コンポストにはメリットが豊富
コンポストにはメリットがたくさんあります。とくに大きなメリットを4つご紹介しましょう。
①ごみの量を減らせる
コンポストの使用でごみの量を減らせます。生ごみの大半は水分で、ゴミ収集車の燃費をさげたり、二酸化炭素の排出量を増やしたりするため問題視されています。コンポストを家庭で使えば、生ごみ処理時の環境負荷を減らせますよ。
②ごみ出しの時短・節約につながる
家庭によっては、ごみ出しの回数を減らせます。水分を含んだ生ごみがなくなれば、毎回のごみ出しでその軽さに驚く人も多いはず。結果として、使用するごみ袋の枚数も減るため、節約にもつながりますね。
③堆肥として使える
コンポストは有機微生物などの力をかりて、生ごみを堆肥に変えられます。できあがった堆肥は、花壇や家庭菜園で土の栄養として使用可能。コンポストで処理すれば、生ごみを有効活用できますよ。
④食の循環につながる
食の循環を実践できるのもメリットです。食の循環とは、食べて残ったものは土にかえすということ。食べ残しや調理時に出た生ごみは、捨ててしまえばただの廃棄物です。しかし、堆肥に変えて活用すれば、新たな食材を育てる力へとつながります。
コンポストを使用するときの注意点
メリット豊富なコンポストですが、使用には注意点もあります。事前に3つの注意点について知っておきましょう。
①臭いがする
間違った使い方をした場合など、コンポストから生ごみの腐った臭いが発生します。水分量を適切に守ったり、生ごみが土から出ていないか確認したりすることが大切です。
②種類によっては虫が集まる
密閉性が低いコンポストは臭いがもれ、ハエやゴキブリなどの害虫が集まる可能性があります。とくにハエは卵をうみ、コンポスト内で虫が発生する原因につながりますよ。
③堆肥ができるまでに時間と手間がかかる
季節やコンポストの種類によって変わりますが、生ごみの分解には時間が必要。長ければ数か月かかることもあります。
また、分解を助けるためには、毎日~週1回など定期的にコンポストの中身をかき混ぜる作業も必要です。時間と手間をかけて、ゆっくりと堆肥は完成します。
コンポストの選び方
コンポストはサイズや特徴など、さまざまなタイプがそろっています。コンポストの選び方や種類について説明しますので、ぜひ購入時の参考にしてみてください。
置き場所で選ぶ
コンポストを選ぶとき、まず考えたいのは置き場所。屋内か屋外か、置き場所でおすすめのコンポストは異なります。
屋内に置く場合
屋内に設置する場合は、居住空間の邪魔にならない「小型コンポスト」や、臭いもれの少ない「密閉式コンポスト」がおすすめ。キッチンなどの屋内に設置すると、生ごみの移動の手間が省けます。デザイン性の高い商品が多いところも魅力ですよ。
庭やベランダに置く場合
屋外でスペースがとれる場合は、ドラムのような「回転式コンポスト」や、本体の一部を土に埋めて使う「土中式コンポスト」も適しています。大容量のコンポストもあり、生ごみだけでなく落ち葉や雑草も入れられるのが特徴。家庭菜園などで、堆肥として活躍させたい方におすすめです。
処理の簡単さで選ぶ
忙しい生活のなか、手間がかからないコンポストが欲しい方には以下のタイプがおすすめです。
嫌気型コンポスト
嫌気性の微生物を使用します。空気を嫌う性質のため、コンポストは密閉型の容器で、生ごみを入れたあとにかき混ぜる必要がありません。ただし、密閉容器の開閉時に臭いがする場合があります。
電動式コンポスト
電気で自動的に動くため、生ごみを投入してからかき混ぜる手間が省けます。効率よく処理するので、生ごみの臭いが苦手な方にもおすすめです。家電商品に分類され、「家庭用生ごみ処理機」の扱いになります。
本体は高価ですが、堆肥ができるまでの手間がかからないのがメリット。自治体によっては購入時に助成金が支給される場合があるので、確認してみてくださいね。
コストの安さで選ぶ
コストをかけたくない方や、商品の購入前に試してみたい方には、段ボールでコンポストを自作する方法がおすすめ。容器代がかからないため、低コストで取り組めます。虫が入り込まないようにカバーをかけるなど、工夫をすればデメリットも解消できますよ。
おしゃれなコンポスト4選
各メーカーが、使いやすさやデザインにこだわったコンポストを販売しています。おしゃれなコンポストを厳選してご紹介しますね。
庭になじむかわいさ!/重蔵窯 信楽焼のどんぐりコンポスト グリーン
どんぐりの姿が愛らしい、土中式コンポストです。土中式コンポストとしては、扱いやすい小さめサイズ。カラーはグリーンのほかにも、ブラックやホワイトなどシンプルなものもあります。庭のかわいいアクセントになりますね。
人気のバッグ型!/MATIMARU コンポスト
厚手の不織布でつくられたコンポストです。不織布は空気を通しやすく、約6~8週間で堆肥化が完了します。破れにくく、雨にも強いため、ベランダや屋外での利用も可能。不要なときには折りたたんで、コンパクトに収納できる点も魅力です。
手軽につかえる!/リブウェル ボカシコンポスト
イエローがアクセントにもなるコンポストです。生ごみにボカシ肥を加えるだけで堆肥が完成します。容量は約19Lとコンパクト。密閉式でかき混ぜる手間が省け、臭いもれが少ないため、室内で使いたい方にぴったりです。
いれるだけの手間なしコンポスト!/DENZEN ナスクル 家庭用ごみ処理機
室内用の電動式コンポストです。生ごみを投入し、スイッチをいれるだけで堆肥が完成します。忙しい方にうれしい商品。省エネ機能搭載で、電気代が節約できるのも魅力です。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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