サーフィンができなくてもSUPなら大丈夫!
今でこそスタンドアップパドルボードに注目が集まっていますが、その歴史は意外にも古く、1960年代にハワイで生まれたパドルを使ったサーフィンがルーツなのです。
サーフィンのルーツがカヌーにあるように、パドルを使ったサーフィンも一部のサーファーの間で行われてきたスタイルのひとつでした。
波に乗るだけでなく、穏やかな海で長距離ツーリングを楽しめたり、エクササイズとして足腰を鍛えたりできることから、幅広い年齢層も楽しめるアクティビティーとして今再び注目を集めるようになったのです。
スタンドアップパドルボードなら、サーフィンに馴染みのない人でも簡単に海上の散歩を楽しむことができますし、ボードの上でヨガや釣りといった新しい楽しみ方もできます。
SUPボードの種類
SUPで使用されるボードは、かつては9ft以上のロングボードがメインでしたが、近年ではより浮力と安定性を高めたSUP専用ボードが主流になりつつあります。
SUPボードには大きく分けて「ハードタイプ」と「インフレータブルタイプ」があります。
ハードタイプは普通のサーフボートと同じ素材ですが、厚みと幅をより大きくして浮力と安定性を高めたSUP専用のボードになります。
また、最近はSUPのレースも行われるようになり、スピード重視のデザインのボードもあります。
インフレータブルタイプは、空気ポンプで膨らませるSUP専用のボードで、小さく折りたためることから持ち運びに優れています。
SUPのアクセサリー類
スタンドアップパドルボードをより安全に楽しむためのアクセサリーを見てみましょう。
- パドル…SUPを漕ぐために使います。素材はカーボン製とアルミ製のものがあります。
- リーシュコード…海に落ちてしまった時にボードが流れてしまわないように、足首とボード本体をつなぐためのコードです。
- サイドアンカー…ヨガや釣りなどでボードを固定したい時に使います。小石や砂を入れて使うので持ち運びに優れています。
- ライフジャケット…安全のため必ずライフジャケットを着用しましょう。
- ウォーターシューズ…水底がリーフのときは安全のためにウォーターシューズを履きましょう。滑り止めのついたソックスタイプがおすすめです。
他も、防水バックやラッシュガードなども準備しましょう。
スタンドアップパドルボードの乗り方
スタンドアップパドルボードの基本的な乗り方をご紹介します。
いきなり海に出るのではなく、陸上や浅く穏やかな水域でパドルの使い方やSUPの乗り方など、基本をしっかりと練習しておきましょう。
①準備
パドルの長さを調整
まずはパドルを自分の身長や腕の長さに合わせて調節します。
ブレードを下に置き、片手を頭上に高く上げて、手が柄に届けばOKです。
慣れてきたら好みで調節をしましょう。
基本の構え
パドルは柄の先端と、肩幅より少し広めになるくらいの位置を軽く握ります。
ボートに立つ位置は中央あたりで、一番安定するところを探します。
足は前後ではなく左右平行に置くパラレルスタンスが基本です。
漕ぎ方
パドルのブレードを前方の水中に差し入れます。
膝を少し曲げ、背筋を伸ばして漕ぐとボードが安定します。
パドルの下の持ち手はあまり動かさず、ここを支点にして上の柄を前方に押し出すように漕ぐと少ない力でもボードが進みます。
②最初は座って慣れる
サーフィンなどのボードスポーツの経験がない人が、いきなりボードの上に立つのは少し難しいかもしれません。
まずは正座か膝立ちになってSUPに慣れることから始めます。
少し余裕が出てきたら静かな水域でパドルをゆっくりと漕いでみましょう。
③慣れたら立ってみよう
SUPに慣れてきたらボードの上に立ってみましょう。
ボードの中央に足を少し広げて立つのが基本ですが、ボードの先端が沈み具合を確認しながら、もっとも安定する場所にを探して立つようにしましょう。
片方の手でゆっくりとパドルを漕いだら、もう片方の手を持ち替えて漕いでいきます。
スタンドアップパドルボードの注意点
パドルをしっかり持つ
パドルが無いと進めなくなってしまうので、パドルを落とさないようにしっかりと保持しましょう。
もし落としてしまったらボードの上に腹ばいになり腕でパドリングをして進みましょう。
自分の位置を把握
風や潮で、自分が気づかないうちに流されてしまうかもしれません。
自分がどこから出発したのか、常に気を配っておきましょう。
日焼け対策
海や湖の上は遮るものが何もなく直射日光を受けることになるので、日焼け対策は必須です。
日焼け止めを塗るのはもちろん、帽子やサングラス、UVカット機能のあるラッシュガードなどを着用するようにしましょう。