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2020年に開催される東京オリンピックとパラリンピック。自転車競技は両方の大会に正式競技として採用されています。今回の記事では、スペインで開催されたパラサイクリングのロードバイク・レースの様子をレポートします。また、東京パラリンピックでメダル獲得が期待されるスペイン人選手もご紹介します。

エクストレマドゥーラ・ヨーロピアン・パラサイクリング・カップ

女子パラサイクリストも数多く参加しています。

 

3月末にスペインで開催された「エクストレマドゥーラ・ヨーロピアン・パラサイクリング・カップ」。

地元スペインをはじめ、ポルトガルやルーマニア、ポーランドなどから約90人のパラサイクリストが参加しました。

種目は、ロードレースとタイムトライアルの2種類。

通常、パラサイクリングのレースでは、初日にタイムトライアル、2日目にロードレースが開催されます。

しかし、この大会では順序が逆になり、初日がロードレース、2日目がタイムトライアルとなりました。

会場となったカセーレスの郊外は、道路も広く、路面もスムーズでパラサイクリング大会運営には絶好のロケーションでした。

しかし、初日・2日目のレースとも、カーブが多く、途中に何回か長い上り坂が現れるなど、かなりテクニカルなコースでした。

こうしたコースで、とくに自転車のコントロールに注意しなくてはいけないのが、ハンドバイクのサイクリストたち。

ハンドバイクは車体が低く、視線が地面に非常に近いところにあります。

そのため、坂の下りでは体感スピードが増し、またカーブでの見通しが通常の自転車より悪くなる傾向があります。

「ちょっと、むずかしいコースかもしれないね」 というのが、ハンドバイクの選手の共通したコメントでした。    

 

 

パラサイクリングのカテゴリー

 

パラサイクリングは「使用する自転車の種類」と「障害の程度」によって、レースのカテゴリーが分類され、同じカテゴリーの選手同士がレースで競い合います。

「使用する自転車の種類」は4種類。

まずはタンデム自転車。

視覚障害のサイクリストが使用する二人乗りの自転車です。

前方には晴眼者のパイロット役が乗ります。

アルフアベット記号はB。  

 

タンデム自転車

 

 つづいて、二輪自転車。 各選手の障害に応じた装備がついている自転車です。 アルフアベット記号はC。  

 

二輪自転車

 

そして、ハンドバイク。 両腕でペダルをこぐ自転車です。 アルフアベット記号はH。  

 

 

最後は三輪自転車。 アルフアベット記号はT。  

 

三輪自転車

 

この4種類の自転車は道路を走る、ロード・レースで使用されます。

一方、トラック・レースでは、タンデム自転車・二輪自転車・三輪自転車の3種類のみが使用されます。

続いて、「障害の程度」は1から5の数字で表現されます。

各自転車において、1がもっとも重度の障害のカテゴリーとなります。

そして、数字が増えるごとに障害の程度は軽くなります。

ただし、タンデム自転車のカテゴリーは1種類だけ。

また、三輪自転車のカテゴリーは2種類だけです。    
 

パラリンピックの楽しみ方/藤田 紀昭
パラリンピックの楽しみ方/藤田 紀昭

 

東京2020でメダルが期待されるスペイン人パラサイクリスト

 

スペインには、2020東京パラリンピックでメダルの獲得を期待されている選手がいます。

まず、ハンドバイクのセルジオ・ガロッテ選手。

昨年カナダで開催された世界選手権の優勝者です。

今回の大会でも、ロードレースとタイムトライアルの両方で優勝。

共に2位に1分以上の大差をつけての勝利でした。  

 

セルジオ・ガロッテ選手

 

 続いて、二輪自転車のリカルド・テン選手。

以前、彼は水泳のパラアスリートで、シドニーや北京のパラリンピックで金メダルを獲得したこともります。

しかし、リオ・デ・ジャネイロ・パラリンピック後に、自転車競技へと転向。

今年3月にオランダで開催されたトラック競技の世界選手権では2個の金メダルを獲得した、現役の世界チャンピオンです。  

 

リカルド・テン選手

 

そして、タンデムのイグナシオ・アビラ選手とホアン・フォント選手。

フォント選手がパイロット役です。

この2人も今年3月のオランダでのトラック競技の世界選手権で優勝しました。

トラックだけやロードレースだけでなく、MTBでも活躍するタンデムの名コンビです。  

 

イグナシオ・アビラ選手(右)とホアン・フォント選手(左)

 

自転車競技の盛んなスペイン。

有力なパラサイクリスト数多くいるため、来年の東京パラリンピックでも活躍が期待されています。    
 

ルールと見どころ!オリンピック・パラリンピック全競技/ポプラ社
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ヨーロッパ各国からパラサイクリストが集まったこの日の大会。参加したサイクリストの多くは、2020年の東京パラリンピックへの参加を視野に入れています。じつはヨーロッパ諸国のなかでも、国によってはパラサイクリストの数が少なく、レースが開催できないところというのも意外と少なくないのです。そんな彼ら、彼女らにとって、パラリンピックは夢の舞台。「きっと東京でのパラリンピックは素晴らしい大会になるでしょう。だから来年の夏はぜひ東京のパラリンピック会場で迎えたいし、そこでいい結果を出せるように努力するよ。」そう話す、数多くのパラサイクリストたちがいました。

ライター

Greenfield編集部

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日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。