ダイビングで水中の動画撮影をおすすめしたい理由
海の感動を多くの人と共有したいときは、水中動画がおすすめです。
一瞬のシャッターチャンスにかける水中写真に比べて、動画は決定的瞬間を逃さずに撮れるメリットがあります。
自分の頭上を泳ぐ迫力満点のマンタとの遭遇、ちょこまか泳ぐ可愛らしいクマノミなど、水中ならワイドからマクロまでさまざまなシーンが被写体になります。
また、ダイビング中のレギュレーターでの呼吸音、イルカの鳴き声など最近のカメラは音声もクリアに記録できます。
臨場感あふれる海の中の音をそのまま使うのはもちろん、自分の好きなBGMを後から入れることもでき、楽しみの幅が広がります。
ダイビングで水中の動画撮影におすすめのシーン
水中には動画撮影にぴったりのシーンが満載です。どの瞬間でも録画を続けられますが、特に逃してはいけないシーンを紹介します。
シーン①大物との感動の遭遇
大物の水中生物との遭遇はダイビングでのクライマックスシーン!
マンタやジンベエザメなどの大物に近づいていくドキドキ感、自分のすぐ近くを泳いでくれたときの興奮が伝わるような迫力満点の動画を撮影しましょう。
シーン②視界いっぱいに広がる魚群
サンゴ礁に広がるキンギョハナダイの群れ、ギンガメアジやバラクーダなどのサークルなど、刻一刻と群れの形を変えて泳ぐ魚群は、動画で撮影するのにぴったりの被写体です。
カメラを固定して定点観測的に撮影してみるのもおすすめです。
動きのある小さな生物
クマノミのように動きのある小さな生物は、写真を撮ろうと思っても、ブレたり、フレームアウトしたりすることがあります。
しかし、動画なら、ちょこまかと泳ぐ可愛い動きを簡単に記録することができます。
海の生物たちの生態シーン
たとえばネジリンボウとテッポウエビの共生などの生態シーンは動画でしか伝わらない面白さがあります。
ほかにも、魚たちの産卵シーンや仔魚のハッチアウトシーンなど決定的な瞬間を狙ってみるものおすすめです。
ダイビングで水中の撮影機材の選び方
水中動画撮影の撮影では、使用するカメラの特性を生かして、撮りたいものにしっかりアプローチする事が大切です。
まず、ビギナーから扱いやすい動画撮影機材には大きく分けて
- アクションカメラ
- コンパクトデジカメ(以下、コンデジ)
の2種類があります。
アクションカメラは基本的に広角レンズを搭載しているためワイド撮影に強く、コンデジはモードを切り替えることでワイドからマクロまで自由に撮影できる特徴があります。
また、水中では水のフィルターで色が吸収されてしまうため、自然光だけで撮影すると「青カブリ」をしてしまうので、とくにマクロ撮影では被写体そのものの色をしっかり出すために水中ライトは必須になります。
なお、ライトを選ぶときは必ず水中撮影用のものを選ぶようにしましょう。
水中の動画撮影のポイント
それでは、水中動画を撮影する際に気をつけたい5つのポイントを見てみましょう。
ポイント①カメラを動かしすぎない
被写体の動きに翻弄されて、画角やアングルがちょくちょく変わる動画は見ていて落ち着きません。
最初はワイド側から全体を捉え、少しずつ画角を詰めていくのがおすすめです。
ポイント②長回しをしない
ひとつの被写体を長々と撮影した動画は、見る人が飽きてしまいます。よほどの被写体でない限り、ワンシーンは20秒以内を目安にしましょう。
後から編集で短くすることもできますが、撮影するときから長い動画は撮らないように心がけましょう。
ポイント③ズームを多用しない
水中では被写体とカメラのレンズの間に、常に水フィルターがあります。
クリアな動画を撮るには、カメラのズーム機能に頼らず、自分自身で被写体にしっかり近寄って撮ることが大切です。
また、ズームを繰り返す映像は見ていて疲れるので、多用しないように心がけましょう。
ポイント④手ぶれに注意
手ブレが酷い動画は、見ている人が酔ってしまう可能性があるので避けたいところです。
片手撮りはブレやすいので、コンデジの場合は両手でカメラをホールドして撮影をしましょう。
自撮り棒を使う時も、手をむやみに動かさないように注意しましょう。
ポイント⑤バリエーションをつける
たとえばマンタを撮影するとき。
遠くから泳いでくる姿、間近を泳いでいる姿、ダイバーとマンタが泳いでいるシーンなど、バリエーションをつけて撮影したほうが、よりドラマチックのある動画に仕上がります。
水中の動画撮影機材おすすめ
アクションカメラとコンデジのおすすめ機種をご紹介します。
ORDRO EP8 4Kウェアラブル式 カメラ
ORDRO EP8はCMOSセンサーを採用し、優れた4Kビデオと驚くべき2000万枚の写真を撮影でき、微光環境下でも優れた視認性を実現することができます。
DJI Osmo Pocket
コンパクトな3軸ジンバルが手ぶれの動きをリアルに調整し滑らかな養鶏動画が撮れる”ブレない”カメラです。防水ケースも別売りされているので、水深60メートルまでスムーズな水中動画が撮影可能です。
Kenko デジタルカメラ DSCPRO14 IP58
水や砂がカメラに進入することを心配せずに、マリンスポーツやアウトドアで気軽に撮影を楽しむことができます。
また、1.5mの耐衝撃性能をも備えていますので、よりタフなシーンでも気兼ねなく使用できます。
アプリやソフトで編集してみよう
動画は撮りっぱなしにしないで、ちゃんと編集することでより面白い作品になります。
「動画の編集って難しそうだし、手間がかかるんじゃない?」と思う人もいるかもしれませんが、アプリやソフトを使えば簡単に編集可能です。
編集するときに大切なことは、独りよがりにならずテーマを決めて人に感動が伝わる動画にすることです。
動画編集の4つのポイント
多くの人にシェアされる動画にするための編集ポイントを見てみましょう。
1.長くてもトータル2~3分にまとめる
1本の動画はトータルで2~3分でまとめるように編集しましょう。長すぎると間延びしてしまい、見ている人は飽きてしまうかもしれません。
また、短すぎるとあっという間に終わってしまい、見応えがない動画になってしまいます。見てくれる人がどう感じるかを常に意識することが大切です。
2.ワンシーンは20秒以内に
延々と同じシーンが続く動画は見ていて退屈してしまいます。
同じ被写体でも長くて20秒以内にまとめ、引いて撮った動画からクローズアップした動画というようにアングルを切り替えることで面白い動画になります。
逆に切り替えが速すぎたり、多過ぎたりするのも、見ている人が疲れるので気をつけましょう。
3.ストーリーのある動画
動画にも起承転結があった方が格段に面白くなります。
たとえば、ダイビングスポットの動画をつくるとしたら、エントリーから水中を移動して大物に出会った瞬間、マクロ生物も見て、そしてエグジット…というように、どんなシーンを盛り込むかシナリオをつくって編集すると良いでしょう。
4.静止画像も取り入れると効果的
動画の流れの中で、静止画を入れると画面が引き締まりインパクトが出ます。
可愛らしい魚の顔のアップ、マンタと超接近の迫力満点のシーンなどは、静止画で入れると目に留まります。また、エンディングで動画を止めて、最後に静止画を挿入すると作品に余韻が残る効果もあります。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。