季節の変わり目や長引く残暑が続いていることで、便秘や肌荒れ・むくみなど、毎日の体調トラブルに悩んでいませんか?そんな悩みに寄り添うのが、栄養豊富で低カロリーな「海藻」です。食物繊維やミネラルをたっぷり含む自然のめぐみを、手軽に取り入れてみませんか。

スーパーフードとしての海藻が注目される理由

「海藻 栄養」「ワカメ 栄養」

海藻は“海の野菜”とも呼ばれる優秀な食材です。ミネラルや食物繊維が豊富で、毎日の食事に加えるだけでうれしい変化が期待できるでしょう。

海藻は栄養たっぷりの自然の恵み

海藻に含まれるおもな栄養素

ミネラル:とくに、ヨウ素・マグネシウム・カルシウム・鉄分が豊富で体の調子を整えます。
食物繊維:水溶性食物繊維の一種であるアルギン酸やフコイダンが含まれています。腸内でゲル状になり、老廃物を体外へ排出します。

海藻は、年齢とともに不足しがちな栄養を補い腸と肌の両方を整えてくれる、エイジングケアにとって欠かせない美と健康の味方です。

サステナブルなフード「オーガニック海藻」

環境への負荷が少なく、化学肥料や農薬をほとんど使わずに育つ「オーガニック海藻」。放射線物質や農薬リスクが少ない“サステナブルフード”として国内外で話題に。自然と環境に配慮しながら、美容と健康を維持したい人から注目されています。

悩み別で選ぶ!体が喜ぶ海藻3種

「海藻 栄養」「ワカメ 栄養」

便秘や肌荒れ・むくみといった体の不調は、日々の食生活を少し工夫すれば、改善が期待できます。今回は、毎日の食卓に手軽に取り入れられる、保存性の高い乾物の海藻を3種類紹介します。それぞれの特徴を知り、自分の体調に合わせて取り入れてみましょう。

わかめ:腸内環境の改善や血糖値の安定に

わかめは、食物繊維やミネラルが豊富。腸内環境の改善や便秘対策、さらに血圧や血糖値の安定にも役立ちます。カルシウムやマグネシウム、ヨウ素なども含まれ、以下の効果が期待されています。

わかめの効果
・骨や歯の健康
・新陳代謝
・免疫力の向上

さらに低カロリーで、脂肪の蓄積を抑えるダイエットとしても期待できます。また、β-カロテンがが免疫力をサポートし、カリウムが余分な塩分を体外に排出してむくみを予防します。

私は以前、便通がよくありませんでした。しかし、夕食にわかめスープを取り入れるようになってから、翌朝のすっきり感を実感できるようになりました。

昆布:血糖値・生活習慣病予防に

昆布に含まれる独特のねばり成分「アルギン酸」や「フコイダン」は、糖質や脂質の吸収を抑え、コレステロール値の上昇を抑えてくれます。そのため、糖尿病や生活習慣病予防のための食生活をサポートします。

また、カルシウムやヨウ素を多く含み、骨や新陳代謝、成長を助けてくれる食材です。アルギン酸やカリウムが体内の余分な塩分を排出し、高血圧や動脈硬化、むくみの予防を期待できるでしょう。

私は毎朝昆布だしコップ1杯飲むことで、健康維持や味覚を鋭くしています。

ひじき:カルシウム・鉄分の補給に

ひじきは、カルシウムを100g中約1400mg含む、すぐれた食材です。カルシウムは、骨や歯の健康維持・骨粗しょう症の予防に役立つと知らせています。さらにマグネシウムも豊富で、カルシウムとの理想的なバランスで体への吸収率を高めます

また、ひじきには100g中に約6.2mgの鉄分も含まれています。鉄分は全身の細胞に酸素を運ぶ大切な役割を持ち、さらに免疫力を支え、細胞の成長を助ける働きがあるとされています。疲れにくい体づくりにも役立つでしょう。

