キャンプの結露対策はテント選びから
テントの素材はコットンかポリコットン
テントの素材によって、結露を軽減できます。吸湿性や通気性の高いコットンは結露対策に有効な素材です。コットン素材は防水性が低いものの、保温性があるので寒い時期のキャンプには最適といえます。コットンは重いと思う方には、ポリコットンがおすすめ。ポリコットンは吸湿性がコットンより劣りますが、軽くて防水性があります。
結露に強いのはダブルウォールテント
結露対策にはダブルウォールテントが有効です。その理由は、インナーシートとフライシートの間に隙間を作り、湿った空気を逃がせるから。ただし、いくらダブルウォールテントを使用しても、設営方法によっては対策が不十分になることも。インナーとフライがくっつかないように、しっかり張って設営することでインナーテントが濡れるのを防げます。
ツールームやカマボコテントはタープを併用
ツールームやカマボコテントは、タープを張らなくても広いリビングができるために人気があります。ところがリビングの天井はフライシートしかない構造なので、シングルウォールテントとなり結露しやすい弱点があります。そのため、テントの上にタープを設営してダブルウォールテントの構造にすると結露対策ができます。
結露対策①テント内を換気する
風通しのよい位置にテントを張る
結露対策としてテントを設営する場所も重要です。霧やもやが発生しやすい場所など、湿気が多い場所でのテント設営は避けましょう。具体的に海や川、湖畔沿いのキャンプ場は湿気が多い場所です。林間サイトなど風通しのよい位置にテントを張ることで結露を抑えられます。
ベンチレーションを定期的に開ける
テント内と外の空気を入れ替えて、湿気を逃がし、気温差をなくすことで結露の発生を防げます。せっかくテントの中が温かいからといってベンチレーションまで閉めてしまうと、テントが結露でビショビショに濡れてしまいます。こまめな換気も結露対策に有効です。
サーキュレーターで空気を循環させる
テント内に湿気がこもらないように、直線的な風を生み出すサーキュレーターを使って空気を循環させることも結露対策になります。サーキュレーターは暑さ対策に扇風機の代わりとしても活躍するので、キャンプギアとしてもっておくと便利です。
結露対策②テント内を除湿する
除湿剤をテント内に吊るす
日没後や就寝時など、気温が一気に下がるのでテント内の暖かさをキープしたいところ。でも、このテントの中と外との気温差が結露の原因となります。暖かいテント内でゆっくり過ごしたいときには、除湿剤を吊るして結露対策をしましょう。
家庭で使えるタイプで十分ですが、テント内の湿気をより集めるには「強力」と記載されているタイプがおすすめです。
新聞紙や段ボールをシートの下に敷く
新聞紙は湿気を吸収する特徴があります。新聞紙を敷いた上は除湿されるので、グランドシートの下に新聞紙を敷くとテントが結露しにくくなります。新聞紙はキレイに畳まれた状態よりも、クシャっとしている状態の方が空気に触れる面が増えて吸湿しやすくなります。
新聞紙は使わなかった場合でも、焚き火のときの着火剤としても使えて便利です。段ボールも新聞紙と同様の効果があります。
結露対策③テントを乾燥させる
吸水性に優れたタオルで拭き取る
結露対策を十分にしていても、結露で濡れてしまうこともあります。そうした場合は濡れたまま撤収するのではなく、しっかり水分を拭き取ることが大切です。吸水性の優れたタオルでポンポンと叩いて拭き取ります。
ウェスや雑巾、水分を吸い取るものなら何でもOKですが、マイクロファイバーのように吸湿性のあるタオルの方が水分を簡単に拭き取れるうえに乾きやすいので時短につながります。
ヒーターで乾燥させる
撤収日はキャンプギアをしっかり乾燥させて持ち帰りたいところ。風通しが良く日差しが暖かい場所であればすぐに乾燥しますが、風が弱かったり日差しが弱かったりすると乾きにくい場合があります。電源サイトやポータブル電源がある場合は、ヒーターなどを使って乾燥させることができます。
高火力の薪ストーブがあれば、一気にテント内の湿度を下げ、濡れたテントを乾かせます。
帰宅後はしっかり乾かす
キャンプ場で拭いたり乾かしたりしたら、それでOKというわけではありません。家に帰ってしっかり乾燥させることで、カビの発生を防ぎ、大切なキャンプギアを長く愛用できます。お天気がよく乾燥した日に外に干しましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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