冬キャンプに石油ストーブをおすすめする理由
石油ストーブがなぜ冬キャンプに適しているのでしょうか?コストや利便性の点から、おすすめする理由を紹介します。
ランニングコストが安い
燃料が灯油なので、薪ストーブなどに比べるとランニングコストが安く抑えられるでしょう。暖かさは薪ストーブに比べると少し劣りますが、コストパフォーマンスに優れています。
調理や照明に使う燃料を灯油にすれば、さらに利便性がアップするでしょう。たとえば、バーナーやランタンを灯油タイプにすれば、必要な燃料をひとつに絞ることができます。
簡単に使用できる
着火作業や燃焼中の操作が簡単です。燃料を入れておけば、ボタンかレバーを操作するだけで着火します。着火したあとは、薪ストーブのように薪を投入し続けなくてよいので、面倒なこともなく暖かさをキープできますよ。
調理ができる
薪ストーブほど火力は強くありませんが、天板を利用すれば調理もできます。じっくりと火を入れながら食べる鍋料理との相性がよいでしょう。お湯を沸かしたり、焼き芋を焼いたり、サブの調理器具としても便利ですよ。
冬キャンプ用石油ストーブの選び方
冬キャンプに適した石油ストーブはどんなものなのでしょうか?選ぶときに注目すべき3つのポイントを紹介します。
種類で選ぶ
石油ストーブは大きく分けると2種類あります。種類ごとに特徴が違いますので把握しておきましょう。
空間全体を暖める「対流式」
空間全体を暖める対流式のストーブは、レトロなデザインでおしゃれなキャンパーに人気。熱は上に向かう性質があるので、サーキュレーターで空気を撹拌すれば、より効率的に暖められます。また、取っ手やハンドル付きのものは持ち運びに便利です。
集中的に暖める「反射式」
熱を前方に放ち、直接的に暖めるのが反射式です。空間全体を暖めるには少し時間がかかるので、小型テントにおすすめ。対流式より価格が安く、手に入れやすいので、複数台使いたい人にも向いています。
大きさで選ぶ
ストーブのサイズが大きくなるほど暖かさは増します。適応畳数が記載されているので、それを参考にするとよいでしょう。人数やテントの大きさによりますが、ファミリーキャンプでは約7畳が目安です。
デザインで選ぶ
キャンプブームでアウトドア向けにデザインされた石油ストーブが増えています。従来、家庭用だった商品を、アースカラーにしたものや、ランタンのような形にしたものもあります。デザインが豊富で、お好みのカラーやサイズを選べるのはうれしいですね。
冬キャンプにおすすめの石油ストーブ7選
定番のモデルや人気が急上昇中のモデルなど、冬キャンプに活躍するおすすめの石油ストーブを紹介します。
パセコ 対流型石油ストーブ WKH-3100S
リーズナブルな価格とデザイン性の高さで人気上昇中の石油ストーブです。3万円を超える商品も多いなか、2万円ほどで購入できるお手頃価格。また、愛くるしいデザインとポップなカラーも人気の理由です。
暖かさは出力3.0kw/hと十分あります。安全も考慮されており、揺れや衝撃を感知すると自動で消火する、耐震消火装置付きです。タンク容量は5.3L、燃焼時間は約18時間と長時間使用可能。
何回も給油したくない人や、2泊以上のキャンプをする人にぴったりな石油ストーブです。
アルパカ プラス TS-77NC
軽量で持ち運びしやすく、シンプルな見た目が特徴の石油ストーブです。レトロなデザインがサイトのコーディネートのポイントになります。コンパクトサイズなので設置場所に困りません。
アルパカは韓国のメーカーですが、日本では日本の安全基準に沿った商品を販売しています。毎年製品はアップグレードされ、進化を続けているストーブです。
キャンプサイトをおしゃれに決めたい人にはとくにおすすめ。暖かいうえに見栄えもする、頼れる1台です。
トヨトミ 対流型石油ストーブ RL-251
ランタン調の見た目が温かみのある、かわいらしいデザインの対流型石油ストーブです。販売しているのは日本メーカーのトヨトミ。7色の炎が空間を優しく照らしながら暖めてくれます。眺めているだけでも癒されるでしょう。
点火はダイヤルを回すだけで簡単。消火のときには未燃ガスを燃やしきり、嫌なにおいの発生を抑えます。万が一転倒しても灯油がこぼれにくい2重タンク構造です。
明るさも十分あり、光源としても使用できます。燃える炎を見て楽しみたい人には大満足なストーブではないでしょうか?
アラジン ブルーフレームヒーター BF3911
約80年、改良を加えながら進化しつつも、形はほとんど変わらない、伝統のある石油ストーブです。
うつくしく青い炎は、ムラなく気化した灯油に充分な酸素が供給され、燃焼状態がよい証拠です。着火と同時に素早くこの状態で燃焼するので、気になるにおいが発生しません。安全面も考慮されており、耐震自動消火装置が装備されています。
デザインにとことんこだわる人にチェックしてほしいアイテムです。置くだけで絵になる存在感で、サイトの雰囲気をグッと上げてくれるでしょう。
スノーピーク グローストーブ KH-100BK
スノーピークの冬の定番商品です。鉄板が熱されることで遠赤外線を生み出し、暖かさが側面方向へと広がります。
円筒型で360度から熱が放出されるので、テントの中心に置けば全体を暖めてくれます。点火はレバーを回すだけでとても簡単。耐震自動消火装置付きで、災害時への備えにもなるアイテムです。
暖かさの質を求めたい、寒がりな人に申し分ない1台。遠赤外線効果で、小型でも高い暖房効果が期待できます。
トヨトミ 石油ストーブ RS-H29M
国産メーカー、トヨトミのハイパワーモデルです。コンパクトなのに木造8畳まで対応できます。持ち運びに便利なキャリングハンドルが装備されているので便利です。
「しん調節つまみ」を押して下げるだけで簡単に一発点火。消火時は未熱ガスを燃やしきるので、嫌なにおいを軽減できます。タンク内の弁「こぼれま栓」が装備されていて、うっかり倒しても灯油がこぼれにくい構造です。
低価格でも機能性は妥協したくない人の有力候補となる石油ストーブです。国産メーカーというのも、こだわりたい人にはうれしいですね。
コロナ 石油ストーブ RX-22YA(HD)
給油時に手が汚れない、「よごれま栓」を採用したストーブです。点火ボタンはすぐわかるように視認性の高いオレンジ色を採用。消火ボタンは触れるとわかるように凸凹加工され、操作しやすいよう工夫が満載です。
ゆっくり消火する過程で未燃焼ガスを燃やしきり、においの発生を抑制。また、使用中に給油タンクを抜くと消火する、自動消火装置付きです。
簡単に使うことができるように、よく考えられています。シンプルさや無骨さを重視したいキャンパーにイチオシですよ。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。