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妊娠初期は海に入ってもいい?
妊娠初期は海に入らない方がよいといわれています。なぜ入ってはいけないのか、入る場合はなにに気をつけるべきかを詳しく説明していきます。
原則入らない方がよい
感染症のリスクを考慮すると、妊娠初期は海に入らないほうがよいとされています。
体調が変化しやすい妊娠初期は、頭痛や腹痛をはじめとするさまざまな体の不調が起こりやすい時期です。これらの不調は急激なホルモンの変化による症状です。免疫力が下がり、風邪や感染症にかかるリスクが高くなります。
日焼け止めを塗った人が大勢いる海水浴場は決してきれいではありません。万が一感染症にかかるとおなかの赤ちゃんに影響するリスクがあるため、妊娠初期はとくに避けたい場所です。
気になる場合は主治医に相談
上の子の付き添いや仕事の関係などで海に行かざるをえない場合もあるでしょう。どうしても海に行かなければならないときは主治医に相談するのがベストです。
日ごろからマリンスポーツをしている人と海にまったく入らない人では推奨する環境が異なります。ジョギングを習慣化している人と普段ほとんど歩かない生活をしている人では適度な運動量が異なるのと同じです。
スキンダイバーが妊娠中に海でリラックスしている写真をSNSでよく見かけます。しかし彼女たちは、普段から海を生活の一部にしていて、海の危険性を熟知している人たちです。偏った情報を鵜呑みにせず、自分にあったアドバイスを受けましょう。
入る場合は十分に注意
主治医から許可が出て海に入る場合は、自分の体調と向き合って無理のない範囲で楽しみましょう。
行く途中は元気だったのに、ビーチに着いた途端に体調が悪くなるなど体調が急変する可能性があります。違和感があるときは無理をせずに、自分の体を第一に考えましょう。
上の子がいる場合、海を目の前にして急に予定を変更するのは難しいかもしれません。その際はパートナーに上の子をみてもらい、自分はロビーや車などゆっくりできる場所で休むとよいでしょう。
妊娠初期に海やプールに入る際の注意点
妊娠初期は、海水浴やスノーケルなどのアクティビティはおすすめしません。体が冷えたり熱中症にかかったり疲れすぎたりするだけでなく、周囲で泳ぐ人の足がお腹にあたるケースもあります。
以下で紹介する注意点をしっかりチェックしてください。
足だけつかる
足をつかるだけでも十分なリラックス効果が得られます。砂浜や海に素足や素手で触れる「アーシング」を試すのもおすすめです。
電磁波に触れる機会が多い現代人から、身体と大地を接触させて体内から電磁波を逃すことを目的とした「アーシング」が注目されています。
素足になってビーチや海辺を歩くだけでゆったりした気持ちになれますよ。
感染症に気をつける
免疫力の落ちた妊婦は、通常期よりも感染症にかかるリスクが高くなります。妊娠初期は、痒みをともなう皮膚トラブルに見舞われる人が多くいます。
海水に潜む細菌が掻き傷から体内に入り込み、感染症を引き起こす可能性があるので、肌に違和感がある場合は注意が必要です。
また海からあがった際は十分に海水を洗い流しましょう。肌が乾燥しやすいので、しっかりと拭いた後に保湿するのを忘れずに!
身体を冷やさない
妊娠中は自律神経が乱れやすく、体が冷えやすい傾向があります。体が冷えると血流が悪くなり、つわりやむくみが起きやすくなるだけでなく、お腹の張りを誘発する恐れもあります。違和感を抱く前に海からあがり、乾いたタオルでしっかりと濡れた部分を拭きましょう。
また濡れた水着のままでいても体が冷えてきます。再度海に入らない場合は、同行者が遊んでいても先にシャワーを浴びて着替えるのがベストです。ただし上の子をパートナーに託すなら、絶対に目を離さないように注意してから向かいましょう。
ビーチに戻る際は木陰で休むなど、疲れすぎないように注意して過ごしてくださいね。
転倒に注意
滑りやすい靴は転倒するリスクが高くなります。コケのついた岩だけでなく、更衣室に向かうホテルの廊下も濡れた靴だとツルツル滑る場合があります。1歩1歩しっかりと踏み込んで、転倒に注意しながら歩くように心掛けてください。
ビーチサンダルなどは濡れた岩や床で滑りやすいのでおすすめしません。水陸両用でシャワークライミングに適した、滑り止めがしっかりしているシューズを履くようにしてください。
おすすめはKEENのシューズです。高いグリップ性のあるソールに体重をしっかりと乗せて歩けます。デザイン性が高くタウンユースも可能なので愛用できます。
子どもとの砂場遊びのあと、シューズを履いたままシャワーで洗い流せるのもおすすめのポイントです。出産後にも大活躍しますよ。
熱中症や脱水症状に注意
気がつかない間に熱中症にかかっています。妊娠中は熱中症になりやすいといわれているためとくに注意が必要です。以下の点に注意して過ごしましょう。
