競技スキーとは?レジャースキーとどう違う?
スキーと一口に言っても、レジャースキーと競技スキーがあります。
レジャースキーは、名前の通りレジャーの一つとして楽しむためのスキー。速さや演技などを気にせず、自由気ままに滑走してスキーを楽しみます。
対して競技スキーはスピードや演技力を競います。気持ち良いほどの疾走感やアクロバットな空中演技などを取り入れるなど、およそ6つの種目があります。
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基礎スキーとはどう違う?
競技スキーの一つとしても数えられる基礎スキー。基礎スキーは特に秒速や演技力が必要ではなく、美しく規則正しくターンできているかのスキー技術が問われます。
基礎スキーの力量を測るには技術検定と大会があり、検定は全日本スキー連盟(SAJ)で認定を受けた審判員が査定します。点数が規定のボーダーに達したものが、等級ライセンスを受諾できます。
多種多様な競技スキーの種類
競技スキーは大きくは6つの種目に分かれており、そこから更に細かく分類します。ここからはそのように多種多様な競技スキーの種目を解説していきます。
疾走感で0.01秒を競うアルペンスキー
オリンピックなどの競技スキーではよく「アルペンスキー」という単語を耳にする方も多いはず。アルペンスキーとはフランスや、オーストリア、スイスのアルプス地方で発展したスキーを指します。
スラローム系やダウンヒルなどがあり、疾走感のある滑走が見どころです。
テンポ良いターンが魅力の「スラローム(回転)」
リズムに乗りながら細かくターンするスラロームは、テンポ良く回転しつつスピード感を出しながら滑走します。
「ハンドガード」と呼ばれるポールをなぎ倒すようなスタイルでターンし、2人の選手が同時に滑る「デュアル滑走」を取り入れるケースが多くなっています。
スピード感とターン技術を競う「ジャイアントスラローム(大回転)」
スラロームよりもターンの幅が広い分、スピード感がアップするジャイアントスラローム。スラロームよりも疾走感が高まるので、ターン技術の難易度もアップします。
また、ターンミスの際のリカバリーやコース戦略などの下準備も必要とするので、見た目以上に奥深い種目でもあります。
難易度の高い「スーパージャイアントスラローム(スーパ大回転)」
回転しつつスピード感に乗ることが重要なスーパージャイアントスラローム。超高速の滑走に加えてターンを行うので、遠心力にも耐えうる身体能力を要します。
かなりの疾走感なので一度転倒するとリカバリーが難しく、緊張感のあるシビアな種目でもあります。
最速のアルペンスキー「ダウンヒル(滑降)」
アルペン系の中で最速を競うのがダウンヒル。滑降とも呼ばれており、いかにスピードに乗れるかが肝の種目です。
滑走中の時速は約100kmを超え、コースによっては大きなジャンプをすることもあります。このため、一度の転倒が命を左右することもあるので、見ている方も息をのむ種目です。
ダイナミックさと演技力が問われるフリースタイル
フリースタイルの競技スキーは、人工的に設置れたコブや障害物のある傾斜を滑走しつつジャンプや演技を行う種目。疾走感はそこまでありませんが、ジャンプした際の演技やターンのテンポなどが見どころです。
人気の高い「モーグル」
いくつものコブが設置された急斜面を軽快なターンで滑るのがモーグル。コース内には2カ所のジャンプ台があり、エアトリックと呼ばれるアクロバティックなジャンプが醍醐味の一つでもあります。
モーグルでは滑走タイムとターン技術、エアトリック技術が採点基準となります。
ダイナミックなジャンプが魅力の「エアリアル」
エアリアルは空中での演技力を競うフリースタイルの競技スキー。ジャンプの高さやトリックと呼ばれる空中で行う技の質や精度などで採点されます。
ダイナミックなジャンプ力と宙返りなどの技が見どころの種目です。
一瞬のスキで逆転できる「スキークロス」
さまざまな障害物が設けられたコースを複数名で滑り、先着を競う競技スキー。
誰よりも早くゴールに到着することが重要視されており、ちょっとのミスで転倒などがあると一気に順位が入れ替わるのでスタートからゴールまで目が離せない競技です。
華麗な演技を競う「ハーフパイプ」
スノーボードと同じく、パイプを縦半分にカットしたようなコースをジャンプやトリックを交えながら滑走するのが、ハーフパイプです。
高いジャンプや空中演技で採点され、ダイナミックさが売りの競技です。
高難易度の演技が見ものの「スロープスタイル」
緩やかな斜面に設置されたジャンプ台やレールなどの障害物を活かしたトリックを繰り出し、滑走するのがスロープスタイル。
コースの後半には大きなジャンプ台が連続で設置されており、ダイナミックな演技を堪能できます。
雪道を長距離滑走する「クロスカントリー」
クロスカントリーは雪道を長距離滑走し、タイムを競う種目。さまざまな地形での滑走力を競うため、ストックを用いた加速力やスケーティング技術が問われます。
コースは数十キロに渉ることもあり、スタミナや戦略なども重要視されてきます。
美しいジャンプ技術の「スキージャンプ」
大きなジャンプ台を用いて、ダイナミックなジャンプを繰り広げるスキー競技。
飛距離とジャンプ時のフォーム、着地時の姿勢などが採点ポイントになっており、ノーマルヒル、ラージヒル、フライングヒルに別れます。
スキーの原点「ノルディック複合」
ジャンプとクロスカントリーの総合で競うのがノルディック複合。
ノルディックスキーとは北欧が発祥のスキー競技で、ジャンプやクロスカントリーが該当することから「ノルディック複合」と呼ばれます。
ジャンプの技術以外にもクロスカントリーの持久力も問われ、日本でも花形選手が多く登場することでも知られています。
動と静がエキサイティングな「バイアスロン」
クロスカントリーとライフル射撃を組み合わせた競技が、バイアスロンです。ライフル銃を背負って指定の場所まで滑走し、射撃の正確さを競います。
このためバイアスロンは高い身体能力と射撃の集中力が必要になり、動と静を一つの競技で楽しめます。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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