低山の日帰り登山に慣れてきたら、山小屋泊を体験してみましょう。旅館のように必ずお風呂があって、豪華な食事が出てくるわけではないですが、自然により近い場所で山小屋の独特の雰囲気を感じられます。朝食は早い場所では4時台、夕飯も5時台と都会の生活とはまったく異なり新鮮な体験になること間違いなしです。大部屋に雑魚寝のイメージが強く、女性にはハードルが高そうに感じる人もいるでしょう。しかし、今は女性用の更衣室を準備してくれていたり、個室を用意してくれたりする山小屋も増えています。泊まりたい山小屋をしっかり吟味して、より楽しい山旅へ出かけましょう!

北アルプスの山小屋

山小屋 宿泊

北アルプスは、槍ヶ岳・穂高連邦や立山・白馬岳などを包括し、日本を代表する山脈です。連なる稜線と青い空、急峻な山肌が人々を魅了し、何度でも訪れたくなる場所です。

北アルプスを歩いてみると、女性の1人歩きが多いのも特徴でしょうか。今回は、老若男女問わず愛されている北アルプスの山小屋を紹介します。

山小屋初心者でも宿泊しやすい場所を選びました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

燕山荘

山小屋 宿泊

出典 燕山荘

「初めて山小屋泊をするなら燕山荘かな」と登山歴が長い人も太鼓判を押す山小屋。燕岳の直下にあり、山小屋の前からは槍ヶ岳など、北アルプスの連なる山脈を眺めることができます。

運が良ければ夕日や直下に広がる夜景、朝日などの感動的な景色に出会えることも。

登山口である中房温泉からは日本三大急登の合戦尾根を越える必要がありますが、ゆっくり自分のペースで登れば大丈夫。4時間程度登れば燕山荘に到着します。

燕山荘に到着したら、ザックをデポして燕岳や北燕岳に登ってみましょう。燕山荘前からの景色とはまた違う、美しい自然に癒されます。

燕山荘の名物と言えば、オーナーの山の話とホルンの演奏。アラスカのデナリ登山の経験もあるオーナーから聞く山の話は、山小屋初心者に非常にためになるもの。

山の素晴らしさと怖さを教えてくれつつ、ホルンの演奏で登山の疲れを労ってくれます。

食堂の隣に併設されたカフェではケーキとコーヒーをお供にゆったりした時間を過ごせます。疲れた体に甘さが染みわたりますね。

トイレも水洗で、スタッフの方も親切なので、初めての山小屋泊にぴったりの場所といえるでしょう。

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燕山荘

白馬山荘

日本最大の収容人数800人を誇る白馬山荘。白馬岳直下に建ち、眺望の良さが多くの人を惹きつける人気の山小屋です。

数々の山を経験してきた人すら、1番好きな山にあげることも多い白馬岳。登山口のある猿倉からは、大雪渓を経て約6時間30分かかり、急な上りも多く、辛い山行を覚悟しなくてはいけません。

それなのに、登山初心者の人や外国の方なども続々と白馬岳に挑戦していきます。初心者から経験者まで、どうしても登りたいと思わせる山なのでしょう。

白馬山荘には、カフェも併設されているので、綺麗な景色を見ながらゆっくりと休んでくださいね。

設備はホテルと遜色ありません。初めての山小屋泊に白馬山荘を選び、多くの人を魅了した白馬岳からの景色を眺めてみましょう。

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白馬山荘

みくりが池温泉

山小屋初心者にも安心な仕切りつきの相部屋があるみくりが池温泉。「相部屋ってどんな感じだろう」と不安に思う人は、まずこの宿で肩慣らしするのもいいかも。

標高2450mの室堂まで、交通機関を利用して来られるのが立山エリアの特徴です。

室堂まで来てしまえば、自分の体力や天候を見て、軽い観光でもガッツリ登山でも自由にルートを選ぶことができます。

温泉のあるみくりが池温泉に宿泊して、自分に合ったルートを楽しく巡ってみましょう。

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みくりが池温泉

雷鳥沢ヒュッテ

同じく立山エリアの山小屋です。バスの終点である室堂から約40分歩いた場所にある雷鳥沢ヒュッテ。

温泉付きで快適に過ごすことができます。立山と言えば「ホテル立山」が有名ですが、山小屋の雰囲気を味わってみたい人は雷鳥沢ヒュッテがおすすめ。

一面を山に囲まれ、北アルプスの美しさを存分に堪能できるでしょう。

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雷鳥沢ヒュッテ

白雲荘

白雲荘 山小屋 宿泊

出典 白雲荘

乗鞍岳エリアにある山小屋です。畳平バス停から歩いて約5分の場所にありますが、静かな雰囲気があるので、落ち着いて過ごしたい人にもおすすめ。

標高2700mを超える非日常的な美しい場所でありながら、山小屋内はきれいで快適そのもの。

山小屋から乗鞍岳までは約1時間30分。気軽に周辺の散策を楽しみながら、乗鞍岳に登ってみると良いでしょう。

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白雲荘

山小屋 宿泊

 
登山の経験者も初心者も大好きな北アルプスエリアの山小屋を紹介しました。どんな景色が見たいのか、山小屋でどう過ごしたいのかを考えながら、どの山小屋に行くかを検討してみてくださいね。夕日や夜景、朝日など、日帰り登山では中々見られない景色にも出会えることでしょう。人と人との距離が少し近いのが、なんだか心地いい山小屋。山小屋デビューして、より一層登山を楽しめることを祈っています。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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