考えられます。

急な登りで息が上がっているときや、標高が高い場所では、酸素不足に陥ってしまうことも。身体に疲れを感じたり、息切れがしたりする状態になったときは、喫煙を控えましょう。

登山で守りたい喫煙マナー3つ

登山 喫煙マナー

山で覚えておくべき喫煙マナーを3つ紹介します。

①喫煙する場所に気を配る

喫煙するときは、人がいない場所やタイミングを選びましょう。とくに狭い登山道では、タバコは避けてください。なぜなら、ほかの人の通行の邪魔になるうえ、煙やニオイからの逃げ場がないからです。

山頂や見晴らしのよいスポットなど、休憩エリアには、たいてい多くの登山者が集まります。そのような場所では、一服したい気持ちを我慢して、人がいなくなるのを待つか、別の場所に移動するのがスマートです。

ただし、喫煙スポットを探して、登山道を外れた場所へ立ち入ってはいけません。決められたルート以外に不要な踏み跡を残すのは、登山マナーに欠ける行為です。道迷いや滑落など、遭難、事故のリスクもあるので注意してください。

②携帯灰皿を持参する

登山 喫煙マナー

タバコを吸う登山者は、携帯灰皿を持参し、吸い殻も持ち帰りましょう。山では、灰皿が設置された喫煙所はないと思っておいてください。

登山に持っていくなら、コンパクトな折りたたみ式の灰皿がおすすめです。ポケットやサコッシュなど、出し入れしやすいところに入れておけば、サッと取り出して使えます。

ただし、携帯灰皿があるからといって、どこでも吸っていいわけではありません。たとえ周囲に誰も人がいなくても、また禁煙のサインがなくても、避難小屋やトイレなどでの喫煙は避けましょう。

③風向きに注意する

喫煙するときは、風下にいる人にタバコの煙が届かないように注意してください。目には見えませんが、タバコのニオイも思っている以上に遠くまで到達するので、配慮が必要です。

とくに、山でおいしい空気を吸うのを楽しみにしている人や、食事中の人は、タバコの煙・ニオイに敏感な場合もあるでしょう。

火をつける前に周囲を確認したり、風下を探したりする、ほんのちょっとの気遣いが大切。お互い山でのひとときを気持ちよく過ごせるよう、喫煙マナーを守ることを心掛けてください。

守りたい登山マナーについては、こちらの記事もご覧ください。

山の環境問題
山の環境問題について考える。山の環境がもたらす影響とは?登山マナーを守るべき理由

登山中に喫煙する際は、自然環境や他者への配慮を忘れないことが大切です。山には基本的に喫煙所がありません。タバコを吸う場所やタイミング、灰皿の用意など、喫煙者ひとりひとりにモラルが求められます。マナー無視の喫煙は、山という自然豊かなフィールドを失いかねない行為です。吸わない人はもちろん、マナーを守る喫煙者にとっても残念なこと。登山中は喫煙マナーをしっかり守って、山登りを楽しみましょう。

ライター

Greenfield編集部

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