アオリイカの生態を知ろう!
アオリイカは日本各地に生息しています。白イカ、赤イカ、クワイカの3種類があり、それらをまとめて「アオリイカ」と呼びます。
春や梅雨の時期に産卵し、夏の時期に子イカが生まれます。個体にもよりますが、1週間に4cmほど大きくなるアオリイカも少なくありません。アオリイカは比較的温かい水温を好む生き物です。そのため夏や秋などの時期は活性が高く、冬になるにつれて捕食行動を行わなくなります。
また、アオリイカは好奇心が強く疑似餌にも果敢にアタックしてきます。その習性を利用して「エギ」というルアーをつかい、アオリイカを狙う釣り人が多いです。
エギングについては、以下の記事で詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
イカの王様を釣り上げよう!エギングでアオリイカを釣る方法とタックル
アオリイカが釣れるポイントの選び方
アオリイカが釣れるポイントの選び方を紹介します。以下の内容を確認して、釣れるポイントを見つけてみましょう。
藻の有無を確認する
釣れるポイントを探す際は、藻の有無を確認してみてください。アオリイカは藻に隠れたり、卵を産みつけたりする習性があります。
そのため、藻があるポイントには高確率でアオリイカが潜んでいます。偏光サングラスをかけて水中をよく確認してみましょう。
ベイトをチェックする
目ぼしいポイントに着いたら、ベイト(小魚)の存在をチェックするようにしましょう。アオリイカは、アジやイワシなどのベイトを好んで捕食します。
つまり、アオリイカはベイトについているので小魚を見つけるようにするとよいです。ベイトが豊富なポイントには、高確率でアオリイカがいると思ってもよいでしょう。
イカ墨を探す
釣り場に到着したら辺りを見渡して、イカ墨を探してみてください。なぜかというと、イカは釣られた瞬間から墨を吐く習性があるからです。そのため、イカ墨はアオリイカがその場で釣れたという証拠になります。
イカ墨を見つけたらその場から沖にキャストしてみましょう。もしかしたら、沖にストラクチャー(障害物)や地形変化があり爆釣するかも知れません。
アオリイカが釣れる場所
アオリイカが釣れる場所を紹介します。どの釣り場を選べばよいのかわからない方は、確認しておきましょう。
①堤防エリア
堤防エリアはアオリイカが好んで生息する場所になっています。なぜなら、藻やロープなどのストラクチャーが多く存在するからです。
アオリイカが身を潜めやすいだけでなく、ベイトの寄りどころにもなります。イカからしたら、落ち着いていられて、快適にエサを捕食できる格好の場所ですね。
②テトラポッドエリア
テトラポッドがあるエリアもアオリイカが生息する場所です。潮がテトラポッドに打ちつけられて、その場にプランクトンが溜まります。
そうするとベイトが集まりやすくなり、それを目がけてアオリイカもやってくるようです。遠投する必要もないので、効率的にアオリイカが狙えますよ。
③サーフエリア
サーフエリア(砂浜)は、アオリイカが釣れる穴場的なスポットになります。比較的アングラーが少ないので、いろいろな場所を自由に狙いやすいでしょう。
ただし、サーフエリアにも釣れる場所と釣れない場所があります。その差は潮通しにあり、潮通しが悪い場所には、ベイトが集まりにくくアオリイカも寄ってきにくいかも知れません。
比較的潮通しがよく、水深があるサーフエリアを狙ってみてください。
④磯エリア
磯エリアもアオリイカが高確率で生息するポイントです。磯は海底が岩礁帯になっていたり、藻があったりするのでアオリイカが安心して身を潜められます。
また、潮が磯場に打ちつけられてプランクトンが溜まります。その結果、ベイトとアオリイカが集まりやすくなるでしょう。
アオリイカが釣れる時間帯
アオリイカが釣れる時間帯を紹介します。以下で紹介する内容を確認して、活性の高い時間帯を効率的に狙ってみてください。
①朝マズメ(5:30~7:00)
朝マズメは1日のなかでも、アオリイカの活性が上がる時間帯です。朝食タイムにあたる時間帯なので、活発にエサを探し回っています。
理想の朝マズメの時間帯は5:30~7:00です。この時間帯をすぎてしまうと明るくなり、警戒心が高まってエギや餌に反応を示さなくなります。できるだけ早い時間帯に勝負を仕掛けるようにしましょう。
②夕マズメ(17:00~19:00)
夕マズメも朝マズメと同じく、アオリイカの活性が上がるタイミングです。こちらも食事のタイミングとなり、エギや餌に果敢にアタックしてきます。
おすすめの時間は17:00~19:00で、徐々に暗くなるタイミングがベストです。アオリイカの活性が高くなり、初心者の方でも釣れやすいでしょう。
③夜間(19:00~22:00)
アオリイカは夕マズメが終わった夜間の時間帯でも釣れます。アオリイカは夜行性のため、昼間より活発に行動する傾向があります。
また、夜は辺りが暗くなっているのでアオリイカの警戒心も薄れています。比較的釣れやすいタイミングなので、19:00〜22:00までの間に手堅く釣り上げましょう。
アオリイカ釣りの注意点
アオリイカ釣りの注意点はいくつかありますが、そのなかから2つ紹介します。確実に一杯を釣り上げるためにも確認しておきましょう。
無理に引き寄せない
アオリイカがかかったら、無理に引き寄せないよう注意が必要です。魚とは違い、柔らかい触手に針が引っかかってしまいます。
そこで強引に引き寄せてしまうと、触手がちぎれてしまう可能性が高いです。アオリイカがかかっても焦らずにゆっくり引き寄せましょう。
ヘッドライトで海面を照らさない
夜に釣りをする際は、ヘッドライトで海面を照らさないようにしたほうがよいでしょう。ベイトやアオリイカがライトの光に驚いて散ってしまいます。
また、対岸にいる釣り人にも迷惑をかけてしまう可能性があります。マナーとしてもヘッドライトの取り扱いには、十分に気をつけるようにしましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。