ハワイ発の人気ヴィーガンカフェ「Peace Cafe Hawaii」(ピースカフェハワイ、以下ピースカフェ)が、日本市場に本格参入。健康や環境に配慮した新たなヴィーガンメニューの開発や、サステナブルな取り組みを通じて、日本に「ピースフルな食文化」を広めています。今回は、進化したアロハラーメンやヴィーガン餃子など、こだわりの詰まった商品開発の裏側を紹介します。
ピースカフェの新たな挑戦
ハワイ発の人気ヴィーガンカフェ「ピースカフェ」は、2023年に10周年を迎え、日本市場への本格的な展開をスタートしました。これまではハワイを中心に展開してきましたが、「日本の人々にも安心して楽しめるヴィーガンを届けたい」という想いから、新たなチャレンジが始まりました。
まず、第一弾として、ピースカフェの「ピースフルプロジェクト」の理念に基づき、日本向けの商品開発に力を入れています。ハワイ生まれのオリジナルレシピを、日本の食文化に寄り添う形で広めながら、ヴィーガンの魅力をより多くの人に届けることを目指しています。
ピースフルプロジェクトとは?
「ピースフルプロジェクト」は、ピースカフェのオーナーシェフ・寺井将太さんとパートナーのゆかこさんが立ち上げた取り組みです。「食を通じて世界中がピースフルになる」という理念のもと、健康や環境保護をモットーにした取り組みを行っています。
例えば、店舗ではプラスチック容器の使用を減らし、環境にやさしい生分解性素材のテイクアウトボックスやストローを導入。また、売上の一部をビーチクリーン活動に寄付し、持続可能な社会の基盤づくりにも貢献しています。
もちろん、食材にも多大なこだわりが。ヴィーガン100%の厳選素材を使用し、オーガニックの野菜やフルーツ、調味料を中心に、添加物や上白糖ゼロのヘルシーなメニューを提供しています。
日本でのヴィーガン商品開発の舞台裏
ピースカフェでは、日本の食文化になじみやすく、かつヴィーガンの魅力を最大限に活かしたメニュー作りに取り組んでいます。試行錯誤を重ねながら、よりおいしく、楽しく食べられるヴィーガンメニューを開発中です。
進化したアロハラーメン
ピースカフェの看板メニュー「アロハラーメン」は、日本市場向けにさらに進化を遂げています。スープには、オーツミルクの代わりに大豆由来のソイミルクを使用し、よりまろやかな味わいに仕上げました。さらに、パイナップルを加えることで、自然な甘みと酸味が絶妙に調和したスープに。
麺も、日本向けにリニューアル。ハワイではバリエーションで「桑の葉」を練り込んだ麺を使用することもありますが、日本では従来の小麦麺に加えてグルテンフリー麺も採用予定。「ハワイ生まれ、日本育ち」の新しいアロハラーメンを、ぜひ味わってみてください。
ヴィーガン餃子
日本でも大人気の餃子を、ヴィーガン餃子に加えてグルテンフリーやアレルギーフリーのレシピでも開発中。小麦アレルギーや様々なアレルギーのある人も安心して楽しめるよう、厳選した素材を使用し、何度も試作を重ね開発を進めています。
皮の食感や焼き加減など、細部までこだわり抜いた一品。ヴィーガンの人もそうでない人も、おいしく食べられる餃子を目指しています。「小麦アレルギーがあっても、おいしい餃子を食べてほしい!」そんな思いを込めています。
とろけるおいしさヴィーガンスイーツ
ピースカフェのスイーツも、日本市場向けに改良中。とくに人気のチーズケーキは、ココナッツオイルを使用しているため、日本の暑い夏には溶けやすいという課題がありました。そこで、新たな保存方法やレシピの開発を進めながら、日本でもおいしく楽しめるヴィーガンスイーツを作り上げています。
ほかにも、グラノーラや餅ケーキ、アイスなど、新商品の展開も計画中。これからのラインナップにも要注目です!
もっと自由に、もっと楽しく!ピースカフェが目指す新しい食のカタチ
ピースカフェは、ヴィーガンメニューだけでなく、エコバッグやエプロン、Tシャツなどのライフスタイルグッズの展開も視野に入れています。“食”だけでなく、“暮らし”全体をピースフルにすることを目指し、より多くの人にハッピーな選択肢を届けたいと考えています。
日本のヴィーガン市場はまだ成長段階ですが、健康志向の高まりや環境問題への関心が広がる中で、ピースカフェの取り組みが新しいムーブメントを生み出す可能性も。これからの展開に期待が高まります。
ライター
AYA
静岡県出身。海と山に囲まれた自然豊かな環境で育ち、結婚後に、タイ・バンコクへ移住。病気がきっかけで、ヴィーガンのライフスタイルに目覚める。現在は、2児の母として子育てに奮闘しながら、人と環境にやさしいサステナブルな暮らしを実践中。自身の経験をもとに、ヴィーガン、環境問題、SDGsについて情報を発信している。