- 帽子やサングラスで熱中症対策をする
- 適度にあがってしっかりと水分補給をする
- 海からあがったら乾いたタオルでしっかり体を拭く
- 海からあがったあとは日陰で休む
- ビーチでも意識的に水分補給をする
- 体調が悪い日は無理して入らない
妊婦さんが海水浴を楽しむポイントを以下の記事でも紹介しています。参考にしてください。
妊娠初期に避けるべきマリンアクティビティ
海をアクティブに楽しむマリンアクティビティは、妊婦に一般的に推奨される適度な運動量を超えています。以下のマリンアクティビティは避けましょう。
スノーケリング
マスクとフィンをつけて楽しむスノーケリングは、長時間海につかるアクティビティであるため体が冷えます。またほかの参加者のフィンがお腹に当たったり、慣れない足もとで転倒してしまったりといったリスクがとても高いアクティビティです。
妊娠初期は、ホルモンの影響で自律神経が乱れて動悸が起こりやすいといわれています。スノーケリング中に動悸が起きてしまうとパニックになる可能性があります。スノーケリングにある程度慣れている人でも妊娠初期は避けた方がよいでしょう。
スキューバダイビング
海の奥深くに潜るスキューバダイビングは、ウェットスーツを着ていたら体の冷えは避けられるかもしれません。
しかし慣れているダイバーでも急なパニック症状に見舞われる可能性があります。また減圧症によって窒素の気泡が発生した場合に胎児に悪い影響をもたらします。
スノーケリング同様に、急な動悸が起こる点を考えても妊娠中のダイビングは避けるべきです。
サーフィン
サーフィンも妊娠初期は避けるべきアクティビティです。プロのサーファーのなかには、大きなお腹でサーフィンを楽しむ人がいます。
しかしパドリングはお腹を圧迫するうえ、板に乗って波を待つ時間で身体が冷えてしまう可能性もあります。
ほかの人の板がお腹にぶつかったり、転倒して波に巻かれたりする可能性もあるので避けた方がよいでしょう。
ジェットスキー
海の上をドンドンと弾みながら猛スピードで走り抜けるジェットスキーは、妊娠中に楽しむには激しすぎるアクティビティです。静かに走ったとしても、エンジンのふかしが下半身から伝わるので絶対に避けてください。
妊娠初期の海・プールの楽しみ方は?
海には、泳ぐ以外の楽しみ方が数多くあります。とくにおすすめの楽しみ方を紹介していきます。
なお妊娠中は日焼けをしやすいので、日焼け対策を万全にして楽しみましょう。
磯遊び
ビーチでの磯遊びは、子どもだけでなく大人にもおすすめの遊び方です。とくに引き潮が狙い目です。海から出てきた陸を歩けば1時間は楽しめます。
落ちている石をめくれば、小さなカニがいっぱいいたり小さな魚がいたりと夢中になって追いかけられるでしょう。
ビーチに生息するヤドカリを、砂場につくった穴に一時的に集めるのも子どもにおすすめの遊び方です。ただし濡れた岩は転倒しやすいので十分に注意しながら歩いてくださいね。
以下の記事では、磯遊びを楽しむコツを紹介しているのであわせてご覧ください。
ビーチコーミング
ビーチコーミングとは、海岸などに打ち上げられた漂着物を収集したり観察したりする遊びです。シーグラス・貝・流木拾いもビーチコーミングのひとつです。きれいな色の貝殻や珍しい形の漂着物を探してビーチを散策しましょう。
きれいに削れたものや珍しい色のシーグラスを見つけるとテンションがあがるのではないでしょうか。持ち帰って瓶に入れたり、フォトフレームに貼り付けたりするのもおすすめです。
素足でビーチを歩けば、アーシングによるリラックス効果が期待できますよ。
海の家のグルメを楽しむ
海の風物詩といえば海の家です。昔ながらの海の家をはじめ、リゾート気分が味わえるおしゃれなものやバーベキューを楽しめるものなどバラエティが豊富です。サウナを併設した海の家も誕生するなど年々バージョンアップしています。
海の家で人気なのが、ザ・屋台メニューです。焼きそば・トウモロコシ・イカ焼き・かき氷などの定番メニューがより一層おいしく感じるのが海の家の魅力です。妊娠初期にぴったりな楽しみ方といえるでしょう。
プールサイドでリラックス
妊娠初期は、海ではなくプールサイドでリラックスすることもひとつの選択肢です。
パラソルやチェアが完備されているホテルのプールではリゾート気分を満喫できます。お気に入りの本や雑誌を読みながらゆっくりとした時間を過ごすのもよいでしょう。
【安定期以降】プールに入るならマタニティスイミング
安定期に入ったあとのアクティビティとしてマタニティスイミングが推奨されています。
妊娠後期の体重管理で婦人科の先生に怒られないためにも、安定期に入ったら適度に運動しましょう。マタニティスイミングは、体への負荷が少なく運動効果が高いのでおすすめです。
マタニティスイミングのメリットは?
