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体によいとされる食事法のひとつ、マクロビオティック。むずかしいイメージがあるかもしれませんが、基本的なルールを理解すれば、すぐに実践できますよ。この記事ではマクロビオティックの3つのルールや、食事の内容についてわかりやすく説明します。

マクロビオティックの3つのルール

マクロ ビオティック 基本 食

マクロビオティックを知るうえで、大切な3つのルールについて説明します。

①地元産の旬のものを食べる「身土不二(しんどふじ)」

身土不二とは、体は生まれ育った場所と深い関係があるという意味です。地元産の食物は、その土地で暮らす人と同じ空気・水・光などを受けて育てられています。それらを食べると体がその環境に適応するという考え方です。

実際、気候によって、その環境にいる人に適した食物がとれます。たとえば、暑い地域なら体を冷やす食物、寒い地域なら体を温める食物がとれるといった傾向がありますね。

日本は四季がある国です。じめっと暑い夏や乾燥した冬でも、地元産の旬のものを食べることを意識すると、健康への効果が期待できるでしょう。

②丸ごと食べる「一物全体(いちぶつぜんたい)」

食材はそのままでバランスがとれている、という考えが一物全体です。そのため、マクロビオティックでは、野菜・果物・穀物の皮やタネなどはとらずに丸ごと食べます。そうすると、皮と実の間にある栄養素を捨てずに摂取できますね。

具体的には、お米は精米されたものではなく、全部食べられる玄米を選びます。玄米は胚乳などを取り除かないため、精米よりもビタミンや食物繊維が豊富です。ほかにも、大根やかぶの葉は捨てがちですが、栄養素がたっぷり含まれています。

こうした食材を丸ごと食べることで、含まれている栄養素をしっかり摂取できますよ。

③偏りなく食べる「陰陽調和(いんようちょうわ)」

身土不二と一物全体の基本となるのが、陰陽調和です。陰陽とは東洋の伝統的な思想で、物事にはふたつの面があるという意味。陰と陽は互いに補いあい、いずれかが欠けても成り立ちません。陰陽のバランスが安定している状態が、陰陽調和です。

マクロビオティックでは、陰陽調和のために食材を偏りなく食べることが大切。身体を冷やす夏野菜は陰に、温める効果がある根菜は陽に分類されています。また、野菜の部位や調理法によっても、陰と陽に分けられるのが特徴です。

食材を丸ごと食べたり、バランスよく摂取したりすることで陰陽が調和し、体によい作用があるとされています。

 

知っておきたい!マクロビオティックの基本

マクロ ビオティック 基本 食

マクロビオティックを始めるときに、知っておきたい食材の選び方や食事法を紹介しますね。

有機栽培・特別栽培された農作物を選ぶ

マクロビオティックでは、有機栽培や特別栽培された農作物を選ぶのがポイント。食材を丸ごと調理するのが基本なので、できるだけ安全な品質基準でつくられたものを、皮まで食べられるようにするためです。

有機栽培野菜は、日本農林規格にそってつくられています。特別栽培農作物は、農薬の使用回数や化学肥料を通常の50%以下に抑えているのが特徴です。どちらも化学的なものの使用が少ないため、素材を丸ごと食べやすいでしょう。

水洗いだけでは気になる方は、野菜用洗剤で洗う方法もあります。

ホタテの力くん 「海の野菜・くだもの洗い」
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穀物を中心に食べる

マクロビオティックの食事の半分は、玄米や雑穀米などの穀物がメインです。一方、肉・大きな魚・卵・乳製品はひかえめにとります。糖分・塩分もとりすぎないのが基本。甘いものを口にしたいときは、果物やてんさい糖でつくられた和菓子などがおすすめです。

とはいえ、好きな食べ物を絶つのはストレスになりかねません。マクロビオティックを長つづきさせるためにも、食事の内容は量と質のバランスを考えながら、ゆっくり変えていくのがよいでしょう。

マクロビオティックを取り入れるメリット

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マクロビオティックのメリットを知ると、前向きに取り組みやすいでしょう。どのようなメリットがあるのか説明します。

整腸効果が期待できる

まず、整腸効果が期待できるのがメリット。マクロビオティックでは玄米や雑穀米を主食とし、動物性食品より野菜を多くとるためです。

玄米や雑穀米は食物繊維が豊富。玄米は100gあたり約3gの食物繊維を含んでいます。これは精米の約6倍です。食物繊維は消化・吸収されずに腸まで届くため、便秘予防などの整腸効果があるとされていますよ。

また、野菜や穀物は、肉や魚などの動物性食品より消化の時間が短くてすみます。そのぶん胃腸への負担が少ないのです。

出典:大塚製薬「大麦の魅力

調理が簡単になる

一般的に、マクロビオティックでは調理の工程が少なくてすむのもメリットといえます。

理由としては、食材をそのままつかうため、皮やタネをとる手間が省けるためです。旬の野菜を丸ごとホイルで包んで焼くと、時短メニューになりますね。いくつかのソースをそえれば、野菜をたっぷりおいしくいただけるだけでなく、食卓も華やかになるでしょう。

また、マクロビオティックでは肉や魚をあまり使用しないため、まな板や包丁を消毒する回数を減らせます。玄米も圧力鍋をつかえば手軽に炊けますよね。

マクロビオティックの料理をつくるのは、たいへんなイメージがあるかもしれませんが、意外と簡単に実践できますよ。

マクロビオティックのルールや基本の食事、メリットについて紹介しました。マクロビオティックを実践するためには、食事の内容を少しずつ変えていくと取り組みやすいですよ。まずは、旬な地産地消の食材を取りいれることから試してみましょう。無理なくつづけるのが大切なので、自分にあうマクロビオティックの食事法を見つけてくださいね。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。