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タコは、栄養豊富でおいしいことから、老若男女とわず人気が高い食材です。現在は、海外での人気も高まりつつあり、価格が年々上がっています。実は、タコは初心者でも意外に簡単に釣れる、釣りのターゲットです。今回は、タコの基本的な釣り方を紹介します。

タコは意外に身近な生き物!

タコの釣り方

今回は、堤防釣りのメインターゲットとなる、マダコの生態を紹介します。

①タコの生態

マダコは、青森以南の全国各地に生息。低水温に弱いため、分布の北限が青森県といわれています。産卵期は5~10月と非常に長く、地域や個体によって産卵時期が異なります。生まれたタコは急速に成長しますが、寿命は1〜3年ほどと、短命の生き物です。

②タコの食生

タコの好物は、カニやエビなどの甲殻類です。また、甲殻類のほかに、魚や貝類などをエサとしています。

③タコが釣れる時期

基本的に、タコは一年中釣れるといえます。一般的には、5〜11月あたりが人気のあるシーズンです。とくに、7月2日前後の半夏生(はんげしょう)と呼ばれる時期は、新子と呼ばれる小型のタコが数多く釣れるので、釣り人が多くなるでしょう。

冬場〜春は低水温によって活性が低くなります。数多くは釣れないものの、大型のタコが釣れる可能性が高いでしょう。

④タコが釣れる時間帯

基本的には、昼夜問わず釣れます。日中は、周囲が明るくて視認性がよいため、初心者におすすめ。ただし、ほかの釣り人が多く、幅広くポイントを探れない場合があるでしょう。

周囲を気にせずに釣りをしたい人は、夜明け前や日暮れ後、夜間が狙い目です。なお、夜間は暗いため、誤って海に落ちないように注意しましょう。

タコ釣りに必要な道具は?

タコの釣り方

タコ釣りは基本的に、糸の先に疑似餌をつけるだけのシンプルな仕掛けを使用します。タコ釣りで必要な道具を紹介するので、参考にしてください。

①疑似餌(ぎじえ)

タコ釣り用の疑似餌は、主に3種類に分けられます。それぞれの特徴を知りましょう。

タコジグ:堤防の際(きわ)で主に使う

タコジグは、タコのような形をした疑似餌です。主に、堤防の際に潜むタコを狙う際に使われます。市販の商品のなかには、タコジグが3〜4つ程度連結しているものがあります。このようなタイプは、幅広い深さを一度に探れるのでおすすめです。

タコエギ:オールマイティーに使える

タコの釣り方

タコエギは、エビのような形をしている疑似餌です。イカ釣り用のエギに似た形状ですが、タコ向けの大きな針がついているのが特徴。堤防の際を探ったり、沖に投げたりと、さまざまなポイントで威力を発揮する疑似餌といえます。

タコテンヤ:生エサなどを縛り付ける

タコテンヤは、昔からあるタコ釣り用の仕掛けです。針のついたタコテンヤに、エビ・カニ・魚などのエサを縛り付けて使用します。エサへの反応がよいため、よい釣果が期待できるでしょう。

②竿

やや硬めで、長さが1.5〜2.4m程度の短い竿がおすすめです。エギングロッドやジギングロッドなどの硬めの竿で代用できます。パワーがある硬めの竿であれば、ヒットしたタコを一気に釣り上げられるでしょう。

③リール

初心者は、取り扱いやすいスピニングリールに注目。釣り糸が絡まるトラブルが少なく、使いやすいでしょう。リールの大きさを示す番手は、3000番程度を選ぶのがポイント。大きなタコがかかっても、一気に巻き上げられるだけのパワーがあるでしょう。

④釣り糸

釣り糸は主に、道糸とショックリーダーの2種類を連結して使用します。道糸とは、リールに巻いているメインの糸。PEラインが主流であり、擦れに弱いが感度が高いという特徴があります。

ショックリーダーは、道糸と疑似餌の間を連結する糸であり、擦れに強いのが特徴です。ショックリーダーを連結することで、道糸を擦れから保護できます。フロロカーボンという素材が主流です。

道糸は、太さが2〜3号程度のPEラインを基準に選んでください。また、ショックリーダーは、素材がフロロカーボンで、8〜10号の太さを目安にしましょう。

タコが釣れるポイントは?

タコの釣り方

タコ釣りをする際は、タコが主食とするカニやエビなどの甲殻類が生息する場所を重点的に狙います。ここでは、2つの主要なポイントを紹介するので、参考にしてください。

①堤防の際(きわ)

夏には、タコの好物であるカニが、堤防の際に集まってきます。そのため、堤防の際は、タコ釣りをする際の基本的なポイントのひとつです。

なお、堤防際でタコ釣りをするときは、針にかかったタコをすぐに引き上げるのがポイント。すぐに引き上げないと、岸壁に吸盤で張りつく場合があるためです。タコの吸盤の力は強いので、一度張りつかれると剥がすのは難しいでしょう。

もしも張りつかれたら、10〜20分ほど放置してください。油断したタコが岸壁から離れたのを見計らい、一気に引き上げましょう。

②石積み

石が積まれているような場所は、石の隙間にカニがよく潜んでいます。タコの隠れ家にもなるので、狙い目のポイントです。タコが潜んでいそうな隙間を、ひとつひとつ丁寧に探ってみてください。

タコ釣りで釣果を上げるコツ

タコの釣り方

釣果を上げるコツとして、タコジグやタコエギに生エサをセットする方法と、疑似餌にアクションを加える方法があります。

①タコジグやタコエギにエサを巻きつける

タコジグやタコエギに、豚の脂身や鶏肉の皮などを巻きつけると、釣果がさらにアップする可能性が高いといえます。また、バターやラードを塗るだけでも、タコの反応が非常によくなるでしょう。

②アクションでタコを誘う

タコジグやタコエギにアクションを加えることで、視覚的なアピールができるでしょう。アクションをつける際は、竿を上げ下げしてください。タコの反応をみつつ、上げ下げの幅やスピードを変えるのがコツです。

釣果がかんばしくない場合は、遠くにいるタコにも気づかれるよう、積極的にアクションしてください。

漁業権に注意しよう

タコの釣り方

漁業権により、タコ釣りが禁止されているエリアがあるので、管轄する漁協へ事前に問い合わせてください。また、各県の水産課で、漁業権の情報を発信している場合があるため、こちらもあわせてチェックしましょう。

それほどお金をかけずに、シンプルな仕掛けで狙える点が、タコ釣りの大きな魅力。さらに、家に持ち帰り、さまざまな料理で、家族でおいしく食べられるのもうれしいポイントです。タコは日中も十分に釣れるので、朝早く起きたり、夜遅くに出かけたりする必要がありません。今度の週末は、近くの漁港に行き、タコ釣りをのんびりと楽しんでみるのはいかがでしょうか。今回の記事を、ぜひ参考にしてください。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。