ドルフィンスイムに挑戦!
世界の海には、30種類以上のイルカが生息しており、スキンダイビングでイルカと一緒に遊べるスポットは国内や海外に何か所もあります。
ドルフィンスイムで遭遇できるチャンスが多いイルカは、ハンドウイルカ(バンドウイルカ)、 ハシナガイルカ、タイセイヨウマダライルカの3種です。
このなかで、日本の海での遭遇率が高いのがハンドウイルカで 、伊豆諸島の御蔵島や小笠原諸島ではハンドウイルカ属に属するミナミハンドウイルカとドルフィンスイムが楽しめます。
ハシナガイルカは、小笠原諸島を除く国内エリアではあまり見かけられず、ハワイのオアフ島などが有名です。
また、タイセイヨウマダライルカは名前の通り大西洋に住んでいるため日本国内では遭遇することができませんが、カリブ海のバハマに「ドルフィンサイト」というタイセイヨウマダライルカと泳げるスポットがあります。
イルカと仲良く遊ぶコツ
イルカはとても好奇心旺盛な動物なので、人間がシュノーケリングやスキンダイビングで海の中に入れば興味をもって遊んでくれます。
とはいえ、イルカの泳ぐスピードは人間の比ではないので、イルカに追いつくのは不可能です。
そこで、まずはイルカの動きをよく見ることがポイントです。
追いかけようとすれば逃げられてしまうので、イルカに気づいてもらえるように自分をアピールするように振舞うことです。
水中できりもみ回転をしたり、手を振ってみたりすると、イルカが興味を持ってくれる確率がアップします。
イルカの視線を感じたらアイコンタクトをとって、イルカのほうから寄ってきてくれたらシメたものです。
イルカと仲良く遊ぶには、イルカの気を引く行動をとってみましょう。
イルカと泳げるおすすめ国内外スポット
それでは、ドルフィンスイムができる国内外のおすすめスポットを見てみましょう。
伊豆諸島・御蔵島
御蔵島は、三宅島から船で約1時間、周囲16.4kmの小さな島ですが、周りの海には約130頭以上のミナミハンドウイルカが住みついており、繁殖と子育てをしています。
毎年3月中旬から11月中旬までドルフィンスイム&ウォッチングが楽しめ、御蔵島にステイするか、三宅島にステイして御蔵島ドルフィンスイムツアーに参加する方法があります。
伊豆諸島・利島
伊豆大島からジェット船で30分ほどの利島には、ミナミハンドウイルカが20頭ほど定住しており、春から秋にかけてドルフィンスイムツアーが開催されています。
利島のイルカは、広範囲を移動することがあるため、日によってはイルカに会えない場合がありますが、会えればとてもフレンドリーなイルカです。
能登島
日本海に突き出した石川県・能登半島の中ほどに位置する能登島でもドルフィンスイムが楽しめます。
北側の海岸には、ミナミハンドウイルカが長い間住みついており、ボートの上からウォッチングしたり、 シュノーケリングやスキンダイビングで一緒に泳いだりすることができます。
小笠原諸島
小笠原諸島では、父島周辺に生息するハシナガイルカやミナミハンドウイルカのウォッチングツアーが盛んに行われています。
イルカは通年見られますが、ミナミハンドウイルカは水中で一緒に泳ぐことも可能で、ドルフィンスイムをするなら海況が安定している春から秋がおすすめのシーズンです。
パラオ
パラオにはイルカと触れ合えるドルフィンズ・パシフィックがあり、イルカとキスや握手ができる「ドルフィン・エンカウンター」、スキンダイビングができる「ドルフィン・フリーダイブ」、スキューバダイビングで潜れる「ドルフィン・ダイビング」など、さまざまなプログラムを開催しています。
ここはイルカの研究施設になりますが、東京ドーム2個分の広さがある本物の海を利用した世界最大規模の施設なので、パラオの美しい海で野生さながらのイルカと泳ぐことができます。
ハワイ・オアフ島
リゾートで賑わうオアフ島の島西部のワイアナエ・コースト周辺には、ハシナガイルカの群れが生息しています。
ボートの上からイルカを見たり一緒に泳いだりすることも可能で、多い時は100頭もの大群に遭遇することもあります。
バハマ・ドルフィンサイト
バハマ諸島のグランドバハマ島北西部に、「ドルフィンサイト」と呼ばれる野生のタイセイヨウマダライルカが住むエリアがあります。
シュノーケリングでイルカと遊ぶことが可能で、白い砂地をバックにイルカの写真を撮れるとあって人気の高いドルフィンスポットになっています。
タヒチ・ランギロア
タヒチ随一のダイビングエリアで、大物スポットとして知られている「ティプタパス」では年間を通してハンドウイルカが見られます。
運が良ければスキューバダイビング中にイルカと遭遇できるチャンスもあります。
ローカル・ルールを守ってイルカと遊ぼう
野生のイルカと泳ぐドルフィンスイムでは、各地でさまざまなローカル・ルールが定められています。
たとえば、御蔵島では次のようなルールがあります。
- 船から100m以上離れて泳がない
- 船からは静かにエントリーする
- 捕食や交尾などの自然な行為を妨げない
- 無理に追いかけない
- 小さい子どもを連れた群れにはこちらから近寄らない
- イルカに触れない、触ろうとしない
- ストロボ撮影はしない
- 自撮り棒をイルカに向けて伸ばさない
これらは野生のイルカにストレス与えないためのルールです。
各スポットのローカル・ルールを守り、野生のイルカたちとかけがえのない時間を楽しみましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。