家族でスキーに行きたいと思ったとき、パパママを悩ませるのが子どものスキーアイテム選びです。スキーを楽しいと思えるかは、アイテム選びにかかっているといっても過言ではありません。今回は子どものスキーアイテム選びのポイントをご紹介いたします。

子どものスキーアイテム選びが大切な理由

スキーアイテム

スキーアイテム選びは、安全性の確保につながります。身長に合わない長さのスキー板や足のサイズに合わないブーツを使うと、転倒やケガのリスクが高まります。また、ゴーグルや年齢によってはヘルメットなど、安全性を高めるアイテムも重要です。

スキーアイテム選びは、楽しさにも影響します。ジャストサイズで防水性・防寒性の高いウェアや、あたたかい靴下など、身につけるアイテムが快適であれば、スキー自体が楽しいと感じられます

上から下までおさがりで揃えばありがたいところですが、サイズが合っていないとその後のスキーライフに影響することも。

長すぎて扱いづらいスキー板を使用していたために転倒した事例や、ブーツがぶかぶか状態でスキーがなかなか上達せず、「スキーは楽しくない」と感じてしまった子どもを見てきましたので、やはりスキーアイテム選びは重要なのです。

子どものスキーアイテム選びのポイント

実際にどのように子どものスキーアイテムを選べばいいのか、いくつかポイントを紹介します。

板・ブーツ・ストックはレンタルを活用しよう

スキーアイテム

初めてスキーをするときは、まずレンタルを活用しましょう。

スキー場に併設されているレンタルショップでは、知識豊富なスタッフが、子どもの年齢・体型・レベルに合わせて最適なアイテムをセレクトしてくれます。まずはレンタルを活用し、スキーが楽しいと思えるようになった段階で購入を検討しても遅くはありません。

基本的にスタッフにお任せでピッタリのサイズを選んでもらえるはずですが、目安として、スキー板は子どもの身長(110cm未満の場合)マイナス10〜15cmを基準に考えておきましょう。

サイズ調整可能なウェアを選ぼう

子どものスキーアイテム

子どもの体の成長は早いので、ウェアはすぐに小さくなってしまいます。少しでも長く使えるように、ウェアはサイズ調整ができるものを選びましょう。ひもを引っ張ったり緩めたりすることで袖や丈を調整できるモデルがありますので、幼児〜小学生など成長スピードが早い時期はおすすめです。

ゴーグルはダブルレンズを選ぼう

スキーアイテム

風や雪から目を守るために、ゴーグルは重要です。ゴーグルを選ぶ際はダブルレンズがおすすめ。ダブルレンズは外側と内側2枚のレンズで構成されています。2枚のレンズで空気の層をつくることで、レンズの外部と内部に温度差が生じにくくなり、レンズが曇りにくい構造です。

子どもは汗をかきやすく、ゴーグルを頭の上にずらしていると体からの熱で曇りがち。いざ使おうとしたときに前が見えず危険です。シングルレンズと比べると少し高価ですが、ゴーグルはダブルレンズを選びましょう。

ヘルメットを着用しよう

子どものスキーアイテム

子どもがニット帽でスキーをするのは、場合によっては危険です。特に初めてのスキーは、滑りが不安定で転倒することも多いので、ヘルメットを着用するのが安心でしょう。

スキーでは自分で転倒する以外にも、ほかのゲレンデ利用者に衝突される危険性もあります。衝突された相手が体の大きな人だった場合、かすり傷程度で済まないケースもありますので、安全管理の点からも着用をおすすめします。

ベースレイヤーは汗冷えしないものを選ぼう

寒いからとスポーツ用ではない吸湿発熱素材のものを着せてしまうと、万が一汗をかいてしまったときに乾きづらく、汗冷えの要因にもなります。水分で発熱する素材は、汗をかくと発熱してあたたかくなり、それでまた汗をかく、というサイクルにはまってしまうので、身体を動かすシーンにはあまり向かないのです。

スキーのベースレイヤーには、メリノウール素材がおすすめです。メリノウールは温度調節機能に優れており、温かくそれでいて通気性も高いので、体感温度を適切に保つことができます。少々高価なアイテムではありますが、スキーだけでなく雪遊びにも使えるので、一枚持っておくと重宝するでしょう。

フリマサイトやリサイクルショップを上手に活用しよう

子どものスキーアイテム

子どものスキーアイテムを購入するときは、フリマサイトやリサイクルショップもおすすめです。それぞれにメリットがありますので、かしこく活用してみましょう。

思い立ったらすぐ検索!フリマサイト

自宅にいながら、たくさんのアイテムを比較できるのがフリマサイトのメリットです。こまめにチェックしていると、新品未使用のアイテムが手ごろな価格で見つかることも!

使用したギアが子どもの成長とともにサイズアウトしてしまったら、写真を撮って出品するだけで手軽に次の購入アイテム資金にすることもできますね。

宝探しも楽しいリサイクルショップ

商品を実際に見て、手に取って確認できるのがリサイクルショップのメリットです。最近ではアウトドア専門のリサイクルショップもあり、専門知識をもったスタッフからのアドバイスをうけることもできます。

スキー場が近くにある地域なら、スキー関連ギアが豊富にそろうことが多く、宝探し感覚で探すのも楽しいかもしれません。
適切な子どものスキーアイテム選びは、安全性・快適性・そして技術習得のために重要です。サイズや性能が合わないアイテムは転倒やケガの原因となり、スキーへの興味までをも失わせるおそれもあります。適切なアイテムで寒さや不快感を軽減し、成功体験がたくさん積める楽しい時間を過ごせたらみんなハッピーですね。そんな充実した時間をスキーを通して過ごすために、子どもにぴったりのアイテムを上手にチョイスしてくださいね。

ライター

MORITAX

スキー専門誌にライター・編集者として在籍し、現場取材から選手スキー技術解説記事、ニューアイテム紹介まで幅広く担当。現在はライター・編集者として、スキーのみならずアウトドア関連の情報発信にも携わる。趣味はスキーヤーとキャンプで、スキー歴は30年以上。最近はカヌーでいろいろな湖に行くのが楽しみの一つ。