東京オリンピックが控える今、国としてもスポーツを盛り上げる取り組みが盛んに行われています。そんななか、「自分の子どもにも何かスポーツをさせたい!」と考えている親も多いと思います。そんな、まだまだ小さい0〜2歳の子どもを持つお父さん、お母さんに、スポーツをはじめるなら「3歳から」はじめることをオススメします!その理由を「スキャモンの発育曲線」をつかってわかりやすく説明していきます!
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スキャモンの発育曲線とは

聞きなれない言葉であると思いますが、スポーツ指導を行う上で非常に重要なものです。

プロのスポーツチームでも、ジュニア(小学生程度の世代)の育成をするときにトレーニングプログラムをスキャモンの発育曲線の考えを取り入れてつくられたりしています。

子どもは年齢を重ねて成長していくなかで、「一般型」「リンパ型」「神経型」「生殖器型」と4つのカテゴリに分かれて発育していくと考えられています。

その発育を、20歳を100とした場合に、年齢ごとにどの程度成熟しているかを曲線によって表わしたものです。以下から4つの型について詳しく説明していきます。

4つのカテゴリに分類
  1. 一般型
  2. リンパ型
  3. 神経型
  4. 生殖器型

一般型

身体的な成長を表わしたもです。身長、体重、臓器の発育のことで、2〜13歳ころまで緩やかに成長していきます。

14歳ころからは急激に発育し、18歳ぐらいでほぼ100%近くまで達します。

リンパ型

リンパ型は、免疫をつかさどるリンパ組織(扁桃やリンパ節など)の発育を表します。発育の特徴としては、6歳をすぎると100を超えて最大で180%以上の発育をします。

その後、12歳ころから急激に低下していくという、他の組織の発育とは違った独特な曲線を描きます。

神経型

器用さ、リズム感に関わる神経系の発育です。脳、脊髄、感覚器の成長を表します。神経系の組織の発育は、6歳ころまでに100%近くまで発育するのが特徴です。

生殖器型

それぞれの生殖器の発育を表します。生殖器の発育は、男性ホルモンや女性ホルモンの分泌を促進させます。

生後から成長は非常にゆっくりですが、思春期の14歳ころから急速に発育していく特徴があります。

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段階的に体の動きを覚えていく

スキャモンの発育曲線は4つの型で表され、それぞれの特徴がありあます。そして、その発育段階がスポーツをする上で、どのように影響があるかを説明していきたいと思います。

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発育段階
  • プレゴールデンエイジ(3〜8歳)
  • ゴールデンエイジ(9〜12歳)
  • ポストゴールデンエイジ(13〜16歳)

プレゴールデンエイジ(3〜8歳)

運動能力の基礎ができあがる時期。神経系が急速に発育していきます。そのため、器用さ、リズム感、バランス感覚などの習得ができます。

多種多様な動きを体験することが大切です。

ゴールデンエイジ(9〜12歳)

運動の技術を即座に習得できる時期。スポーツにおいての複雑、高度な技術もすぐに覚えることができる大変貴重な時期です。

神経系の発育がほぼ完了します。筋力、体力トレーニングでなく、テクニックを身に着けるのに最適です。

ポストゴールデンエイジ(13〜16歳)

この時期には、一般型の発育が盛んになってきます。身長が急に伸びたり、体格が男性、女性らしくなっていきます。

この時期は身体的成長の時期なので、筋力や体力を伸ばすのに適しています。

なんで3歳から?

年齢による発育の特徴から、スポーツをする上でポイントとなる年齢を再度まとめます。

  • プレゴールデンエイジ→運動の動きを覚えて基礎をつくる時期
  • ゴールデンエイジ→高度な技術を習得してスキルを伸ばす時期
  • ポストゴールデンエイジ→身体能力を向上させる時期

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スキャモンの発育曲線によって分類した4つの型から、発育段階によってスポーツが子どもに与える影響が年齢ごと違っていることがわかります。

段階をおって、その時期に適した運動をしていくことが大切です。そして、最後に「なぜ3歳からはじめることがオススメなのか」を考えていきます。

 

3歳から参加可能なキッズスクールがたくさん♪

一般的に子どもがスポーツをはじめる場合に多いタイミングは、「小学生から地域のスポーツ少年団にはいる」ことです。

日本のスポーツは、学校体育、地域のスポーツ少年団、部活動が中心に行われているのが現状です。このためスポーツをはじめる入り口となるのが、小学校であるケースがほとんどです。

ですが、ここまで説明してきたとおり、小学生にはいる6歳からでは、すでに神経系の発育がある程度進んでしまっている段階です。運動の基礎をつくる重要な時期の半分が過ぎてしまっています。

小学生になると、「運動神経が悪い子」と呼ばれてしまう子どもがいたりしますが、それはこの時期に運動をあまりやってこなかった、やる機会がすくなかったからというのが、大きな原因であると考えられます。

しかし、現在ほとんどのスポーツがキッズスクールなどを展開しており、子どもがやりたいスポーツが小さいうちからできる環境が整いつつあります。

年齢制限も幼児対象が増え、親子同伴などの条件もある場合がございますが、お近くのキッズスクールなどでスポーツと触れ合うきっかけを是非与えてあげてくださいね。

低年齢化の傾向は、この「スキャモンの発育曲線」の考えが世間に浸透してきていることが考えられるでしょう。

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こころの成長

スポーツを小さいうちからはじめることには、精神的なメリットもあります。例えば、サッカーなどのチームスポーツでは、集団のなかに入り他の子と一緒に練習することで、コミュニケーションのとり方を学びます。

相手のことを考える力は、いろんな人間関係を経験することで身につきます。公園や家での1人遊びももちろん大切ですが、集団のなかでスポーツを通じて学ぶことは、小学生以下の小さい子どもにとっても刺激になるでしょう。

コミュニケーションをとって、友達関係をつくることがスポーツの楽しさを広げていくことにもなります。

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子どもの成長というのは本当に早いものですよね。すくすく成長していく子どもたちを、大人である私達は上手にサポートしていきたいものです。この「スキャモンの発育曲線」を知ることで、子どもの成長の特徴に対して、より理解が深まったと思います。是非、3歳からスポーツをはじめて、発育段階にあった形でスポーツを楽しみ、スポーツをする子ども自身の可能性を広げていってほしいと思います。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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