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コンパクト収納など多くのメリットで人気を集めるインフレータブルボード。しかし、そのメリットを十分享受するためには、日頃のメンテナンスや保管が重要です。ここではSUPのインフレータブルボードの日頃の取り扱いと保管方法を紹介します。

まずはインフレータブルボードの素材や構造を把握しよう

SUP インフレータブルボード

出典元:mistral

 

インフレータブルボードがゴムボートのように、複数のゴム素材のパネルの組み合わせできているということと、その中に空気を注入して形をつくるということは、おそらく誰でも知っていると思います。

しかし、知っていてもその知識を実際の取り扱いや保管に活かしているかといえば、特にビギナーは必ずしもそうとは言えません。

丈夫にできていますがやはりゴム製なので、鋭利なものに接触すると傷がついたり破損します。

また空気注入式なので、小さな傷や穴でもボードの空気漏れは避けられません。

さらに、ただでさえ高い空気圧設定のインフレータブルSUPボードなので、直射日光などで熱せられると空気の膨張によって破裂することさえあります。

 

 

SUP・インフレータブルボード:ボードの各パネル接合部でケアするべき最重要箇所とは

SUP インフレータブルボード

出典:NOBU工房

 

インフレータブルボードを長持ちさせるために最もケアすべき部分が、各パネルの接合部です。

ゴム素材自体の耐久性は、すでに高いレベルに達しているため、それほど神経質になる必要はありませんが、その接合部の接着方法は進歩したとは言え、まだ発展途上の段階と言えます。

蟻の一穴ではありませんが、わずかな接合面の剥離が大きな損傷を引き起こし、事故につながることがあります。

 

ボードはゆるく巻いて保管しよう

どのメーカーのインフレータブルボードも、折りたたむのではなく巻いた状態での収納を求めていますが、それは接合部に折り目を作らないようにするためです。

なお、巻くときには、なるべくゆるく巻くことがおすすめです。

ボードには、接合部ではなくても折り目を極力作らないことが理想です。

また、セッティング時に折り目の部分を地面や小石などでこすってしまうと、穴が空きやすいので注意が必要です。

 

SUP・インフレータブルボード:経年劣化対策のために日頃からのメンテナンスを忘れずに

SUP インフレータブルボード

出典:NOBU工房

 

ゴム素材の製品は物理的な劣化が避けられません。

インフレータブルボードの寿命は2〜3年と言われ、意外とその寿命は長くないのです。

最近では接着方法に熱圧着が採用されるなど、技術進化を見せていますが、耐久性に関しては通常のハードボードにはまだ及びません。

そのため日常のメンテナンスを怠らないことが、ボードを長持ちさせるためには重要となります。

使用後は砂や小石を取り除き、塩分などを真水で洗浄し、傷や劣化などのチェックを怠らないようにしてください。
もし傷を見つけたら安全確保のためにもすぐに補修することがおすすめです。

小さな傷の場合は、空気を抜き、専用のボンドで接着するなどの対応可能ですが、大きな傷の場合は、インフレータブルボードの修理を行っているプロショップやリペア専門工場に依頼することが確実です。

 

陸上での対策がかなめ

紫外線対策は熱膨張と経年劣化を防ぐためにも重要です。

ビーチでは、直射日光を極力避けるように心がけることが基本です。

また、湖など気圧の低い場所では、空気圧を20%ほど少なめにセッティングすることも大切です。

特にシーズンオフなど長期保管する場合は、温度や湿度変化、気圧変化の少ない室内での保管を心がけてください。

 

 

SUP・インフレータブルボード:空気圧の上手な調整が長持ちさせる秘訣

SUP インフレータブルボード

出典:NOBU工房

 

インフレータブルボードの最大の特徴は空気注入式というボード形態です。

長持ちさせるための方策として、この最大の特徴を使いこなすことをおすすめします。

 

SUPの運搬やビーチでの保管方法

乗り終わってボードを乾かすときはもちろん、休憩のためにビーチに上がったときや日陰のない場所にボードを置く場合は、熱膨張による破裂を防ぐために少し空気を抜いておきましょう。

また、空気を入れた状態でカートップに乗せての移動はボードの劣化を早める大きな要因の一つです。

カートップに載せる場合にも、空気を少し抜いておきましょう。

 

長期の保管時には

長期保管時でも、空気を抜いたままにしておくのではなく、たまに空気を入れ膨らませることがおすすめです。

収納バッグに入れたままにしておくと、ゴム生地にクセがついてしまったり、あまりに長期の場合は折り目がついてしまうことがあります。

また、ゴム生地だけでなく接着剤も経年劣化していきます。

巻いた状態が長期間続くと、空気を入れたときに接着剤が剥離を起こす可能性があります。

そのためにも定期的に空気を入れ、膨らませて半日ぐらい放置し、接着状態を保つようにすることがおすすめです。

実は、SUP愛好者のなかには、インフレータブルボードのメリットでもある折りたたんで収納できるという特徴を犠牲にしても、空気圧を少し落とし膨らませた状態で保管している人もいるほどです。

収納や運搬に場所をとらないことがメリットのインフレータブルボードですが、保管の仕方によってはボードの寿命を縮めることになるため注意が必要です。

 

 

インフレータブルボードは、空気を抜けばコンパクトになり、運搬や保管が楽であることから大きな人気を獲得しましたが、ご紹介したようにそのメリットを生かすためには適切な保管や取り扱いをすることが重要です。熱膨張による破裂や損傷によるエア漏れ、時にはそれが沖合で起こる可能性もあります。このようなハードボードにはないリスクを持っているということを忘れずに、適切に保管し事故のないように心がけましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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