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私たちの生活を支えている資源は、すべて限りあるものです。資源の節約のために、消費者が心がけるべきことをあらわしているのが「3R」という言葉。グローバルな規模で行われていますが、個人や家庭でもできる、3Rの取り組み例をご紹介します。

そもそも3Rとは?

3R

3Rとは、Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)の頭文字をとった言葉です。3つのRはそれぞれ、資源やエネルギーの利用量を削減するために意識したいことをあらわしています。3Rは日本のみならず、国際的な取り組みとして実施されていますよ。

Reduce(リデュース)|ごみを減らす

リデュースは、ごみの量を減らすことを意味する言葉です。たとえば、生ごみの水切りをする、レジ袋を断るといった行動も、リデュースにあたります。ごみを減らせば、焼却に必要なエネルギーや、CO2を削減することにつながるのです。

また、少し意識するだけで大きな効果が出るのもリデュースの特徴。豊中市が行った実験では、各家庭がごみを減らすよう意識するだけで、市内全体のごみの約14%が削減できるという結果が示されています。

出典:平成24年度(2012年度)豊中市ごみ減量実験 結果概要

Reuse(リユース)|繰り返し使う

リユースは、一度購入した製品を繰り返し使うこと。同じ製品を何度も使えば、新たな資源の利用を減らせます。

ただし、製品の生産には、もともと資源やエネルギーが必要です。また、製造や輸送の過程でCO2が排出されることも避けられません。こうしたデメリットから、リユースはリデュースの次に意識すべきこととされています。

Recycle(リサイクル)|資源として再生利用する

リサイクルは、使い終わったものを加工し、資源として再生利用すること。ただし、ごみを再生するためにはエネルギーが必要なうえ、加工場へと輸送する際にも環境負荷が発生します。

馴染み深い言葉であるリサイクルですが、3つのRのなかでは最も優先順位が低い手段です。とはいえ、リサイクルも「3R」のひとつとして、心がけたいことに変わりはありません。

 

個人・家庭でできる3Rの取り組み例

3R

小さなアクションでも、確実に環境への貢献ができる3R。個人や家庭でもできる、3Rの取り組み例をご紹介します。

Reduce(リデュース)の取り組み例

まずは、3つのRのなかで最も重要度の高いリデュースに取り組んでみましょう。

つめかえ用の商品を選ぶ

シャンプーや洗剤などは、つめかえ用の商品を選ぶとごみの量を削減できますよ。簡単なことですが、長くつづければ、ごみの減量につながります。

フードロスを減らす

食べ物を捨てることを、できるだけ控えましょう。フードロスの約46%は、家庭で発生するとされています。野菜の皮を調理したり、買いすぎに注意したりと、工夫できることはたくさんありますよ。

出典:農林水産省「食品ロスとは

レンタルを活用する

季節用品やイベントに必要なものなど、利用頻度の低い商品はレンタルを活用するのもひとつの手段。ゴミの量を減らせるのはもちろん、経済的というメリットもあります。

長く使える商品を選ぶ

できるだけ長く使える商品を選ぶことも、リデュースにつながります。高価でも、質のよいものを購入して大切に使えば、最終的には安くすむこともありますよね。

Reuse(リユース)の取り組み例

3R

リデュースの次に意識したいのがリユースです。使い終わったものはごみに出す前に、もう一度使えないか考えてみましょう。

ユーズドの商品を探してみる

フリーマーケットやフリマアプリで、ユーズドの商品を探してみましょう。環境に貢献できるだけでなく、思いがけない掘り出しものも見つかるかもしれません。

使い終わったものを寄付する

使い終わったものは、必要としている人に寄付をするという選択肢も。衣類や文房具、ランドセルなど、さまざまなものを国内外に寄付できますよ。寄付活動を行っている団体はたくさんあるので、ぜひ調べてみてください。

リメイクする

ボロボロになってしまったものでも、リメイクすれば再び使えるようになるかもしれません。たとえば、服は裁断してふきんにできます。 普段ごみとして捨てているものでも、なにかに使えないか調べてみてはいかがでしょうか。

Recycle(リサイクル)の取り組み例

3R

リデュースとリユースを実践したうえでも出てしまったごみは、リサイクルできないか考えてみましょう。

ゴミは分別する

まずは、ごみを自治体のルールに沿ってきちんと分別しているか、チェックしてみてください。ペットボトルのラベルを剥がし忘れていたり、回収対象でないものを資源ごみに出したりしていませんか?

自分はきちんと分別しているつもりでも、改善できる部分があるかもしれませんよ。

店頭回収を利用する

スーパーなどの店頭では、食品トレーやペットボトルの回収が行われていることがあります。

心がけたいのは、きれいに洗って、よく乾かしてから回収に出すこと。汚れが残っていると、そのままリサイクルできません。

家電は正しく処分する

家電をゴミに出すときに注意したいのが、非正規業者の存在です。街中をアナウンスしながら巡回したり、チラシに広告を出していたりする業者のなかには、自治体の許可を受けずに処分業を行っている非正規業者があります。

こうした業者に処分を依頼すると、ごみが適切に処理されずに、不法投棄されてしまうことも。本来ならば、家電は家電リサイクル法にもとづいて回収されます。正規のルートで回収された家電は、メーカーなどによる分解・選別を経て、リサイクルされますよ。

家電の処理方法に迷ったときは、お住まいの市区町村にルールを確認するのがよいでしょう。

 

毎年10月は3R推進月間

毎年10月は、政府によって定められた3R推進月間です。循環型社会の形成を目指して、家庭や職場で3Rに取り組んでみてはいかがでしょうか。

また、自治体や環境省によって各地でイベントも開催されています。ワークショップやクイズ大会など、幅広い世代が楽しめる企画が用意されていますよ。

漠然と買い物をして、要らないものはすぐに捨ててしまうという生活は、環境に悪いだけではありません。古くから日本人の美徳とされる、「もったいない」精神に反するのではないでしょうか。3Rを心がければ、資源の節約に貢献できるだけでなく、より質の高い生活も送れるようになるかもしれません。今回の記事を参考に、身近なところから、ぜひ3Rを実践してみてください。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。