まずは主治医に相談してみよう
「妊婦さんが海水浴に行く!」というと、産婦人科の医師を含め、ポジティブな意見は少なめ。
とはいえ、「海に入らなくても雰囲気だけ楽しみたい!」、または上のお子さんがいる場合は、行かざるを得ないという人もいるのではないでしょうか?
海水浴は体を冷したり、負担をかけるほか、転倒の危険性もあるなど、妊婦さんにとっては絶対に安心とは言えない場所です。
妊娠中は、体調も人によってかなり差があるので、海に行く場合は、まずは主治医に相談してからにしましょう。
何よりも自分で「大丈夫かな?」と心配しながら海に行くよりも、体調などを見て医師がしっかりとOKを出してくれた方が、安心して楽しめますよね。
無理は絶対禁物
お子さんやご主人など家族と行く場合、妊娠していても前日から水着やおやつなどを用意したり、することは多いはず。
そして多少疲れたりしても、帰ろうとは言えないなんてこともあるかもしれません。
しかし、妊婦さんが海水浴に行く時に、無理は絶対禁物です。
そうなると1日ずっと海にいるのではなく、海にいるのは1、2時間から多くても半日など、ある程度時間を決めておくのも良いかもしれません。
日差しが1番強い時間帯を避けて、夕方4時過ぎごろに行くのも良いアイデアですよ。
その頃ならば、朝から来た人の多くはすでに帰ってしまっているので、人混みを避けて海を楽しむこともできます。
また、朝に比べて海の水温も上昇しているので妊婦さんにぴったりです。
水に入らなくても、パラソルの下にいたり、砂浜を散歩したりすると疲れるものです。
これは、日に焼けるとメラニンと一緒に活性酸素も生成されてしまうからです。
活性酸素は体をサビさせてダメージを与えるので、体はそれを除去しようと疲労物質がたまるので、日に焼けると疲れを感じるのです。
そして妊婦さんの肌は、普通の人よりも敏感でデリケートで肌トラブルが起きやすく、シミができやすい状態。
日焼け止めをマメに塗ったり、日傘を使うなどして日焼け対策も万全にするようにしましょう。
体を冷しすぎないようにする
せっかく海に行くなら海にも入りたいと言う人もいると思いますが、その場合は少し浸かる程度に留めましょう。
その理由は妊娠中に体を冷してしまうと、血流が悪くなりお腹が張ってきてしまったりするから。
妊娠後期の場合は、子宮収縮などを起こして早産しやすくなるとも言います。
水着の上にラッシュガードなどを着て、冷えから守り、でたら濡れてしまったラッシュガードは脱いで、しっかりとタオルドライすることが大切。
また足だけ水に入れようと思っている人もいると思いますが、足首だから大丈夫というのはNGです。
足首は生殖器と関係が強いと言われていて、足だけ水に入れてもお腹が張ってきたり、腰痛や便秘になりやすくなります。
足だけ海に浸ける場合も、長時間にならないように気をつけて、お腹が張ってきたなと思ったらすぐに上がって、足をしっかりと拭いて冷えないようにしましょう。
妊娠中は冷たい水で足が冷えると、足がつりやすくなります。
そしてそれが原因で転倒してしまう可能性もあるので、初めて水に入る時はご主人に手を持ってもらったりして、転倒しないように気をつけることです。
熱中症や脱水症状にも注意
妊婦さんは普通の状態よりも平熱が高く、体温が上がりやすいです。
そんな状態で、パラソルの下に長時間いると、熱中症にかかってしまうことも。
熱中症の初期症状としては、めまい、頭痛、吐き気などがあります。
こういった症状を起こさないよう、海の家やカフェなどで一休みしたり、お昼を食べに行ったり、近場にあるアトラクションに行くというのもおすすめ。
妊娠中は新陳代謝が活発なので、汗をかきやすく脱水症状にもなりやすいです。
海水浴に行くなら、小まめに水分補給をすることが大切。
よく言われることですが、「喉が乾いたな?」と感じたときには、かなり水分が不足している状態です。
そうならないように、自分で意識して水分をとるようにしましょう。
この記事を書いた人
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。