川下り(ライン下り)ってなに?
川下り(ライン下り)の言葉の意味は、川の上流から下流まで下ることです。下る方法としては、船や筏(いかだ)、カヤックなど多くの方法があり、それらをまとめて「川下り」とされています。
しかし、一般的に川下りというと、船で川を下る方法に限定され、さらに川のアクティビティで人気のあるラフティングとも区別されることが多いです。
川下りとラフティングの違い
基本的にラフティングは、ゴムボートが使われます。ガイドと乗客全員でパドルを持ち、協力しながら川を下るアクティビティです。水に濡れることを前提としてウェットスーツを着用することもあり、激流やゆるやかな川を下ります。
いっぽう川下りは、パドルを持つのは船頭だけで、乗客はパドルを使いません。ラフティングよりも激しくないため、小さい子どもからお年寄りまで楽しめるのが特徴です。
川下りの楽しみ方
川下りは、乗客はパドルを持たないため、乗船しているあいだ、ゆっくりと景色を眺められます。そのため、川下りスポットは景色のよい場所が多くあるのです。
また、その土地の話や唄などを船頭から聞いたり、その土地の食を味わったりするのも、楽しみ方のひとつです。大自然のなか、ゆったり進む船に身をゆだね、ゆっくりとした非日常的な時間を過ごせます。
川下り体験ができるおすすめスポット7選
ここでは、実際に川下り体験ができる、全国のおすすめスポットを7ヵ所紹介します。圧巻の景色やおいしい食事など、スポットにより楽しみ方はさまざまです。
アクセスがよく、気軽に楽しめる場所もあるので、スポット選びの参考にしてください。
体験スポット①荒川(埼玉県)
秩父郡長瀞町に流れる荒川を趣深い木舟で下ります。いちばんの見どころは、国の特別天然記念物に指定されている秩父長瀞の「岩畳」。自然の力強さを感じずにはいられません。
荒川ライン下りは、急流のスリルを味わえるポイントもあり、水しぶきを浴びることも。3つのコースに分かれているので、自分たちに合ったコースを選びましょう。
公式ページ:荒川ライン下り
体験スポット②天竜川(長野県)
長野県飯田市に流れる天竜川でのライン下りです。天龍峡の絶壁を両サイドに川を下ります。夏は日本特産のユリである「やまゆり」がみられるのも特徴です。
また、船頭による投網の実演も魅力のひとつで、運がよければ、捕れた魚の塩焼きを食べられるかもしれません。乗客が多いときはとんびの餌付けができることもあり、人気が高いです。
公式ページ:天竜ライン下り
体験スポット③鬼怒川(栃木県)
日光市に流れる鬼怒川でのライン下りです。鬼怒川ライン下りの魅力は渓谷美。靴を脱いで乗船するスタイルなのでリラックスしながら自然を満喫できますよ。
ゾウやゴリラなどの動物に似ている岩もあり、子どもも大人も盛り上がること間違いなし。急流のスリルを味わえるポイントもあり、最後まで飽きることなく楽しめるでしょう。
公式ページ:鬼怒川ライン下り
体験スポット④猊鼻渓(岩手県)
北上川支流の砂鉄川にある猊鼻渓(げいびけい)での川下りです。岸壁の高さ約50mと、大迫力の渓谷を進んでいきます。
舟下りの締めは舟頭が歌う「けいび追分」。明治時代から続くけいび追分を現地の景色を見ながら聴けるのは、とてもぜいたくですね。
また、猊鼻渓舟下りでは、車いすの方でも舟下りを楽しめるスロープ付きのバリアフリー舟も用意されています。
公式ページ:猊鼻渓舟下り
体験スポット⑤球磨川(熊本県)
熊本県南部に流れる、日本三大急流のひとつである球磨川での川下りです。100年以上もの歴史があるといわれています。
透明度が高い川のため鮎が見られたり、キラキラと輝く水面や山々の景観をただただ眺めたりと、ゆったりと大自然を満喫できるでしょう。
2021年に発船場がリノベーションされ、新しく出店したパンケーキカフェ、テラス付きのバー、地域の物産展なども楽しめます。
公式ページ:球磨川くだり
体験スポット⑥最上川(山形県)
遊覧船「芭蕉丸」に乗船し、最上川を下ります。夏でもすだれ天井が直射日光を遮ります。すだれの風情も相まって心地よい川下りができるでしょう。
船内はゴザ・畳・イスなどのバリエーションがありくつろげますよ。また、船内で食べられる地元の食材が使われた舟中弁当も人気です。
大自然の景色に囲まれながら、船頭の舟唄を聞き、美味しい食事を楽しめるのは、最高のぜいたくではないでしょうか。
公式ページ:最上川芭蕉ライン舟下り
体験スポット⑦阿賀野川(新潟県)
道の駅「阿賀の里」を発着所とした川下りです。豊かな自然や渓谷美は日本百景にも選ばれるほど。運がよければサルやカモシカに出会えるかもしれません。
道の駅でアクセスのよい立地にありながらも、道路から見る景色とはまったく別物の景色を楽しめます。1時間に1本運航している船もあるため、道の駅に寄ったついでに気軽に楽しめるのも、阿賀野川の川下りの魅力といえるでしょう。
公式ページ:道の駅 阿賀の里
※この記事の情報は2022年7月現在のものです。内容が変更する場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPで確認してください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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