《前編》では山の映画を中心に紹介しましたが、後編はサーフィンや釣り、自転車好きのための映画をピックアップ。
アウトドア派、インドア派問わず楽しめる名作ぞろいです!
やっぱ海でしょ!ってなる映画
ソウル・サーファー
ハワイ出身の実在の女性サーファー、ベサニー・ハミルトンをモデルにした実話です。
プロサーファーとして将来有望だったベサニーは、13歳のときに鮫に襲われ、左腕を食いちぎられる大怪我を負いました。
事故からわずか1ヶ月でサーフィンを再開し、コンテストに出場できるまで回復したベサニーですが、ライバルに惨敗したショックからサーフィンをやめようとします。
そんな失意の底からベサニーが希望を取り戻す姿に、誰しも心を動かされる感動作です。
主演のベサニー役は「チャーリーとチョコレート工場」でヴァイオレット役を演じたアナソフィア・ロブ。
鮫に襲われたあとの片腕はCG処理していて、サーフィンシーンではベサニー本人がスタントとして出演しています。
映像はとてもキレイ。素晴らしい景色や、輝く波が高画質でうつるシーン多数なのでテンションがあがります。音楽も素晴らしい。サメのシーンは目を背けたくなってしまう迫力。
挫折から立ち上がる。逆境をはね除ける系の映画ではピカイチではないでしょうか。とても勇気づけられます。
勝利、栄光、挫折、絶望、ライバル、家族愛、友情、慈愛、プラスもマイナスも本当に色々な物が入ってる素晴らしい映画。
誰にでも薦められる名作。未見の方は是非見てみて下さい。
グラン・ブルー
1988年公開のフランス・イタリア合作映画で、監督は「レオン」「ニキータ」などのリュック・ベッソン。
フリーダイビングの世界記録に挑戦する2人のダイバー、ジャック・マイヨールとエンゾ・モリナーリの友情と、海の男を愛してしまった女の物語です。
リュック・ベッソン監督自身、もともとダイビングのインストラクターでしたが、水難事故が原因で潜れなくなってしまったそう。
この映画は監督の長年の夢が実現した渾身の作品で、美しい映像や演者の素晴らしい演技に何度観ても魅了させられます。
素晴らしい…宝物のような映画です。フリーダイビングの競技者達を描いたお話なのですが、コバルトブルーの映像美は見てて切なくなります。ジャン・レノ、R・アークエットら名優の演技も凄いけれど、リュック・ベッソン監督自身の海への郷愁・恐怖がこの世界を作りあげているのだと思います。彼自身…ダイバーで、潜水事故に遭って二度と潜れない体になってること…ご存知ですか?そんな奴がメガホンを取り…己が崇拝する伝説のダイバー達の闘いや友情や愛を描く…これが面白くない訳がない!藍一色に染まる深海に人は勿論生きられない…でもいつかはそこに還りたい…そんな想いにさせられる傑作です!ダイビングやらない人も見るベシ!エリック・セラの透明な音楽も最高!97点!
釣りがしたくてしょうがない人の映画
リバー・ランズ・スルー・イット
モンタナ州の雄大な自然を舞台に繰り広げられる家族のストーリー。
フライフィッシングに興じる兄弟の弟役を若き日のブラッド・ピットが演じていて、今とはまた違うフレッシュな笑顔がとても魅力的です。
この作品がきっかけでブラッド・ピットは一躍売れっ子に。
兄弟の絆と確執を描いた切ない物語ですが、モンタナの美しい風景が心に残り、見終わった後は浄化された気分になります。
フライフィッシングを知らなくても十分楽しめる名作です。
厳格な父、優しい母、変わらない弟、共に過した悪友、そして
今も変わらずにそこにある、美しい故郷。
観てる人は誰しもそこに郷愁を感じるのではないでしょうか。
そして、年を経て至ったラストの美しい映像は本当に感動します。
まるで人生のような、大自然の中の川の流れ。
リバー・ランズ・スルー・イット。とても良いタイトルです。
砂漠でサーモン・フィッシング
イエメンの大富豪から「砂漠で釣りがしたい」というむちゃくちゃな夢の実現を依頼される水産学者が主人公のコメディー映画です。
はじめは不可能だと一蹴するものの、しだいに国家まで巻き込む事態に発展したこの夢の結末は…?
主演の水産学者はスターウォーズのオビ・ワン役で知られるユアン・マクレガー、ヒロイン役はプラダを着た悪魔でメリル・ストリープのアシスタント役を演じたエミリー・ブラント。
無理のある設定なのに演技派キャストのおかげでなんだかすごくいい映画に仕上がっています(笑)
基本的にコメディですが、笑える場面とシリアスな場面が散りばめられており、エイミー・ブラントとユアン・マクレガーの中盤までのやり取りが非常にコミカルで笑えます。真面目すぎるフレッドと天真爛漫のビジネスウーマン、ハリエットが、いかにチームを組んでイエメンにサーモンフィッシングのできる川を作るか等、ありえないようでありえそうな、楽しい作品です。特に、冗談を言えないフレッドの率直さがとても可愛らしいです。
足が勝手にペダルを漕いじゃう映画
プレミアム・ラッシュ
大都会ニューヨークを疾走するバイク・メッセンジャーが、一通の封筒を巡り大変な事件に巻き込まれるハイスピードアクションサスペンス。
「500日のサマー」のジョゼフ・ゴードン=レヴィットが演じる主人公ワイリーの究極のバイクテクニックは見ものです!
ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどいろいろな自転車が出てくるので自転車好きにはたまらないでしょう。
もちろん、自転車に興味がなくても、スタイリッシュな映像とテンポのいいストーリーで最後までワクワクドキドキしっぱなしです。
おそらく、日本において道交法の改正でピスト車の規制によって
公開が難しくなったんじゃないかな?と想像するが、かなり面白い。
自転車映画のストリート系では、今作が最高の上がりだと思われます。
オフシーズンでフィールドから足が遠のいてる人にも、何かアウトドアスポーツを始めてみたい!という人にも、一度は観てほしい作品たちです。
是非ご覧ください!
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。