釣り師は耐えている?釣行できない日々に悶々とする
サラリーマンの多くは、土日など決まった休みがある人が多いので一見釣りに行きやすそうですが、実はそう簡単ではないのが現実ですよね。
休みの日は“家族サービス”が必要ですし、“休日出勤”もあることでしょう。さらに「天候不順で船が出ない」なんていう時も多いものですね。
「そんなこんなで結局は釣りに行けない!」ってことで、悶々としているサラリーマン釣り師が多いことでしょう。
ある日コッソリ仕事帰りにテナガエビを狙ってみたら-
そんなサラリーマンでも釣りが楽しめる可能性があるのが“仕事帰り”の時間帯です。忙しいサラリーマンも、たまには定時で帰るチャンスに恵まれることがあるでしょう。
さらに釣行したい日程に合わせて計画的に残業しておけば釣りができる時間が作れますね。休日出勤の代休を取得するという手もあります。
私はある日、妻に内緒で仕事帰りの釣行を決行しました。職場からバスで30分ほど走ったところにある、福岡市西区に位置する室見川(むろみがわ)の中流部です。
ここは、テナガエビの釣り場として有名です。潮が引くと、テナガエビのすみかのひとつである消波ブロック(テトラポッド)がむき出しになります。
平日の午後ということもあり、釣り場にはほとんど人がいません。まさに独り占め状態です。
早速、玉ウキ仕掛けを準備して投入します。ポイントをしばらく探っていると、モゾモゾとしたテナガエビ独特のアタリが玉ウキに発生しました。
それからしばらくテナガエビラッシュが続き、7尾ほどゲットした頃にはすっかり日が暮れていました。
釣りにもあった妙な背徳感
特に仕事帰りということもあり、一人で釣りをしていると、何ともいえぬ背徳感というか、罪悪感まじりの妙な楽しさを感じます。
世間一般のサラリーマンや職場の仲間は働いている訳ですから、ちょっとドキドキします。
別に会社をサボっている訳ではないので気兼ねする必要はないのですが、何だかいけない遊びをしている気になるのも仕事帰り釣行の醍醐味かもしれません。
釣り場で同僚に出会ってしまうとちょっと困りますが(笑)。
実は楽しみが詰まっていた仕事帰り釣行
仕事帰りの釣行はそもそも、魚の活性が上がる夕方の時間帯『夕マズメ』がバッチリ狙えます。これは釣り師にとってはとっておきの美味しいタイミングです。
さらに電車やバスなど公共交通機関での釣行の場合、当たり前ですがお酒も飲めるんです。
爽やかな川風に吹かれながら缶ビールを片手にアタリを待つなんて、何だかリゾート地でゆっくり休暇を過ごしているようですね。
仕事帰り釣行は、手抜かりなく、スリリングに
サラリーマンにとってのちょっとしたオアシスになる仕事帰り釣行ですが、家族にどう伝えるかはひとつのハードルです。
奥さんは特に、「ご主人は昼間頑張って働いている」と信じている(??)訳ですから、秘密にするか報告するかは考えどころです。
私は自由に釣りをしたいので秘密にしています(笑)。そのためテナガエビはいつも現場で処理しています。
酒締めと塩締めをした後にピンセットで背ワタを取り、水洗い後にキッチンペーパーで水分を取り、ジップロックに入れて氷で冷やしながら家に持ち帰ります。
生臭さが手につくと妻にバレるので、ダイソーのステンレス石鹸で臭いを完全に消してから帰るようにしています。ここは忘れられない重要なポイントです。
そして何食わぬ顔(疲れたような顔も必要?)で帰宅した後は、妻が入浴している隙にテナガエビを冷凍庫に投入します。これで完全犯罪が成立します(笑)。
釣りに行けない週末は、このテナガエビの素揚げで一杯呑めますよ。
ライター
釣り大好きおやじ
福岡県の博多湾で、おかっぱりを中心に釣りを楽しむ専門学校教師のおやじ。
チヌの落とし込み釣り・カサゴの穴釣り・キス/ハゼの投げ釣り・アジ/コノシロのサビキ釣り・太刀魚ウキ釣り・テナガエビ釣りなどのお金をかけないケチケチフィッシングに没頭中。
魚料理も得意。ブログ「博多湾大好きおやじ釣行記」で博多湾の釣りの楽しさを発信している。