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野菜を買うとき、もし見た目が悪かったら、なんとなく避けてしまうかもしれません。しかし、規格外とされる野菜はフードロス問題にもつながっています。今回は野菜の規格について説明し、規格外野菜を活用したサイトや商品も紹介しますね。

規格外野菜とは

規格外野菜 フードロス

規格外野菜とはどういうものなのでしょうか。野菜の規格と、規格外野菜の現状について説明します。

規格外野菜の意味

規格外野菜とは、定められた大きさ・かたち・色からはずれてしまった野菜のことです。収穫した野菜は、たとえば大きさをS・M・L、品質をA・B・Cなどと分けられます。生産者が野菜をおろす農協や団体で、野菜の規格が定められているためです。

規格にあわない野菜の多くは、市場にでることなく廃棄されてしまいます。

野菜に規格ができた理由

野菜に規格がもうけられたのには、2つの理由があります。

見た目がきれいな野菜が買われる傾向があるため

多くの購入者には、見た目がきれいな野菜を買いたいという意識があります。サイズやかたちが統一された野菜はきれいに見えるので、購入者が買いやすいのが特徴。そのため、野菜で生計をたてる農家は、規格にあう野菜をつくろうとします。

しかし、ムシ食いなどをなくして野菜を規格にあわせようとすると、農薬が過剰につかわれるという問題もあります。

効率よく輸送するため

収穫した野菜は、運ぶためにダンボールにつめられます。野菜のかたちにバラつきがあると、ダンボールにつめる量が減ってしまいますよね。野菜に規格がもうけられているのは、輸送の効率をあげるためでもあります。

規格外野菜の現状

日本で1年間に廃棄される規格外野菜は、生産量の15~40%にのぼるともいわれています。たとえば、農林水産省の2018年の調査では、野菜の収穫量は約1,340万トン、実際の出荷量は約1,150万トンでした。つまり、生産された野菜の約15%は、廃棄された計算になります。

また、農林水産省によると、食品全体の1年間に廃棄される量は約612万トン。規格外野菜はこの廃棄量のなかに含まれていません。このことから、規格外野菜は「隠れフードロス問題」とも呼ばれています。

フードロス問題については以下の記事をチェックしてみてくださいね。

3分の1(1 / 3)ルールとは?食品ロスの現状と改善のために私たちができること

出典:農林水産省「作況調査(野菜)」「食品ロスの現状を知る

規格外野菜を購入できる販売サイト

規格外野菜 フードロス

規格からはずれているというだけで、廃棄される野菜たち。味に違いはないのに、もったいないですよね。規格外野菜を活用して販売している、オンラインの通販サイトを紹介します。

OYAOYA

京都産の規格外野菜をつかった、乾燥野菜の販売サイトです。規格外野菜をつかうだけでなく、農家が納得した価格での買い取りもおこなっています。お互いによい条件での取り引きは、農業の存続という点からもサステナブルな取り組みですよね。

乾燥野菜はうまみが凝縮されていて、半年も日もちします。パッケージが華やかで、気分もあかるくなるような商品なので、毎日の献立につい登場させたくなるかもしれません。公式サイトにはレシピも掲載されているので、参考にしてみてください。

出典:OYAOYA 

食べチョク

規格外野菜のほかにも、肉・卵・加工品など、45,000点をこえる商品を取り扱うサイトです。生産者から「チョク」で届けられるため、鮮度のたかい野菜を入手できます。

食べチョクでは、生産者のプロフィールをみられるのが特徴。生産者と直接メッセージのやりとりもできます。生産者のこだわりや思いを知ると、通販でも安心感がありますよね。

出典:食べチョク

みためとあじはちがう店

規格外野菜のオンラインの販売サイトです。厳選された野菜が入った、日替わりのパックを購入できます。2,000円パックは10〜12種、4,000円パックは12〜14種の野菜が届きますよ。どのような野菜が入っているかは、届くまでのお楽しみです。

サイトでは野菜の販売だけでなく、規格外野菜をつかったレシピ動画も配信しています。また、鹿のお肉をつかったドッグフードとのセットも販売されているので、わんちゃんがいる方はぜひチェックしてみてくださいね。

出典:みためとあじはちがう店 

 

規格外野菜を再利用した商品

規格外野菜 フードロス

規格外野菜は食べられるだけではありません!規格外野菜をアップサイクルという形で活用した商品を紹介します。

おやさいクレヨン

「野菜の色で絵をかいたらおいしそう」というアイディアからうまれたクレヨンです。おやさいクレヨンのベースは、国産の米ぬかからとれる米油やライスワックス。そこに本物の野菜の粉末をくわえてつくられています。

クレヨン1本1本に野菜の名前がつかわれていて、たとえばオレンジが「にんじん」、黄色が「とうもろこし」です。野菜の色を楽しめるクレヨンですよ。

おやさいクレヨン スタンダード
おやさいクレヨン スタンダード

re: food wrap

プラスチック不使用のミツロウラップをつくるオーストラリアのメーカー、「Bee Eco Wrap」から、日本オリジナルの「re: food wrap」が登場!染料としてつかわれているのは、日本の食品メーカー・食品店・農園などから買い取った、規格外や切れ端などの食材です。

プラスチックをつかわないラップなので、地球にやさしいのもよいところ。シンプルであたたかみのある色合いのラップは、ギフトにもおすすめです。

出典:Bee Eco Wrap

フードロス問題の原因は、食べ残しや売れ残りのイメージが強いかもしれません。しかし、そこには規格外野菜という「隠れフードロス」の問題がひそんでいます。産地によっては、野菜の規格を簡素にする取り組みもおこなわれていますよ。規格外野菜の活用は、まだまだ成長中です。フードロス問題に貢献するために、あなたも規格外野菜を生活に取り入れてみてくださいね!

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。