私はヒジキの煮物が好きで、常備菜にしてから、鉄分不足による疲れやすさが軽減されたように感じています。

戻すだけでカンタン!毎日続けられる海藻レシピ

「海藻 栄養」「ワカメ 栄養」

乾燥海藻は、水に浸すだけで使える時短食材です。栄養満点で手軽に調理できるので、忙しい日でも毎日の食卓にさっと取り入れられるのがうれしいですね。今回、栄養たっぷりの簡単レシピをいくつか紹介します。

ひじきとツナの炊き込みご飯

戻したひじきとツナ缶を米と一緒に炊くだけで、鉄・カルシウム・たんぱく質がそろう栄養満点の主食になります

作り方

1.乾燥ひじきを水で戻して水気を切る
2.米を洗い、通常通りの水加減で土鍋や炊飯器にセットする
3.戻したひじき、ツナ缶(油ごと)1缶、醤油・酒・みりん各大さじ1程度を加える
4.そのまま炊いて、軽く混ぜてできあがり

お弁当にも活用でき、家族の健康維持に役立ちます。

めかぶとろろのヘルシーうどん

忙しい時や疲れているときなどは、つるっと完食できるネバネバうどんはいかがでしょうか。とてもシンプルながら、栄養価の高い料理です。

作り方

1.めかぶは刻み、とろろ(山芋)をすりおろす
2.うどんを茹でて冷水でしめる(冷やしの場合)
3.うどんの上にめかぶととろろ、麺つゆやだし調味料を薄めてかける
4.お好みで、ネギやきざみ海苔を添えてできあがり

粘り成分が腸内環境を整え、食後の血糖値上昇も抑えます。うどんにすると食べやすいでとくにおすすめです。

わかめとねぎのごま油香るスープ

「海藻 栄養」「ワカメ 栄養」

朝でも手軽にできるわかめスープは、忙しい朝の味方です。カロリーオフで、栄養バランスもバッチリです。

作り方

1.乾燥わかめは水で戻し、水気を切る
2.ねぎを小口切りにする
3.鍋にごま油(小さじ1)を熱し、ねぎをさっと炒める
4.水(約400ml)と鶏ガラスープの素(小さじ1.5)を加え、沸騰したらわかめを入れて軽く煮る
5.仕上げに白いりごまをふり、ごま油をひと垂らしてできあがり

食物繊維とカリウムで、腸内環境の改善とむくみケアを同時に叶えてくれるでしょう。忙しい朝にもぴったりの一品です。

おやつにも!サックサクわかめ

一度にまとめて食べられない子どもにとって、間食のおやつも大事な栄養補給源。添加物まみれのおやつから「サクサクわかめ」に変えてみませんか。

作り方

1.乾燥わかめをそのままオーブン(またはトースター)に入れて100~150℃で5分程度、焦げないように軽く焼く
2.焼きあがったら、塩や好みのスパイス(カレー粉、七味など)をまぶして出来あがり

乾燥わかめを軽く焼いて塩やスパイスをまぶせば、手軽にミネラルや食物繊維といった栄養を摂れるおやつに格上げします

海藻は腸と肌を同時に整える、まさに毎日続けたいスーパーフードです。乾物なら日持ちもコスパも抜群で、忙しいときにさっと使て便利。まずはオーガニックの乾燥わかめを常備して、味噌汁やサラダにプラスしてみましょう。小さな習慣が、腸と肌の大きな変化につながります。今日からあなたの腸活と美容習慣を始めましょう。

参考元:
SEA VEGETABLE COMPANY
健達ネット
一般社団法人 日本昆布協会
東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部
日本ひじき協議会
東京ガス 暮らし情報メディア「ウチコト」

pei3

ライター

pei3

1990年生まれ。海が大好きで、宮古島によくいます。幼い時からスキーを主にしたファミリーキャンプに出かけ、大学時代には川下りや登山・西表島の縦走など47都道府県に行った経験あり。

料理が好きなので、平日は食品メーカーで開発し、週末は身体に優しいマクロビオティックの食事を研究中です。食品表示検定中級・発酵食品マイスターの資格を持つ。