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最近の子どもは昔に比べてあまり外で遊ばないようです。「うちの子も、一日中ゲームばっかり…」と、心当たりがあるのでは?2009年の調査になりますが、日の出や日の入りを見たことがない子どもは43%、また、昆虫を捕まえたことがない子どもは35%もいたそうです。なんだかこの先が心配になってしまう結果ですよね。キャンプのような自然体験は、こどもの成長に良い影響を与えることが様々な研究で明らかになっています。
では、具体的にはどのような効果があるのでしょうか。今回は、子どもをキャンプに連れて行くべき理由をまとめてみました。

原体験で五感を育てる

キャンプでは、普段の生活では気付くことができない自然の気配を感じることができます。

小鳥のさえずり、風の音、土や草の匂い、虫や動物に触れ、火の暖かさを感じ、夜の闇に包まれる…。

五感をフルに使うこのような原体験により、子どもの中に『美しいと感じる心』が生まれます。

『美しい』という感情は、生まれながらに備わっているものではなく、子どもの頃の体験によって作られるものなんです。

特に子どもに体験して欲しいのが、夜の真っ暗な闇。街では夜でも煌煌と電気が光り、それは眠る寸前まで続きます。

対して、キャンプ場は夜になると真っ暗です。ランタンを灯しても、森の向こうの深い闇に子どもは怖くなってしまうかもしれません。

しかし、その恐怖感は一生に何度も体験できるものではありません。子どもの想像力を育むと共に、自然の大きさを学ぶことができます。

 

協調性・コミュニケーション力を養う

子どもの頃の体験は、人格の形成だけでなく、対人関係にも大きな影響を及ぼします。

環境先進国スウェーデンでは、ゲーム機やパソコンなどが急激に普及した1980年代に幼少時代を過ごした30歳までの大人たちを対象に、独自の調査を行いました。

その結果、外で遊ぶことがないまま大人になった人たちは、他者との関わりが非常に苦手で、相手を認めようとせず、争いごとを多く起こすという統計が出たそうです。

キャンプでは、テントの設営を手伝ったり、ごはんの支度を一緒にしたりと、子どももチームの一員として活躍できます。

初めてのことばかりなので、「これはどうするの?」「あれをやりたい!」という会話が必然的に生まれます。

そのため、コミュニケーション能力が育ち、チームに参加することにより協調性が養われるんです。

また、子どもは色々なお手伝いをしたり、遊びを発見したりして経験値が増えると、自信がつきます。

他人に対して大きな心を持てるようになり、失敗しても諦めないことを学びます。

親としては、刃物や火の扱いはヒヤヒヤするのであまりやらせたくはないですが、十分に注意しながらお手伝いさせてみることも大切なことですよ。

 

感動を共有し、家族の絆が深まる

普段は忙しくてなかなか子どもといられないお父さんも、キャンプでは思う存分一緒に過ごせます。

テキパキとテントやタープを組み立てる姿を見て、きっと子どもは「お父さん、かっこいい!」と思うことでしょう。

そんな親の背中をみて、自分でも何かできるようになりたいと、自立心が生まれます。

珍しい虫を捕まえたり、外で食べるカレーが美味しかったり、満点の星空を眺めたり、親も子どもも同じ感動を味わえるのもキャンプのいいところ。子どもだけじゃなく、親も一緒に成長できますよね。

また、兄弟がいれば、自然の中で遊ぶことでより仲が深まることも。上の子は面倒見がよくなり、下の子は上の子に信頼を置くようになります。

ゲームやテレビの無い環境では、子どもの興味の対象は大自然と家族だけに向けられます。

今までになく濃密な時間を過ごすことができ、家族の絆が深まるはずです。

まとめ

子どもを自然と触れ合わせ、子どもの力を存分に引き出してあげるのは親の役目です。ゲーム機は家に置いて、『何にも無い』ということを楽しみましょう。子どもはほっといても勝手に遊びを見つけ、いつのまにか大きく成長しています。キャンプから帰る頃には、今までよりも一回り、強くたくましくなっていることでしょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。