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登山が好き!愛犬もいる!でも犬と一緒に登山は未経験。行ってみたいけどマナーも気になる…と不安に思う方も多いのでは?今回は「犬と登山を楽しみたい」という愛犬家の方を山へ案内し、筆者自身も初めて2匹の犬と一緒に登山をしてきました!

「犬と登山」することになったきっかけ

私はエステサロンを経営しているのですが、サロンのお客さまの中には山好きの方も多く、時折一緒に登山します。今回は愛犬家の片山さん(@vivi_eva_boo)と2匹の犬、ヴィヴィとエヴァと登山へ初挑戦!

片山さんは「登山も好きだけど愛犬を連れてはまだ未経験、初めて行く山は不安なので案内してほしい」とのこと。ならば行き先は私の本拠地でもあり、年20回ほど登っている黒髪山に決めました。

目指す山は「最強の低山」黒髪山

黒髪山(くろかみやま)は、佐賀県の武雄市と有田町の境に位置する山で「九州百名山」の一つ。標高516mながら急峻な岩場や連続する鎖場もあり、「最強の低山」との異名も持っています。

登山ルートは複数あり、登山者以外にもトレイルランナーや、大きな山へ挑戦する前のトレーニングする山としても人気。今回は犬と一緒なので鎖場を避け、大人だと2時間半ほどで往復できる約4.7kmの「蛇焼山(じゃやきやま)コース」にしました。

愛犬と一緒に楽しむなら、ハイキングから始めてみましょう!

登山当日、この日は天気もよく絶好の登山日和。愛犬家の片山さんと黒髪山の駐車場で合流後、10時に竜門ダム登山口からスタートしました。

ヴィヴィとエヴァの体力はいかに!?

一緒に登山したエヴァ(左:ウィペット1才)とヴィヴィ(右:イタリアングレーハウンド1才)。

毎日の運動は40分から1時間ほどの散歩で、距離にして2.5〜3km弱。1日の目標を3kmにしているそうです。毎日お散歩しているので、準備はバッチリですね!

大切なのは「犬と一緒に山を満喫」すること

登山は山頂を目指します。山頂までは狭い山道や岩場もあるので、犬を同伴する場合は十分なルート確認と備えが必要です。

ハイキングは自然と触れ合い、散策を目的とするので登山に比べて比較的ハードルが低いのですが、公園や住宅地が日常の散歩コースだという犬にとっては刺激的なのです。

ヴィヴィとエヴァは普段から歩き慣れていて十分な体力がありました。でも最初からハードで距離もある登山より、存分に山の楽しさを感じられるのがハイキングの良いところ。愛犬と一緒に初めてチャレンジするなら、山を散策するハイキングがおすすめです。

犬たちとの距離も縮まる!?愛犬がますます好きになる山での過ごし方

2匹の犬たちは山を歩きをする間、カサカサと気持ちよく音のする落ち葉や猪が掘った穴を発見して動物の気配を感じたり、犬にとっては好奇心をくすぐるものばかりで、終始楽しそうでした。

犬は一度通った道、小動物に遭遇した場所などはほとんど記憶しているんだとか。

たとえば、細く獣道が見え隠れする場所にさしかかった時、犬たちが立ち止まって辺りを見回している様子で、片山さんが「これは『以前ここに何かいたよ!』と知らせてくれている証拠なんですよ」と教えてくれました。

こんなにも犬たちの表情が豊かで、コミュニケーションをとってくれているのかと思うと、ますます一緒に登るのが楽しく感じました。

主人の到着をじっと待つおりこうな犬たち

この写真は山肌に沿って歩いている時の一枚。道幅が狭くて見通しが悪く、一人でやっと通れるようなところを、私がリードを持って犬たちと一緒に先に行き待機しています。

片山さんを待つ間、じっと動かない様子の犬たち。小動物でもいるのかな?と思いきや犬たちの視線の先にいるのは彼らの主人です。下にある岩場から現れるのをじっと待っていて、主人との絆を感じられる場面です。

もっと登山を楽しむためのおすすめアイテムと守るべきマナー

こんなに初めての登山が楽しめたのは、片山さんの持ち物と犬を連れた際のマナーにありました。

ハーネスとリード

私自身、犬を連れての登山をしてみて、犬たちにハーネスとリードを併せて装着することは、安全のためにも体力的にも必須だと感じました。

犬のリードをハーネスにつけることで、首輪のように抜ける心配がなくなり、段差のある岩も安全に移動できます。また人にとっても、リードは手持ちよりも腰につけた方が体力疲労が少なく、両手が空くといった利点があります。

おやつ

愛犬たちと一緒に食べる行動食は最高!

ヒューマングレードなヴィヴィとエヴァのおやつを片山さんが用意されていて、実は私も食べてみたのですが私の行動食よりおいしかったことにびっくり。

水分補給はまめに、おやつは登山中に1度休憩がてら取りました。人も犬も同じですが、休憩は山頂までの集中力が切れないよう短めです。エネルギーを補給して一気に山頂へ!

他の登山者と愛犬がすれ違う際の配慮

犬を山へ連れていくことには賛否があると思います。私も少し心配していました。

ですが実際に登山してみると、すれ違う登山者の方々含め皆がドッグフレンドリーで、それは犬を連れた片山さんの配慮があるからだと感じました。

犬が苦手な方の大半は「急に吠えられる」「飛びかかられる」これがきっと怖い。

片山さんは登山者とすれ違う際、犬を制し一緒に座って通り過ぎるのを待っていました。登山者に挨拶したり、犬に話しかけたり。犬たちも主人のやっていることの意味をよくわかっているようで、それは事前のしつけを普段から片山さんが行っているからこそなんだなと実感しました。

愛犬へのしつけもある程度必要ではありますが、基本的なマナーをしっかり守れば人も犬も、みんなで山を楽しめそうですね。

今回片山さんと登山してみて感動したのは、愛犬たちとも登山の楽しさを共有できたということ。自分が好きなことを誰かに共有することのうれしさも相まって、登り始めのワクワク感、スリリングな場所で集中するのも、遊びながら山を下りるのも楽しくて、一緒に事を成し遂げる達成感も得られました。愛犬との絆を深めながら、楽しさを再発見する登山。機会があれば、みなさんもぜひ体験してみてください!

ライター

kurumi

美容業界に25年在籍し、今はエステサロンを経営しています。登山歴は4年。山好きなメンバーでイベントを企画したりして、楽しく山に登っています。歳を取ってもずっと登れるカラダ作りをするのが好きです。