体力向上だけでなく気分転換やリラクゼーションも目的としたのがマタニティスイミングです。
水泳・水中ウォーキング・アクアビクスなど陸上では体に負荷のかかりやすい運動が水中では少ない負担で楽しめます。体重管理に有効なうえ、むくみの改善も期待できます。
- 適度な運動ができる
- 体重増加のコントロールが期待できる
- むくみ改善
- リラックス効果
- 体力向上
- 腰痛・肩こりの改善
- 気分転換
マタニティスイミングの注意点
マタニティスイミングを実施する際に注意してほしい点がいくつかあります。
- 体調が万全な状態で行う
- 感染症予防のためにゴーグルを着用する
- 運動前後のシャワーをしっかりと行う
- 定期的にトイレに行く
- 水分補給をしっかりする
- 身体を冷やさないようにする
ジャグジーで体をあたためたり、体温が下がりにくい日中に実施したり、外の気温が下がる秋冬は避けたりするなど体を冷やさないように注意しましょう。また体調に違和感がある日は無理せず休んでください。
スイミングにおすすめのマタニティ水着
マタニティスイミングで着用する水着は、伸びやすくて着脱しやすいものがおすすめです。
とくに、ズボンが脱ぎにくいとバランスを崩して転倒する可能性があります。また大きなお腹で前屈みしながらズボンを脱ぐのは想像以上に大変です。
通常のセパレートタイプのフィットネス水着はお腹の部分がめくれやすいためマタニティ用のスイムウェアがよいでしょう。おすすめの商品をご紹介します。
kerätä(ケラッタ)マタニティ水着
カーボ状の2重メッシュで大きなお腹をホールドする加工がされているマタニティ水着です。
肩や下半身が冷えないよう袖と裾が長めになっているのが魅力です。またトップスの脇の紐でサイズ調節ができるので、お腹がまだ小さなうちから大きくなるまで長く使えます。
トップスとボトムスをつなげるワンタッチの留め具がついており、お腹がめくれ上がらないように工夫されています。
キャップ付きの3点セットなのもうれしい点です。キャップが必要な民間プールやフィットネスプールデビューの人にぴったりです。
Reebok(リーボック)マタニティ水着
お腹が大きくても窮屈感のない立体構造になっているマタニティ水着です。
トップスのサイドにギャザーが入っており伸縮性が優れています。またバスト部分にはやわらかい裏地が広範囲に付いているので、大きくなった胸をすっぽり包めます。さらに下部分の紐を結ぶだけでめくれを防止できますよ。
伸縮性が高いボトムスは、窮屈感がないだけでなく着脱しやすいでしょう。ボトムス全体が2重メッシュになっているだけでなく、下腹部から腰にかけて3重仕立てにもなっていてホールド感があります。
股部分には厚手の裏生地を使用しているためインナーを着用する必要がありません。大きなお腹の妊婦さんにぜひチェックしていただきたい商品です。
妊娠超初期に海に入ってしまったら?
妊娠超初期とは妊娠2~3週あたりを指します。自分が妊娠していることに気が付かず、海で遊んでしまった経験がある人は多くいるでしょう。妊娠超初期に海に入ってしまったときの対処法を紹介します。
体調に異常がないかを確認
自分の体調をしっかりとチェックし、以下のような異常が起きていないかを確認しましょう。
- お腹が痛くないか
- 手足が冷えていないか
- 出血していないか
- 肌が荒れていないか
- 風邪の症状が出ていないか
これらの症状がもしも出ている場合は、お腹を冷やさないように腹巻きなどを着用し、すぐに婦人科に相談しましょう。
婦人科に相談
妊娠超初期から妊娠初期は急激な体調の変化が起こりやすいので、体調不良の原因が海に入ったことなのか、またはつわりなのかが判断しにくい傾向があります。
素人判断で大丈夫だと思わずに、体調に違和感がなくても念のため婦人科で医師に相談しましょう。
まとめ文
夏の風物詩といえば海です。妊娠中でも海で泳ぎたいと思う人は多いものですよね。しかし海やプールは感染症を引き起こす可能性があります。また体調が急変する可能性があるので、妊娠初期はできれば避けた方がよいでしょう。安定期に入って主治医から許可が出たら、体調に注意しながら無理せずに楽しみましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。