イタリアのシェアサイクル事情
イタリアは、ミラノ、フィレンツェ、ローマといった大都市はもちろんですが、小さな都市でもシェアサイクルが発達しています。
その理由として、盗難が多く駐輪場がほとんどないということが、これほど人気になった理由でしょう。イタリア旅行のときは、シェアサイクルをつかえば便利に観光することができるので、おすすめですよ。
詳しくは、こちらのリンクをご参照ください。
イタリア旧アッピア街道でサイクリング
ローマ市内にはたくさんの遺跡がありますが、車の交通量が多いため、自転車で周るのはあまりおすすめできません。
そこで、中心地からは外れますが、ローマでもっとも古く重要な街道である、アッピア街道のサイクリングコースをご紹介します。
イタリアのアッピア街道とは
アッピア街道は、ローマから南イタリアにまで続く軍用道路として、紀元前312年に建設されました。その後、1784年に旧道に並行して新しい街道が作られたため、わかりやすくするために旧アッピア街道とも呼ばれています。
「すべての道はローマに通ず」というよく聞く言葉は、まさにこのアッピア街道を指しているといってもいいほどの重要な道でした。
旧アッピア街道おすすめサイクリングコース
旧アッピア街道は、一部はハイウェーとして利用されているので、どこまでも街道を走るということができませんが、その一部を走るサイクリングコースがあります。
アッピア街道公園入口から、地下墓地のあるカタコンベを通り、マクセンティス競技場まで旧アッピア街道を走り、その後は水道橋公園まで行って公園入口に戻る往復コースで、距離にすると17kmほどです。
所要時間は見学なしだと2〜3時間程度ですが、せっかくなら6〜7時間はかかりますが、カタコンベと水道橋を見学するのもおすすめです。
旧アッピア街道の見どころ
旧アッピア街道沿いには、見どころがろいろとありますのでいくつかご紹介します。
地下墓地(カタコンベ・ディ・サン・カッリスト)
地下墓地(カタコンベ)というのは共同墓地のことで、その上部には教会が立てられています。墓地内部には小さな穴が無数にあり、一種独特の雰囲気があります。
ガイド付きツアーなどもあるので、立ち寄ってみるのもおすすめ。
マクセンティウス競技場
古代ローマ時代には、戦車同士が戦いを繰り広げた戦車競技場。保存状態がいいといわれますが、こちらも審判席や凱旋門跡が少し残るぐらいです。サイクリングの途中に見ることができます。
水道橋公園
ローマ水道橋は紀元前312〜3世紀にかけて、市民に水を運ぶために建設されました。かなり高度な建築技術がつかわれていたことでも知られていて、古代ローマ時代に作られた11本のローマ水道のうち、6本が公園内を通過しています。
壮観としかいえない水道橋は、見学の価値ありです。
レストランやカフェ
街道沿いには、おしゃれなレストランやカフェが立ち並んでいます。歴史を感じながら、こういったところで、ひと休みするのもいいものですね。
ただ、カフェなどがあるのは、地下墓地周辺までになるので、サイクリング中は、そこに着くまでに食べるようにするといいですよ。
公式サイト: Parco Regionale Dell`Appia Antica
旧アッピア街道レンタサイクル
アッピア街道がある公園には、レンタサイクルショップがありますので、そこで借りるのが便利です。シティバイクのほかに、マウンテンバイクやE−バイクもあります。
【レンタル料金】
1日 | |
シティバイク | 16ユーロ |
マウンテンバイク | 20ユーロ |
公式サイト:Parco Regionale Dell`Appia Antica
日本〜イタリア旧アッピア街道への行き方
成田国際空港からローマ・フィウミチーノ空港までの直行便がアリタリア航空から就航していて、飛行時間は13時間程です。
ほかにも、エールフランスや、KLMオランダ航空などで、ヨーロッパを経由してローマに行くこともできますが、平均16〜18時間と長くなりますので直行便がおすすめです。
ローマ・フィウミチーノ空港からは、テルミニ駅行きのシャトルバスが走っていて、移動時間は約55分。テルミニ駅からは、地下鉄A線に乗り「Subaugusta(スバウグスタ)駅」で下車して、徒歩10分ほどです。
もしくは地下鉄B線で「Colosseo(コロッセオ)駅」まで行き、バス118番に乗り換えて「Appia/Villa Dei Quintili(アッピア/ヴィッラ・デイ・クインティーリ)」で下車し、徒歩2分です。
※2020年8月現在の情報です。新型感染症の影響でツアーや運行状況等が変更になっていることがあります。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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